2011.03.18
あらかじめ
小野寺修二
青山円形劇場
ダンス
小野寺修二の「あらかじめ」@青山円形劇場。 なんというジャンルだといえば良いのか悩む。ダンスとマイムと不条理劇の混合かな。 円形であることを十分に生かした舞台。出演者は五人。全員が台詞もあり、ダンス/マイムもありなのだけれど、なんとなく二人は演劇寄り、三人がダンス寄りに見えた。2011/3/18(金) 20:46:412011/3/18(金) 20:46:41
「あらかじめ」の作・演出・出演の小野寺さん。冴えない小柄のおじさんなんだけど、素敵だよなぁ。 重力と慣性と時間と、そういう物理的束縛から自由になったような動きを見せる瞬間がある。 帽子、背広、鞄、そして、女の死体というのは、お得意の小道具なのかな。2011/3/18(金) 20:53:472011/3/18(金) 20:53:47
「あらかじめ」もそうだけど、小野寺作品に惹かれる理由の一つは、ある意味でSFっぽいからかも。 例えば、時間を自由自在に移動する。構成としての時間軸の前後に加え、スローモーションやリバースの動きが緻密に行われることで、演劇での設定としての時間の揺らぎではなく、実感覚に訴えかける。2011/3/18(金) 21:24:422011/3/18(金) 21:24:42
マイムでは、その場に無いものをあるように見せるというのが常套手段だが、逆もアリ。 「あらかじめ」では、非常に近い距離ですれ違っているのに、相手が存在してないかのような行動。 まるで互いに不可視の二つの世界がすれちがっているかのよう。その際に、帽子一つだけが別の世界へ移動したり。2011/3/18(金) 21:39:032011/3/18(金) 21:39:03