2011.07.21
バンカラ
劇団スパイスガーデン
築地本願寺ブディストホール
演劇
劇団スパイスガーデン「バンカラ」@築地本願寺ブディストホール。 作・演出の及川さんの、実体験を元にしたという、高校応援団もの。 若い男性五人の劇団。笑いや情緒を出すシーンは、まだまだ。演出もダレる感じのところが。 しかし、後半はパワーで押し切った感があり、なかなか。2011/7/21(木) 21:15:342011/7/21(木) 21:15:34
「バンカラ」で、個人的に一番気になったのが、主役が常に応援団五人の中での中心人物として描かれ、しかもモノローグが多用される事。その事で、群像劇ではなく、私小説になっているのが、もったいない。 応援団員の自己紹介で、団長を差し置いて、主役がセンターで最初に話すとか、不自然な気が。2011/7/21(木) 21:24:132011/7/21(木) 21:24:13
「バンカラ」は、自分の体験を自分で戯曲化し自分で演出、という事で、私小説になっちゃうのはしょうがないのかもしれないのだが。 そこで、三人称の視点で群像劇に構成し直す事が出来れば、作品として一回り大きくなると思うのだ。 あるいは、演出を他の人に任せる、というのも面白いかもしれない。2011/7/21(木) 22:18:322011/7/21(木) 22:18:32
自作自演自己陶酔系って、どうも点が辛くなるような。たぶん、一人称の作品というのが、自分が演劇に対して求めるものではないのだろう。 うまく世界にハマれば、感動も倍だろうし、好きな人は好きなのだろう。2011/7/21(木) 22:20:012011/7/21(木) 22:20:01
踊りの振付でも、自作自演の人に、時々そういう印象を持つ事がある。この場合は自己陶酔がいい作用をする事もあるのだけれど。 イリ・ブベニチェクの作品を見た時に、逆にとても三人称的な捉え方がある様に感じた。 双子でダンサーであるという事が、そういう視点と関連するのかと、興味深かったり。2011/7/21(木) 22:20:392011/7/21(木) 22:20:39
双子の自己認識って、フィクションなどでは、相手の事を自分の続きのように認識する、というパターンをよく見るが、逆に、自分の事をとても客観視出来るというバージョンはあるのかな。 鏡を見ると、そこにいる自分を、双子の相棒の様に客観視出来る、というような。2011/7/21(木) 22:23:552011/7/21(木) 22:23:55