2011.09.25
シアンの告白
unit cyan
高松サンポール小ホール
ダンス
unit cyan 「シアンの告白」@高松サンポール小ホール。 誤解を恐れずにいえば、リア充爆発しろ!という感じが。 普段、どんなカップル見ても、妬ましく思わないのだが。 井関佐和子と金森穣、突出したダンサーであり振付家。彼らが私生活でもパートナーであるという奇跡が生んだ作品。2011/9/25(日) 16:20:262011/9/25(日) 16:20:26
「シアンの告白」は、ストレートに感想を書くのが恥ずかしくなるぐらい、愛を感じさせる作品。 そこの部分は、色々書いて言葉にしちゃうのじゃなくて、自分の心の中にしまっておくのが正しいのかな。2011/9/25(日) 16:23:262011/9/25(日) 16:23:26
「シアンの告白」には観客の質問に二人が答える形式のアフタートーク。非常に面白かった。 前から気になっていた、自分に振り付けるときに、振付家はどのようにして客観的な視点を持ち続けるのか、という事。 金森さんの場合は、舞踊家と振付家の視点を完全に分けるのはやはり難しいという事でした。2011/9/25(日) 16:29:482011/9/25(日) 16:29:48
「シアンの告白」の創作過程では、自分の意見が振付家なのか舞踊家なのかがわからなくモヤモヤしている場所で、井関さんとの意見の対立で、大げんかした事もあるとか。 また、第三者の視点をキープするために、自分の型をとったマネキン(ジェームズ君)を出したり、顔を白塗りしたりしているそうだ。2011/9/25(日) 16:39:172011/9/25(日) 16:39:17
「シアンの告白」の最初と最後に、同じ振付けを踊るパート。だが、雰囲気が全然違う。 井関さんは、最初は「自分が何処かへ向かって行くように」最後は「この人を守るように」踊ると。 金森さんは「身体的に全然違い、体が完全にほぐれている。逆にいえば、そこにたどり着くための四十分」なのだと。2011/9/25(日) 16:49:332011/9/25(日) 16:49:33
Noismの作品は外に向かって発信。「シアンの告白」は、お互いのために踊り、それを観客が傍観するという形なのだと。 金森さんのトーク、非常に理知的で、強力な言語化能力。往々にしてそういう人は感情を真っ直ぐぶつけるのが苦手な気がするが、ラストは個人的な愛情を全開で見せてくれました。2011/9/25(日) 17:01:292011/9/25(日) 17:01:29
「シアンの告白」肝心の事を書き忘れてた。 とにかく素晴らしかった。このためだけに遠征したのだけれど、全く悔いなし! 前半はまだ、振付けの面白さなどに注目する余裕があったのだが、後半は踊りの力に飲み込まれる。 理系人間だからか、こういう分析を許さないような力には、ただひれ伏すのみ。2011/9/25(日) 17:29:212011/9/25(日) 17:29:21
本当は「シアンの告白」の終演後には、猪熊弦一郎現代美術館に行こうかと思っていたのだが、他の芸術作品をみると、感動が上書きされちゃいそうで、またの機会に。 もちろん記憶はどんどん薄れちゃうんだけど、頭のまわりに余韻をまとわりつかせているのが幸せ。2011/9/25(日) 17:36:382011/9/25(日) 17:36:38
「シアンの告白」のアフタートーク、男性は自分の疑問を解消するための質問が多く、女性は自分の気持ちを伝えることにも比重が大きかったような。 一方で、今回の作品、結局男の方がロマンチスト、という感じのことを井関さんが言っていて、ナルホドと。 やっぱり男女の間には、いろんな溝が(笑)2011/9/25(日) 17:53:062011/9/25(日) 17:53:06
あ、わかった! 「シアンの告白」のアフタートークの雰囲気、何かに似てると思ったのだが。 結婚式の二次会の新郎新婦質問コーナーだ!2011/9/25(日) 18:19:382011/9/25(日) 18:19:38
ベジャールの学校では、一日の終わりは剣道。サーカスのクラスでは、女性はひたすら綱渡りをやったので、井関さんは結構できるとのこと。 「シアンの告白」のアフタートークで聞いたのだが、バレエ学校って謎の世界だ。2011/9/25(日) 22:12:572011/9/25(日) 22:12:57
しつこくも「シアンの告白」。 金森さんは全裸、井関さんは下だけというシーンが。 井関さんは「自分が着てない時は締め付けがなくフリーになれる、穣さんが着てない時には気をつけてます、イロイロ(笑)」との事。 金森さん「何も着ていない無防備な状態から、衣装の重ね着へ。変化がスリリング」2011/9/26(月) 09:16:472011/9/26(月) 09:16:47
「シアンの告白」で、金森さんは裸体からズボン一つに、井関さんはシャツに。 この差のわけは、という質問に「どちらか一つなら、下を選びます」と答えて笑いを誘っていた金森さん。 女性の全裸に比べて、男性の方が無防備や不安のイメージがあるのはなぜかな。やっぱり、何かあると激烈に痛いから?2011/9/26(月) 09:24:082011/9/26(月) 09:24:08
そういえば、村上春樹のエッセーに、全裸家事主婦の話があった。結構、全裸家事人口がいるらしいとか。 男性の場合はどうなんだろう。 個人的には、全裸で包丁使うとか、熱湯、油はねなんかは、想像だけでイテテテという感じ(笑)2011/9/26(月) 09:28:272011/9/26(月) 09:28:27
「アラベスク」にでてくる「ミラージュ」は、光と影の二人によるパドドゥ。「ボレロ」と同様、選ばれた者しか踊れない。日本であれを踊る事を許されるダンサーがいるとしたら、井関佐和子と金森穣だな。 (フィクションと実在の人物の混ざった妄想をしちゃうのはヲタの習性だから仕方ないんだ〜)2011/9/26(月) 21:01:562011/9/26(月) 21:01:56
「ミラージュ」を実際に見た事はないのだが(当たり前だ!)、踊りのポイントの一つは、体格の違う男女が、完全にシンクロする技術力と同調性。もう一つは、同じ振付けの中で、光と影の違いをあらわす表現力だと思うのだ。 昨日の「シアンの告白」の二人には、間違いなくそれらがあった。2011/9/26(月) 21:27:412011/9/26(月) 21:27:41