2012.05.03
カフカの猿
シアタートラム
演劇
「カフカの猿」@シアタートラム。 キャサリン・ハンターの一人芝居。一人と言うか一匹というか。主役が人間の言葉を話せるようになったチンパンジーなのです。 この人の変幻自在っぷりは凄い。先日の「The BEE」では中年サラリーマン、今日は猿。カーテンコールでは、素敵な女性なのに。2012/5/3(木) 15:59:462012/5/3(木) 15:59:46
「カフカの猿」のアフタートークは、翻訳者の池内紀さん。元東大教授ということだが、いかにも学者さんだなぁという喋り方が、魅力的。 40分ぐらいと、長かったのだが、とても充実した内容で、しかも楽しいトークでした。 翻訳に至るカフカ的経緯とか、遺言に関する解釈とか。2012/5/3(木) 16:09:512012/5/3(木) 16:09:51
「カフカの猿」は、見る人によっていろんな感想になるんだろうな。 自分の中の何かを押し殺して社会的成功をおさめる。誰にでもどこにでもある構図なだけに、どう反応するかもそれぞれかなと。 自分は、猿に生まれたなら、猿でいいです。2012/5/3(木) 16:39:282012/5/3(木) 16:39:28
「カフカの猿」のアフタートークで、「変身」の話が。 あの話では、ザムザの変身は最初の一行で終わっていて、その後は変化しない。虫になったザムザを見て、家族が変身していく話だという解釈が出来るのだとか。 なるほど~と思いました。2012/5/3(木) 16:46:322012/5/3(木) 16:46:32
「カフカの猿」のキャサリン・ハンター。 柔軟な体を使った猿の表現も凄いが、一時間ずっと顎を突き出した猿顔を続けるのは超人的。表情筋がつりそうな気がするのだが。 面白かったのが、シルエットが壁に映るシーン。シルエットは人間なのに、本体は猿に見えるんだよな。2012/5/3(木) 16:55:472012/5/3(木) 16:55:47
「カフカの猿」 人間が猿をどう演ずるかに興味があれば、見て損のない公演。 一方、その部分を除くと、演劇としての力に圧倒されるという感じではなかった。 英語に字幕ということもあるが、身体の饒舌さに、セリフがかき消されるような印象。 普通の人間として演じるとどうなるのかなと思ったり。2012/5/3(木) 17:12:242012/5/3(木) 17:12:24
「カフカの猿」 つらつら考えてみるに、柔軟性の披露はやり過ぎだったんじゃないかな。 ああいうことをすると、猿っぽい~、から、キャサリン体柔らかい~、に視点が移ってしまうような。 そういうところも、演劇としての力をいまひとつ感じなかった原因なのかも。2012/5/3(木) 18:25:302012/5/3(木) 18:25:30
「カフカの猿」 結構好みなのに、少しだけツボを外された感があって、ダラダラと考えてしまう。 以下ネタバレ。 最後の吐気から臭いの所が、あまり刺さってこなかったのだよな。そこでグサッときて欲しかったのだが。 自分がギミックに惑わされて、うまく受け取れなかっただけかもしれないが。2012/5/4(金) 00:56:022012/5/4(金) 00:56:02