2012.06.14
サロメ
新国立劇場中劇場
演劇
これから「サロメ」@新国立中劇場へ。 何の気なしに取った日なのだけれど、アフタートークをやることになったらしい。 終演後一度外に出て整列、アフタートークの時に再入場という、謎のシステム。 というのを友人に話したら、「後片付けが大変なんだよね~」と。 なるほど、そういう事か。2012/6/14(木) 18:29:272012/6/14(木) 18:29:27
新国立劇場へ来るのも随分慣れたなぁ。 昔はぼーっとしてると、京王線の方に行っちゃって、長々とホームを歩いたりしたもんだが。2012/6/14(木) 18:41:422012/6/14(木) 18:41:42
「サロメ」のアフタートーク、50分を予定、だそうだ。 本編の半分の時間ものトークって、珍しいような。それも、ゲストなしの一人で喋るんだよな。2012/6/14(木) 18:56:232012/6/14(木) 18:56:23
「サロメ」@新国立中劇場、終演。 うーん、いまひとつ。どうも宮本亜門さんとは相性が悪いような。 サロメの造形が、少女ではなくて、少女の皮をかぶった年増のヲカマに見えてしまった。声が低くなる所が、突然男に戻るギャグみたい。 どちらかといえば、ヨカナーンの方に少女性を感じた。2012/6/14(木) 20:50:212012/6/14(木) 20:50:21
「サロメ」のヘロディアは麻実れい様。これは鉄板のキャスティング。紫のドレス(by ヨウジヤマモト)も素敵でした。 ヨカナーンのソンハ君、キ◯ガイはハマる役者さん。いつもと違ってテンション高くはないけれど、今回は透明感のようなものもあり、良かった。2012/6/14(木) 20:55:072012/6/14(木) 20:55:07
「サロメ」のヘロデ王は奥田瑛二さん。個人的にはイマイチ。酔っ払いの演技でもあるが、基本的に滑舌が悪いような。自分の宝物を並べ立てるシーンが退屈な感じになってしまっていた。 一瞬なりとも、麻実れいを圧倒する迫力がほしい役。吉田鋼太郎さんあたりがよかったな。2012/6/14(木) 21:02:062012/6/14(木) 21:02:06
「サロメ」の舞台。スタッフさん総出で片付けたのか、20分ぐらいで舞台上がまっさらの状態に。その後、下の、水ための掃除をしながらのアフタートーク。最初二十分は亜門さん一人で、残り四十分はソンハくんと二人で。 面白いトークでした。いっそ本編よりも、というと怒られるかな。2012/6/14(木) 22:09:032012/6/14(木) 22:09:03
アフタートークで、ソンハくんが何度か「北風と太陽」と言っていた。 今回は、亜門さんから「抑制」というテーマをもらったと。 それで、ヨカナーンは、北風のように声高に怒鳴るのではなく、太陽のように静謐に語るようになったようだ。2012/6/14(木) 22:16:392012/6/14(木) 22:16:39
「サロメ」のタイトルロールの多部未華子さんを見るのは「農業少女」以来で二度目。 マイクを通すので、声を張らずにすんでいるのがよい。なかなかの熱演なのだが、あまり少女を感じなかった。 これは演出の問題だと思うが、色々な声を使い分け、多面的に演じてるのが、純真さを損なっていたような。2012/6/15(金) 00:39:182012/6/15(金) 00:39:18
例えば、最後に何度もヨカナーンの首を望む所。何でドスの効いた声でやるのかが不思議だった。王を脅すのでなく、ただ、純粋に望みを口にするだけでいいのに。 なんだか「首が欲しいって言ってんだろ、このジジィ」みたいな雰囲気で、どうもなぁと思ってしまった。2012/6/15(金) 00:43:592012/6/15(金) 00:43:59
「サロメ」のアフタートークではいろんな話が。ワイルドが若い男に恋をしてこの戯曲を書いたとか、サロメの女装をしたとか。 ヨカナーンの台詞を亜門さんとソンハ君で徹底的に解釈したとか。 サロメは内なる理解しやすい存在で、ヨカナーンが憧れで謎の存在、ということなのかと思ったり。2012/6/15(金) 01:00:292012/6/15(金) 01:00:29
自分が今回のサロメ像に不満なのは、少女に対する幻想がなく、理解を拒む部分も少ないからかもしれない。 四十男の自分が、自分の容姿や立場が美しい王女だったら、ああいう行動とってみても楽しいかもね、と思えちゃうのが嫌なんだな。 サロメにはどこか理解を超える存在であって欲しいのかも。2012/6/15(金) 01:48:272012/6/15(金) 01:48:27
完全に趣味の別れる所だけど、恋愛ものに対して、自分を片方に仮託して成就を喜ぶという見方と、自分の存在とは遠い二人の絆を楽しむ見方があると思う。 今回の「サロメ」は、サロメになってヨカナーンを手に入れる話として見ると楽しいのかもと思ったのだが、腐男子的心性の自分からは遠いのだった。2012/6/15(金) 01:58:112012/6/15(金) 01:58:11
「サロメ」でヨカナーンをやった、チョウソンハ改め成河くん。一応、ひょっとこ在籍中から見ているのだが、芸風としては、テンションの高い芝居、高い声、キレのある動き、イッちゃってる感、などが基本路線だと思っていたのだが、今日はそれらを全て封じてきた。 北風から太陽へ進化したんだなぁ。2012/6/15(金) 02:05:202012/6/15(金) 02:05:20
「サロメ」のアフタートーク。 ラストのアレ、壁の方は映像なんだって。考えてみれば、実物だと、ああはならないよな。 そういえば、倉持さんの「ネジと紙幣」はどういう仕組みだったんだろう。女殺油地獄の翻案で、ラストの油のところの美術が良くできていたのだが。2012/6/16(土) 00:54:402012/6/16(土) 00:54:40
平野啓一郎訳の「サロメ」を読みはじめたのだが、訳語に違和感が。 たとえば「わたし、喉乾いてません、王様」。これが、一国の王女が義理の父である国王にいう言葉なのだろうか。謁見に来た平民の幼女のようだ。 兵士たちも「王様」と呼ぶのだが、「王」とか「陛下」の方が普通じゃないのかな。2012/6/16(土) 11:36:102012/6/16(土) 11:36:10
「サロメ」を舞台で見た時には、さほど違和感を感じなかったセリフなのだが、その理由の一つは、舞台での設定が時代考証なしの現代風だったおかげだろう。 オリジナルの設定に沿った衣装やセットで重厚に作ってこのセリフだったら、かなりの違和感があったのではないだろうか。2012/6/16(土) 11:39:372012/6/16(土) 11:39:37
光文社古典新訳文庫の「サロメ」、なぜだか値段が高い気がするのだが、どこにコストがかかってるのかな? 版権切れを翻訳して、本編が80ページ、註とあとがきと解説あわせて225ページで724円。 ちなみに岩波版は378円、原文は無料で手に入る(フランス語なので全然わからんが)。2012/6/16(土) 11:56:372012/6/16(土) 11:56:37
そういえば、「サロメ」で、ヨカナーンがヘロディアを近親相姦となじるが、夫の弟と関係する事って別に近親相姦じゃないような。 つい先日の「ヤマトタケル」での、兄弟×姉妹の(未遂も含む)四通りカップリングで平和にやってるのなんかみたら、ヨカナーンは気絶しそう(笑)2012/6/16(土) 12:21:462012/6/16(土) 12:21:46
あ、近親相姦って、姻族のことも言うのか。wikipedia 見たら、現代日本では、夫の弟とは結婚出来るが、夫の父とは結婚出来ないって。 双子同士のカップルの子供だと、遺伝的には兄妹とおなじだけど、いとこ扱いで結婚出来るのかな。 遺伝的なリスクじゃなくて、倫理的な問題ということか。2012/6/16(土) 12:36:422012/6/16(土) 12:36:42