2012.06.30
藪原検校
世田谷パブリックシアター
演劇
「藪原検校」@世田谷パブリックシアター。 いやー、充実の三時間。 野村萬斎、秋山菜津子、浅野和之、小日向文世、山内圭哉と芸達者を揃えての濃密な公演。 しかも、最前列ど真ん中だったので、小劇場で見ているような贅沢でした。満足満足。2012/6/30(土) 22:05:432012/6/30(土) 22:05:43
「藪原検校」の幕間にロビーに出たら、目つきの悪い兄ちゃんと目があった、とおもったら長塚圭史さんだった(笑) 演出家として、彼でなくては出来ない作品を作っているので、どんどんやって欲しいが、一方で役者さんの姿も見たいんだよなと、贅沢なことを言ってみたり。 顔がかなり好みなんです。2012/6/30(土) 22:12:272012/6/30(土) 22:12:27
「藪原検校」 萬斎さんの足を間近で見る機会が何度も。 秋山さんに対抗出来る綺麗な足。 ダンサーの足でもある。親指と小指の付け根の所が外に張り出すように。小指が外旋していたのだけど、そこだけで体重が支えられたりするのかな。 遠目では気づかないだろうが、踵が浮いた姿勢が結構あったり。2012/6/30(土) 22:22:492012/6/30(土) 22:22:49
「藪原検校」の秋山菜津子さんは、贅沢な使い方。 萬斎さんとの濡れ場では、美しいおみ足を間近で拝見出来たのですが、足先の使い方に感服。 文字通り、足の小指の先までの演技。ぎゅっと床を掴むようだったり、宙に浮いたつま先が反ったり、閉じたり。足がつらないのかと心配になったぐらい。2012/7/1(日) 02:09:062012/7/1(日) 02:09:06
「藪原検校」のもう一人の主役は小日向文世さん。 といっても、役柄は一つではなくて、いろいろな役をやるのだ。杉の市と密接に関わる人物を次々と演じていく。 小日向のやった役、脚本レベルで同じ役者がやる指定がされてるのか、演出時にきまったものなのか、ちょっと興味がある。2012/7/1(日) 02:11:562012/7/1(日) 02:11:56
「藪原検校」の狂言まわしは浅野和之さん。 この人、ほんとうにカメレオンで、違う役柄で見る度にこんな顔だったっけと思うのだが、今日は常に目を閉じてる役だったのもあって、いつもよりさらに顔が違うと思ったり。 3時間出ずっぱり、膨大なセリフ。昼夜公演おつかれさまでした。2012/7/1(日) 02:14:582012/7/1(日) 02:14:58
「藪原検校」 山内圭哉さん、やっぱりいいなぁ。なんというか、独特の間で笑いを取る。新感線に出た時みたいに、嫌みなぐらいにやることもできるし、今日のように抑えた感じにもできる。 ところで、頭を完全に剃ってたような。結構後ろ髪長かったと思うんだけど。また伸ばすのかな。2012/7/1(日) 02:20:272012/7/1(日) 02:20:27
昨日の「藪原検校」には、杉の市と保己市という一見対称的な二人の検校が出てくるが、盲人としていかに晴眼者を越えるかという所で同志でもあったという描かれ方。 善悪ではなく、流れのままに安易な道を選ぶか、法の範疇で能力を発揮するか、という差だったのかなと。 多分、冷酷なのは保己市の方。2012/7/1(日) 13:05:172012/7/1(日) 13:05:17
「藪原検校」の脚本は井上ひさし。 この人は、人間の醜さなんかも容赦なく突っ込んでくるので、あとをひく。 劇中の座頭たちを見ていて、飢饉の時にこいつらに米をやるぐらいなら殺すかもとか、メクラのくせに頑張りやがるぜ、みたいな醜い気持ちが自分の中に間違いなくある事に直面させられた。2012/7/1(日) 13:36:042012/7/1(日) 13:36:04