2012.07.01
マノン
新国立劇場バレエ団
新国立劇場オペラパレス
バレエ
「マノン」@新国立劇場。 英国ロイヤルバレエは演劇的だというが、ビントレーによる訓練の賜物か、新国立のバレエもその傾向を受け継いでいるような気がする。 歩く大道具になりがちな群衆が、それぞれちゃんとキャラクターになっていると感じられるのだ。自分はこういう演劇性が好きなんだなぁと。2012/7/1(日) 15:01:212012/7/1(日) 15:01:21
「マノン」の主役カップルは小野絢子さん、福岡雄大さん。 マクミランのややこしい振付を、きちんと踊っているように見えるが、プラスアルファはそれほど感じないか。 ちょっと気になるのがリフトの静止。ピッタリ止まるのだけれど、同時に流れも止まってしまうように見える。なぜだろう。2012/7/1(日) 16:00:512012/7/1(日) 16:00:51
「マノン」の一幕の最後、小野さんのマノンがデグリューではなくGMを選ぶ流れに、なんだかとても納得してしまった。 毛皮でも宝石でもなく、紳士に対する自分の支配力を知ってしまって、そこに溺れたように見えたのだった。 その一瞬で、少女から女になるよね。2012/7/1(日) 16:07:352012/7/1(日) 16:07:35
「マノン」の一幕、主役二人だけやけに目立つなと思ったら、全員暖色系の衣装の中、二人だけ寒色の白系なのか。それで、いつもスポットが当たっているような雰囲気になってるようだ。 今日は三階席なのだが、こういう効果は、遠い席の方が良くわかる気がする。2012/7/1(日) 16:13:392012/7/1(日) 16:13:39
「マノン」終演。 正直に言って「手紙」の方は、まぁこんなもんかなという感じがあったのだが、「沼地」が良かった~! ダブルツイストからローテショナルのリフトとかがバッチリ決まるのも凄いが、それが「技」として浮いて見えないのが素晴らしい。 侘び寂びに近いような寂寥感があったような。2012/7/1(日) 17:08:492012/7/1(日) 17:08:49
小野さんの「マノン」。 全編を見てから思うと、「手紙」の所で、ガラ公演で見るほどのドラマティックな感じを受けなかったのは、そういうキャラクター解釈なのかもと思ったり。 彼女の本質は、あそこの恋心ではないのだと思いながら、あの「手紙」を再見したい。2012/7/1(日) 17:19:092012/7/1(日) 17:19:09
考えてみれば当たり前なんだけど、ガラと全幕では、同じ踊りでも見せるものが違うのだな。 ガラで「手紙」を踊るなら恋心に集中すればいいけれど、全幕では、その後にGMを選ぶ性格の表現が重要。 今思うと、あの「手紙」の表現が、一幕のラストがしっくりくる理由のひとつだったのかも。2012/7/1(日) 17:45:072012/7/1(日) 17:45:07
ミュージカル俳優のインタビューで、ある公演のワークショップで最初は歌を全て台詞として喋ったという話が。歌詞の意味を解釈して歌えという事らしい。 「いやーまいったよ、There's a bright golden haze on the meadow を繰り返したりとかだからね。」2012/7/1(日) 17:53:072012/7/1(日) 17:53:07
マクミランの振付を見てて、そんな話を思い出したり。同じ振付を繰り返したり、時間をあけて二度いれてきたりするのだけれど、それをどう踊りわけるかという所で感情の移り変わりが見えたりするのだ。 二度目に、少しだけバランスがオフになっただけで、信頼感や恋の深まりを感じちゃうのだよな。2012/7/1(日) 17:56:572012/7/1(日) 17:56:57
そういえば、今日の「マノン」のチケットを引き換える時、窓口の案内のおっちゃんが、アカデミックなんちゃらですか、と聞いてきた。 社会人学生にでも見られたということか?2012/7/1(日) 22:24:472012/7/1(日) 22:24:47