2013.02.24
マクベス
世田谷パブリックシアター
演劇
「マクベス」@世田谷パブリックシアター。 五人芝居でのマクベスも、これが三度目の公演。キャストは固定で、マクベスを野村萬斎、マクベス夫人を秋山菜津子。 前半はややダルい所もあったが、クライマックスはゾクゾクした。リアルで鳥肌がたつというか、産毛がゾワゾワッと逆立つ瞬間があったり。2013/2/24(日) 18:59:292013/2/24(日) 18:59:29
「マクベス」 リーディング公演と初演は、シェイクスピアのテキストを切り詰めたものだったと思うのだが、今回は台詞を足してあったような。とても流れがよく、セリフの意味がすっと入ってきた。 実は、前回の公演にはあまり感心しなかったのだが、今回は萬斎流の世界が完全に立ち上がった感じ。2013/2/24(日) 19:04:332013/2/24(日) 19:04:33
「マクベス」は、海外公演を意識したのもあってか、和調の衣装と装置。床に布を広げて、そこが能舞台のようになる。ミニマルなセットなんだけど、良く出来ている。美術は松井るみさん。 紅葉が散るシーンがあるのだが、アフタートークで一枚80円と言っててビックリ。紅葉型で二色になってるのだ。2013/2/24(日) 19:09:172013/2/24(日) 19:09:17
「マクベス」 秋山菜津子さんのマクベス夫人。悪女のイメージのある役だが、とても普通の女性として演じていたような。普通の女性が、ふとした誘惑に乗せられてしまい、そのまま転がりおちて行く。 マクベス夫人、前半の悪女と後半の狂乱が一貫しないなと思う事が多いのだが、今回はそれがなかった。2013/2/24(日) 19:38:532013/2/24(日) 19:38:53
「マクベス」 主役は野村萬斎さん。現代劇で見ると発声や演技でどうしても違和感を感じたりするので、使いどころの難しい方ですが、今回は綺麗に嵌まっていた。武器をもって舞うシーンが二カ所ある(日本刀と薙刀)のだが、やはり凄い! 日本人的な死生観というのか、四季の移り変わりに託した演出。2013/2/24(日) 19:47:142013/2/24(日) 19:47:14
「マクベス」 残りの3人は、小林桂太、高田恵篤、福士恵二という天井桟敷/万有引力の面々。 前回までは3人で残りの役を演じる形だったと思うのだが、今回は3人ともキャスティングとしては魔女だけ。 その他の人物は魔女が演じているという形式で、夫妻 vs 魔女という構図にしたのもうまい。2013/2/24(日) 19:48:212013/2/24(日) 19:48:21
「マクベス」のアフタートーク。 とても珍しいと思うのだけれど、スタンドマイクの前に萬斎さんが立ってずっと喋る形式。その前の抽選会とかでは舞台に椅子もあったのに、しまっちゃうという。 スーツでも立ち姿がビシッと決まる。広めのスタンスで立って、手を前で組んでました。2013/2/24(日) 19:58:092013/2/24(日) 19:58:09
昨日の野村萬斎さんの「マクベス」は、確かに話はマクベスなんだけど、コアの所にあるのは、全然違ったものだったのかも。 以下ネタバレかも。 アフタートークでは平家物語なんて単語も出てましたが、自分がかなり近いかもと思ったのは「風の谷のナウシカ」だ。 罪と罰と死と浄化と再生の話。2013/2/25(月) 21:47:242013/2/25(月) 21:47:24
昨日の「マクベス」は二階席で、床の布とか照明とかがよく見えたのは良かったが、 やっぱり近くでも見たかったなと。 それで世田谷パブリックのサイト見たら、 端だけどベンチシート(最前列)が残ってるではないか。 思わず買ってしまった(笑)2013/2/25(月) 21:50:422013/2/25(月) 21:50:42