2013.05.26
マラーホフの贈り物ファイナル Bプロ
東京文化会館
バレエ
「マラーホフの贈り物ファイナル」Bプロ。 いやー、見にきてよかった! 自分としてはかなり早い段階でスタンディング・オベーションしてしまったよ。 マラーホフが、いろんな意味で衰えて、全然踊れなくなってる所もあって。 そして、そんな今だからこそ出来る踊りを見せてくれた。2013/5/26(日) 18:23:342013/5/26(日) 18:23:34
「VOYAGE」はマラーホフのソロ。 年齢的に衰えた部分もあるだろうが、動きの美しさは凄味を増しているような。 年齢を重ねるというのは、色々な物を失うことで、寂しい事ではあるんだけれど、人生それだけじゃないということを実感させてくれる踊りだった。 希望というか、光のような。2013/5/26(日) 18:39:382013/5/26(日) 18:39:38
「マラーホフの贈り物」Bプロ@東京文化会館、幕間。 自分のコンディションの問題か、客観的にもそうなのかはわからないが、Aプロ初日に比べると、随分充実している印象。 サレンコとマラーホフの「シンデレラ」で開幕。やはりリフトのサポートが少し危ういが、今日は物語を感じる踊り。2013/5/26(日) 18:41:462013/5/26(日) 18:41:46
スミルノワとチュージンの「ダイヤモンド」は、何故かものすごく白鳥の湖っぽい。こういうのアリなのかな?と思いつつも面白かった。白鳥の女王と情けない王子の結婚式みたいな(笑) 二度も髪のピンが落ちて、その近くを通る時にドキドキとしたり。2013/5/26(日) 18:45:052013/5/26(日) 18:45:05
二度目のタマズラカルの「レ・ブルジョワ」は、やっぱり今ひとつ。 技のキレで見せるという方向性ではないし、かといって崩れた男の魅力というには味がない。中途半端にやさぐれた若い兄ちゃんみたいで。 まぁ、自分がダメなオッサンの魅力についてはうるさすぎるのかもしれないけど。2013/5/26(日) 18:47:382013/5/26(日) 18:47:38
アイシュヴァルトとラドメーカーは、ノイマイヤーの「椿姫」から、第一幕のパ・ド・ドゥ。二幕の白、三幕の黒に比べると演じられる事が少ないような気がするが、女性には複雑な心情、男性にはストレートな愛情が要求されるシーンで、この二人にはとても似合った演目。見応えがあった。2013/5/26(日) 18:50:172013/5/26(日) 18:50:17
ラカッラとディノの「ライト・レイン」。 柔軟の難度が山ほど入った、二人組の新体操といった感じの演目。面白いんだけど、結局軟体ポーズばかりが印象に残っちゃうような。 ところで、ラカッラの全裸ってちょっと見てみたいと思った。体型があまりにもファティマを思わせるので。2013/5/26(日) 18:54:012013/5/26(日) 18:54:01
「バレエ・インペリアル」は、はじまったときは、なんでこれをガラで、と思ったが、終わってみれば満足。 中盤、女性十人を従えたマラーホフが踊るのだが、この編成でこれだけ男が主役と印象付けられるダンサーは世界でもマラーホフ一人だろうなと。なんなんだろうな、あの強烈な空間支配力は。2013/5/26(日) 18:56:052013/5/26(日) 18:56:05
「バレエ・インペリアル」は東京バレエ団が群舞。 日本のバレエ団は全般に同調性やフォーメーションの揃い方が良いと思うのだが、特に前半がガタガタしてたような。 多分男性が入ってるところが危ういんだよな。男性は八人だけなのに、人材を揃えきれないのが、今の東京バレエのつらいところか。2013/5/26(日) 18:59:292013/5/26(日) 18:59:29
アイシュヴァルトとラドメーカーの「ロミオとジュリエット」。 何故かマクミラン版だと勘違いしてて、最初、あれっ?と思ったけど、そりゃ、この二人なんだからクランコ版ですよね。 さすがお家芸という感じで充実。リフトに荒々しさの見える瞬間があって、若さの熱情を感じたり。2013/5/26(日) 19:07:492013/5/26(日) 19:07:49
「タランテラ」 サレンコにドヤ顔系の演目って合わないんじゃないかと思っていたのだが、とても楽しくてよかった。ドヤ顔きめても品が悪くならないのがいい。 「椿姫」の二幕の白。 ラカッラとディノは、いいかげんにしろ、このラブラブカップルが!という雰囲気。もう少し陰がある方が好みかな。2013/5/26(日) 19:23:412013/5/26(日) 19:23:41
スミルノワの「黒鳥」は初日とは随分違った印象。音をたっぷりと使って表現してきて艶やかな女で良かった。初日の足上げると蹴りに見えちゃう感じも嫌いじゃないけど。 バランスでも回転でも、軸がピシッと入らない感じなのが見てて少し気になる。基本的な身体能力は高そうなんだけど。2013/5/26(日) 19:37:012013/5/26(日) 19:37:01
「マラーホフの贈り物」感想拾遺。 3演目踊ったサレンコには敢闘賞を。マラーホフのサポートに不安があるのに、信頼して身をまかせてました。リフトは上げるときより降ろす時に筋力不足が目に見えちゃう。 「ダイヤモンド」 今日みて、ロパートキナの凄さを認識。ただ硬く透明に踊ることの難しさ。2013/5/27(月) 01:48:342013/5/27(月) 01:48:34
アイシュヴァルトはやっぱり大好きなダンサーだ。マルグリットとジュリエットという対照的な役柄をどちらも説得力をもって演じきる。すでにある振付に感情を一致させるようにキャラクターを解釈するというのが見事。 体のコントロールがとても精緻。細く見えるのにしっかり筋肉あるんだろうな。2013/5/27(月) 01:57:582013/5/27(月) 01:57:58
ラドメーカーは、とかく顔がどうこう言われる気がするが、手先足先までの優美で品のある動きがアルマンやロミオをやるにはとても似合っている。 一方そのせいでコンテンポラリーはお坊ちゃん芸っぽくなっちゃって、あまり面白く感じない。あの優雅さを完全に捨てた動きが見てみたいな。2013/5/27(月) 02:03:342013/5/27(月) 02:03:34
「椿姫」のピアノ演奏、青柳晋さんという方だったのだが、バレエで見るのは初めてのような気がする。自分にはピアノの腕は全然わからないのだが、カーテンコール慣れしてない感じで可愛かった。 「ライト・レイン」のディノ、上半身裸だったのだが、まるでギリシャ彫刻のような体。2013/5/27(月) 02:13:152013/5/27(月) 02:13:15