2013.09.04
陰陽師 滝夜叉姫
九月花形歌舞伎
歌舞伎座
歌舞伎
九月花形歌舞伎夜の部「陰陽師 滝夜叉姫」@歌舞伎座、幕間。 原作では徐々に明かされる過去の事情を、一幕を過去編にしてまとめてやってしまう。 ここでは平将門の人物の大きさと、鬼になってからの人外の迫力を見せてほしいのだが、海老蔵は声のいいチンピラと声のいい酔っ払いのようだった…2013/9/4(水) 18:09:162013/9/4(水) 18:09:16
「陰陽師」 原作をひねって、浄蔵の果たした役割を若き日の晴明に移してある。それ自体はいいんだけど、計算が合わなくなってるのはダメでしょ。 将門討伐が20年前でないと、星も黄金丸も話が合わないんだから、一幕二場は24年前に設定しておくべきだったのに。2013/9/4(水) 18:15:472013/9/4(水) 18:15:47
「陰陽師」 二幕は、ちょっと原作に正直に全部入れすぎたかな。 原作だと点と点が繋がっていく面白さがあるのだけれど、一幕で過去話全部終わってるから、いちいちやらなくてもいいのだが。 一方で、滝夜叉姫のロマンスは切ってあるんだよな。貞盛の息子でお互い仇同士というおいしい設定なのに。2013/9/4(水) 20:30:262013/9/4(水) 20:30:26
「陰陽師」 三幕の大詰はなかなか。海老蔵も結構迫力があって悪くない。全編これぐらいのレベルでやってくれれば文句言わないんだけどなぁ。 原作は長いシリーズの一編で、晴明と博雅には何一つドラマがないので、舞台版をどう落とすのかなと思っていたのだけれど、うまいこと着地させたかな。2013/9/4(水) 20:38:172013/9/4(水) 20:38:17
「陰陽師」 キャスティングがイメージと違うので心配していた、芦屋道満の亀蔵さん。道満のキャラクターを随分変えてある、というか亀蔵さんに合わせて変えてきたのかな? ひょうきんじじい的面影はなくなって、ツンデレなおっさんになってました(笑) これはこれで悪くなし。2013/9/4(水) 20:41:422013/9/4(水) 20:41:42
「陰陽師」 全体的には、もっと派手にやってくれても良かったな、というところが残念ではあるけど、悪くなかった。 原作のエッセンスみたいなものを、結構汲み取ってる感じが嬉しかったので、純粋に舞台として見るよりも点が甘くなってるかもしれないけど。 短編で時々新作かけてくれないかな。2013/9/4(水) 20:45:032013/9/4(水) 20:45:03
「陰陽師」 晴明役の染五郎は鉄板キャストだね。あの変人な雰囲気、ちょっと意地悪っぽいところ、怜悧な美貌と文句なしです。もう少しクールにやって欲しかった所もあるんだけど、舞台の主役が最初から最後までクールってわけにもいかないから、これぐらいが落としどころなんだろうなと。2013/9/4(水) 20:50:162013/9/4(水) 20:50:16
「陰陽師」 勘九郎の博雅、原作より情けなくて頼りなくて笛を吹くしか能がない感じだけど、個人的にはとっても良かった。 博雅のエッセンスって、自然(じねん)のままである事だと思うのだが、それが出てたと感じたのだ。葉双を吹く事ができる、という説得力があるというか。なのでラストは満足。2013/9/4(水) 20:57:202013/9/4(水) 20:57:20
「陰陽師」 勘九郎については、勘三郎さん亡き後、無理して自分の資質じゃない方向に頑張っちゃうんじゃないかと少し心配してたのだが、今日はそういう変な力みを全然感じず、ストレートに演じているように見えて、それが博雅の自然の佇まいと重なって、なんかジーンとしてしまったのだった。2013/9/4(水) 21:26:412013/9/4(水) 21:26:41
「陰陽師」 意外にと言っては大変失礼だが、愛之助がとても良かった。「染模様恩愛御書」のイメージがあって若めのキャラクターにしてくるのかと思ってたから、悪役のおっさん、医師のじいちゃんなんかをこんなにビシッと決めてくるとは。 悪役の格の大きさから小物感まで演じ分けてて見事。2013/9/5(木) 01:31:232013/9/5(木) 01:31:23
「陰陽師」 滝夜叉姫は設定を足したり引いたりした結果、芯の定まらない役になってしまったような。菊之助は悪くなかったんだけどね。 桔梗の前にも気に入らない設定変更があったのだが、この手の気丈な美女をやらせると七之助は鉄板。一幕後半、相手役がうまく受けたら、泣けるシーンだったのに。2013/9/5(木) 01:37:122013/9/5(木) 01:37:12
「陰陽師」 新悟が大蛇の精に配役されてたので、出番多いのかと思ったら、原作の1/3だったよ。大百足は殺陣にもうすこし工夫があるとよいが、面白かった。特に、目で見えない後ろからはじまるウェーブは立派。 贔屓の山左衛門さんが出てたのだが、顔を半分隠した四人のうち誰かわからず。不覚。2013/9/5(木) 01:45:002013/9/5(木) 01:45:00
「陰陽師」 脚本の基本的なラインはいいと思うのだが、細部がザルだよな。きちんと詰める時間がなかったのか? 原作そのままの所と、変更した場所が矛盾してたり。 20年もそうだし、藤太が桔梗を殺すのがありえない状況に変更したのに、将門の誤解はそのままとか。2013/9/5(木) 01:55:062013/9/5(木) 01:55:06
「陰陽師」 全体のポテンシャルの割に、ところどころもったいない感じで、ついつい文句をつけたくなる。二幕最後宙吊りの暗転は長過ぎだとかね。 いろいろ改定して、再演してくれないかと思ったり。2013/9/5(木) 02:08:252013/9/5(木) 02:08:25
「陰陽師」 原作ファンとしては「『ゆこう』『ゆこう』」がなかったのが残念。 原作で一話に何度も出かけるシーンがあるときは、決め所の一度以外は言い方を変えてるんだけど、それに引きずられたのかな。 舞台版では一度しかないんだから決め台詞入れておいて欲しかったなぁ。2013/9/5(木) 12:56:132013/9/5(木) 12:56:13
歌舞伎座でついつい買ってしまったもの。 クリアファイルが陰陽師とスヌーピー、スヌーピー巾着入りの飴、スヌーピー付箋。おっさんの買うものじゃないけどさ(笑) http://t.co/R9QiPKEPl02013/9/6(金) 02:01:572013/9/6(金) 02:01:57
歌舞伎「陰陽師」の劇評。 何度も「わからない」と書いてあるし、確かに筋を理解してない部分も見受けられる。 プロローグ以外で時間が戻るのは一カ所、終盤に明かされる謎も一つだけで、 難しい脚本ではないと思うのは自分が原作読んでるせいかな。 http://t.co/1nfMePkQuy2013/9/12(木) 17:58:522013/9/12(木) 17:58:52
「陰陽師」 自分の理解をメモ。 ネタバレ。 一幕は、過去話。 妻子を殺された将門が、彼らの屍肉を喰って鬼となる。肉体が強化され性格も変わる。不死に近い体だが晴明の術により殺されるという展開。 人格が変わったから屍肉を喰うわけではなくて順序が逆、倒された理由も通常攻撃ではない。2013/9/12(木) 17:59:452013/9/12(木) 17:59:45
「陰陽師」 ネタバレ。 二幕目。 将門は討たれた後、首は燃やされて灰に、五体はバラバラにされた。 滝夜叉姫たちは体のパーツを回収し、最後の腕を小野好古から奪う。灰になってしまった首は、由縁のある貞盛に灰を使った呪術をかけることで再生させる。 全部のパーツが揃って、将門蘇生が成就。2013/9/12(木) 18:01:072013/9/12(木) 18:01:07
「陰陽師」 ネタバレ。 屍肉を喰うだけで肉体強化、パーツを集めれば復活、という謎は、三幕で超強力版「蠱毒」だと解明される。 将門は人ではなく式になったわけで、ある意味なんでもあり。晴明の術には負けることや、何度も出来る呪法ではないので興世王が復活にこだわることにも説明がつく。2013/9/12(木) 18:02:012013/9/12(木) 18:02:01
「陰陽師」 原作未読でも脚本にこれらの要素は入っていたと思うのだが。 凄く出来のよい脚本だったとは思わないが、演劇評論家の方がわからないと連呼するほど説明不足だったかなと不思議に。 以下ネタバレ。 「蠱毒」とか「式」とかに馴染みがないと設定が理解出来ないということなのかな。2013/9/12(木) 18:02:482013/9/12(木) 18:02:48
公式リツ。歌舞伎「陰陽師」をテレビでやるのか。楽しみ楽しみ。 つらつら考えたんだけど、原作の設定を結構拾った割に、どういう流れの中でその設定が必要だったのかというのを無視して取捨選択しているので、わかりにくい脚本になったような。 事件と人間ドラマが結びつかなくなってしまっている。2013/9/21(土) 22:11:272013/9/21(土) 22:11:27
「陰陽師」に猿之助も出ればよかったのになと思っていたんだが「ヴェニスの商人」か。 「陰陽師」の一幕は、将門が、豪放磊落な男/妻子を殺された悲哀/鬼、と三つを演じ分けて全体を引っ張らないと、単なる説明に終わってしまう脚本だと思うのだ。 猿之助の将門を見てみたかったなと。2013/9/21(土) 22:26:012013/9/21(土) 22:26:01