2013.09.09
冒したもの
KAAT 大スタジオ
演劇
「冒したもの」@KAAT 大スタジオ。 1時間20分、休憩15分、1時間40分で、終演が10時20分過ぎという長丁場。 素舞台に椅子が20脚ぐらいの台詞劇なので、前半はダレる所も。 まだ仕上がりきってはない感じで、静かなシーンとか、主役の田中哲司さんの独白とかがいまひとつ。2013/9/9(月) 22:28:202013/9/9(月) 22:28:20
「冒した者」 ミズタクこと松田龍平くんがキーパーソンを。とてもハマっていて良かった。あのぬぼーっとした感じで、なに考えてるかわからない台詞回しがピッタリの役。 中村まことさんは、いやなオヤジでねぇ、うまかった。 長塚さん、今日は理性の勝つ役。こういうのもいいよね。髪が心配(笑)2013/9/9(月) 22:35:582013/9/9(月) 22:35:58
「冒した者」 長塚さんが、この時代にこの古い戯曲をかけたくなったのもわかるし、テーマとして現代にふさわしいものでもあるとは思うけど、古臭い感じは捨てきれなかったかな。 台詞の咀嚼が足りなくて、こちらで意味を取らないと感情が伝わらない所があるのが、古臭さに気を取られる原因かも。2013/9/9(月) 22:58:432013/9/9(月) 22:58:43
「冒した者」 前回の「浮標」と、脚本、演出、俳優などかなり共通する作り。話もパラレルな続編と思ってもいいかも。 なので、前作が好きな方はこちらも好きではないかなと。 自分はいまひとつなんだよな。どちらも主役の男がどうにも魅力的に見えなくて。三好十郎と相性悪いんだろうな。2013/9/10(火) 00:32:492013/9/10(火) 00:32:49
「冒した者」 作者の三好十郎は1902年に生まれた方。 面白いなと思ったのは、オヤジは「最近の若い者は小粒で結局俺たちの世代が頑張らなきゃ」みたいなこと言うし、若者は「年寄りにはわからない、俺たちの世代だけの事情がある」と。 そういうのって時代を問わず普遍的なんだなぁと改めて。2013/9/10(火) 01:13:102013/9/10(火) 01:13:10
「冒した者」 正味で3時間を越える芝居を10人で。膨大な台詞量なのでしかたがない所もあるだろうけど、結構かんでるシーンがあったり、台詞をもっと咀嚼して欲しいと思うところがあったり。 これからあちこちで一月ぐらい公演するので、後半日程は良くなりそう。2013/9/10(火) 01:49:462013/9/10(火) 01:49:46
「冒した者」 台詞をかんでるシーンでさすがだと思ったのは流れが切れないところ。立て板に水でまくしたてながら、とばした台詞を順番入れ替えて言い直したりしてたような。 あ、田中さんが1カ所「サナトリアム」を言い直したところは、知らん振りして続けた方がよかったかな。2013/9/10(火) 01:55:012013/9/10(火) 01:55:01
「冒した者」 ネタバレ。 原子爆弾を「神の領域を冒した」と表現するところが出てくるが、作品のかかれた1952年だと、まだそういう牧歌的な発想だったんだなと。獣が火を恐れるように核エネルギーを怖がっていれば済んでいたというか。 現代では、もはや核程度で神の力なんて思えないもんな。2013/9/10(火) 02:15:242013/9/10(火) 02:15:24