2014.02.06
花子について
現代能楽集
シアタートラム
演劇
現代能楽集「花子について」@シアタートラム。 ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕さん作演出で、舞踊の「葵上」、コメディの「花子」、シリアスの「班女」と豪華フルコース三本立。 どれも原典のプロットを大事にしつつ、上手く現代に置き換えて、倉持風味になっていて三者三様に楽しかった。2014/2/6(木) 22:04:142014/2/6(木) 22:04:14
「葵上」は源氏物語の六条御息所の話。黒田育世さんと宮河愛一郎さんによる舞踊がメイン。宮河さんと黒田さんは長期間一緒に踊ってるわけではないのか、Noism の時ほどの精度の高さは見られなかったが、十分にお二方の踊りを堪能。 ギミックの多い演出に、踊りの情念が負けてないのがさすが。2014/2/6(木) 22:13:202014/2/6(木) 22:13:20
「葵上」 アフタートークで「鬼1。鬼2に変わる。巨大化」というようなペラ一枚の脚本をスタッフ総出で作品に仕上げたというような事を倉持さんが。「体だけを演出するのは難しい、言葉は便利」とも。 最後のところの黒田さんの立ち去り方、少女に戻ったように見えた。2014/2/6(木) 22:16:002014/2/6(木) 22:16:00
「花子」は歌舞伎では「身替座禅」として知られる話。舞台を現代に移して、夫を小林高鹿、妻を片桐はいり、太郎冠者を近藤公園という芸達者三人でのコメディ。脚本も冴えていて、あちこちで笑いが。 襖をかぶるのを何に変えるかに悩んだと倉持さんが言っていたが、上手いもの見つけたよな。爆笑。2014/2/6(木) 22:54:122014/2/6(木) 22:54:12
「花子」 歌舞伎では妻役を男性がやる。と書いて、歌舞伎は全員男性だと気づいた。えっと、普段は女形をやらない人が妻を演ずるということです。 今日の妻は片桐はいりさんだったのだが、やはり上手い。醜女で悋気持ちだけど可愛いところもあって、それでとにかく笑わせてくれる。2014/2/6(木) 23:32:212014/2/6(木) 23:32:21
「花子」 旦那役は小林高鹿さん。倉持さん、自分のとこの劇団員なので、使い方を知り尽くしてるよね。後半の浮かれっぷり、サイコー。 ネタバレ。 アフタートークで、I just call to say I love you をあんなに下心たっぷりに歌える奴もいないと言ってました(笑)2014/2/6(木) 23:36:212014/2/6(木) 23:36:21
「班女」 先程は太郎冠者だった近藤公園くんと、山の神だった片桐さんが、こちらではシリアスなぶつかり合い。当たり前かもしれないけど、役者さんってすごいなぁと。 西田尚美さんの演じた微妙なバランスのキャラクターも説得力があり、片桐さんは凄味のある演技。2014/2/6(木) 23:43:082014/2/6(木) 23:43:08
「班女」 原作は三島由紀夫。 三島由紀夫は全然読んでないのだけど、JUNE というよりゲイだなと思っていたのだ。 しかし、この作品は百合ものだからか、かなり JUNE っぽい。性別反転させたら榊原史保美作と言われても信じそうな。 やはり、自分の存在しない世界というのが重要なのか?2014/2/6(木) 23:57:142014/2/6(木) 23:57:14