2014.03.22
椿姫
パリ・オペラ座バレエ
東京文化会館
バレエ
「椿姫」@東京文化会館、幕間。 今日は前方センターなので、何もかも良く見える。そして、見たいものが同時に幾つもあり過ぎて大変(笑) デュポンのマルグリット、傾城ここにありとでも言うような花魁っぷり。視線やわずかな仕草で男が転がりまくってる。長椅子の上での振る舞い方には、感嘆。2014/3/22(土) 14:26:532014/3/22(土) 14:26:53
「椿姫」 鏡のパ・ド・ドゥは、踊りとしてはややぎこちない感じ。昨日は気づかなかったけど、そこがポイントなんだな。アルマンの熱情と、マルグリットの気持ちがつりあってない所からスタートして、少しほだされるぐらいまでの踊り。 そして、上手で転がってるアルマンには白い椿が届けられるのか。2014/3/22(土) 14:31:592014/3/22(土) 14:31:59
「椿姫」 二幕は濃密。 白のパ・ド・ドゥは完璧なタイミングで恋の表現。デュポンの体重がないかのように流れのあるリフト。余命短く、少し死者の領域に足を踏み入れているかのような透明感も。 モローがかなり息をきらしている所に、よくやったわとでも言うように顔を撫でるのがまた完璧で。2014/3/22(土) 15:25:442014/3/22(土) 15:25:44
「椿姫」 二幕のマルグリットとマノンのパ・ド・ドゥも凄かった。こういうのがノイマイヤーの真髄だよなと自分は思う。心の葛藤というか、自己の影の部分との対決というか。 マノンのローラ・エッケも迫力のある踊りでデュポンによく対抗していて満足。 女パ・ド・ドゥもいいよね〜。2014/3/22(土) 15:29:002014/3/22(土) 15:29:00
「椿姫」 二幕最後、コーダというべきなのか、白のパ・ド・ドゥと同じジャンプのキャッチからのローテーショナルリフトが入るのだけれど、デュポンの体の預け方が違うのだ。どこがと明確には言えないのだけれど、先程まで無邪気に全身を預けていたのに、最後では自制と名残を惜しむ気持ちが見える。2014/3/22(土) 15:32:512014/3/22(土) 15:32:51
「椿姫」終演。 三幕もデュポンを堪能。黒のパ・ド・ドゥの背徳感は「神様が見てる」級だった。そして、その後のパーティーでの再会、よくあれだけ体ガチガチで踊れるなと思うぐらいのこわばり方。 最後のマノンたちとの踊りは、むしろ静かな表情で。諦念とか慈愛とかも感じさせる。2014/3/22(土) 17:06:212014/3/22(土) 17:06:21
「椿姫」 モローは姿も踊りもいいけど、まぁアルマンは愛玩動物だよね、と思ったりもしながら見ていたのですが、三幕後半が見事。黒のあと目覚めてからのイヤな男っぷりが凄いのだ。ホント男としてそれはダメだろという行動なのに、そうせざるをえなかった説得力があり、強烈に感情がひっぱられる。2014/3/22(土) 17:12:022014/3/22(土) 17:12:02
「椿姫」 今日は観客も気合いが入っていたというか、余計な拍手もなく、かなりの集中具合。 カーテンコール、幕があいたときのデュポン、感極まっていたようだった。数え切れないほどのカーテンコールを繰り返し、観客席総立ちでした。2014/3/22(土) 17:15:432014/3/22(土) 17:15:43
「椿姫」 白のパ・ド・ドゥで、床をゴロゴロ転がる所、今まで何度見てもノイマイヤー先生それはちょっとアレではないですかと思ったりもしてたのだが、今日はなんだかすごく納得してしまった。モローの転がり方と、デュポンがスッと手を伸ばして止める所がストンと入ってきたのだ。2014/3/22(土) 17:21:172014/3/22(土) 17:21:17
「椿姫」の全幕見るのも初めてだしパリオペも全然見てないのに、印象だけで言ってしまうが、「ノイマイヤーの椿姫」というより「パリオペの椿姫」もっと言えば「オーレリ・デュポンの椿姫」だったかも。 先日の東京バレエが「ノイマイヤーのロミジュリ」だったのと対照的。団体としてのカラーの強さ?2014/3/22(土) 17:27:452014/3/22(土) 17:27:45
「椿姫」 ラスト、マノンたちとの夢から覚めたマルグリットが日記に何を書いたのか、そして何を思って死んでいくのかは、主役の演技と観客の受け取り方にまかされているんだろうな。 昨日は物理的に見えなかったが、今日は王道のメロドラマだったと感じた。いろんなキャストで見てみたくなるなぁ。2014/3/22(土) 17:35:562014/3/22(土) 17:35:56
「椿姫」 一幕、長椅子のマルグリット。 お呼びでない男が近寄ると椅子の上に足をのせ「あなたの場所じゃなくてよ」、アルマンが来ると足をおろして「座ってもいいわ」、立ったままのアルマンに対してスカートを引き寄せて場所を作り「座りなさい」と、全て無言でさりげない動き。 女って凄い(笑)2014/3/22(土) 20:39:492014/3/22(土) 20:39:49
「椿姫」 マルグリットの部屋で遺品の競売が行われているというのが、話の外枠。 なので、ソファとかを運送屋さんたちが運び出しているのだが、あれは誰がやってるのかな。ダンサー体型じゃないのだが。 ベレー帽にエプロンとか、ヒゲ坊主のおっちゃんとか(顔はよく見えなかったが)可愛かった。2014/3/22(土) 23:17:532014/3/22(土) 23:17:53
「椿姫」 ノイマイヤーはマノンという比較対象を置く事で、ダンサー(と観客)に、より明確なキャラクター解釈を要求したのかもと思ったり。 TLを見た感じではシアラヴォアの解釈は、孤独に死んだ、マノンより不幸な女。 デュポンは、恋人を自由にし、マノンより誇り高く死んだ女のように感じた。2014/3/23(日) 02:04:222014/3/23(日) 02:04:22
「椿姫」 マルグリットは二幕での女パドドゥではマノンを拒否する。ところが三幕では別れた恋人との逢瀬というマノンと同じ罪を犯し、マノンと同じ死を迎える夢を見る。そして目覚めた自分の傍には恋人はいない。 ここまで固定したうえで、あなたならどう死ぬかと問いかけるのがノイマイヤーなのか。2014/3/23(日) 02:20:472014/3/23(日) 02:20:47
ノイマイヤー、ノイマイヤーとなんだかえらそうな事を言っておりますが、本家を生で見たのは、全幕が「人魚姫」の1度だけだし、ガラとかでもアッツォーニ、リアブコ、ブシェ、ボァディン、ブベニチェクツインズぐらいなので、「自分のイメージするノイマイヤーは」というぐらいの話なのですが。2014/3/23(日) 02:30:122014/3/23(日) 02:30:12
「椿姫」 昨日マチネのデュヴァル氏はミカエル・ドナール。個人的にはポイント高かったのだが、失礼な感想かも。 少しオバサンが入った感じで、娼婦に別れろというのに納得。 何よりあまりかっこ良くないのがいい。「ここで親父に乗り換えろマルグリット!それが娼婦の花道!」と思わずにすむ(笑)2014/3/23(日) 10:02:312014/3/23(日) 10:02:31
村田京子「『椿姫』におけるクルチザンヌ像 : マルグリット・ゴー チエとマノン・レスコー」(京大仏文研究)http://t.co/CRfzwdj9hV 「クルチザンヌ」(courtisane)とは「高級娼婦」のこと。2014/3/24(月) 23:45:322014/3/24(月) 23:45:32
あとで読もうと思って、公式リツ。 「仏文研究」という学術雑誌があるということなのかな? と思って検索したら、京大文学部フランス語学フランス文学研究室で出してる雑誌のようだ。2014/3/24(月) 23:52:362014/3/24(月) 23:52:36
【パリ・オペラ座バレエ団】最終日(3/23)の「椿姫」カーテンコールには、パリ・オペラ座バレエ団日本公演への最後の参加となったアニエス・ルテステュの横断幕も登場。場内からは熱い拍手と歓声がいつまでも鳴りやみませんでした。 http://t.co/6W80vyeLfV2014/3/24(月) 23:55:092014/3/24(月) 23:55:09
TL に中国語で「椿姫」は「茶花女」だと言う話が。 そうか、椿が茶花だから、サザンカは山茶花なのかと思ってググったら、「サザンカの名は山茶花の本来の読みである『サンサカ』が訛ったものといわれる。」だって、ビックリ。 http://t.co/J6qWXcVIHA2014/3/25(火) 00:01:442014/3/25(火) 00:01:44
バレエ団ごとに舞台も、そして観客もカラーがあると思うが、パリ・オペラ座ほど、観客がダンサーの恋人/妻/愛人になりたいと思うバレエ団もないのかもと、パリオペツイートを検索してて思った。 やはり男性陣の綺羅綺羅しさが群を抜いているという事なんだろうか。2014/3/25(火) 00:45:292014/3/25(火) 00:45:29