2014.08.03
エトワール・ガラ 2014 Aプログラム
オーチャードホール
バレエ
これから「エトワール・ガラ Aプロ」@オーチャードホール。 東急の中を通って2階連絡口から文化村へ行くと涼しいというツイートを読んでやって見た。 確かに涼しいので普通の方にはオススメなのだが、自分はデパート1階の化粧品と革の匂いがダメなのだった…2014/8/3(日) 13:56:142014/8/3(日) 13:56:14
ノイマイヤー「マーラー交響曲第3番」のデュオをアッツォーニとリアブコで。 もう、全編ほぼ全て神業で、どこで息すればいいのかわからないくらい。 アッツォーニが重力も慣性も時間も無視したように踊るものだから、男性が起き上がって指先を合わせる所が、ミケランジェロの「天地創造」に見えた。2014/8/3(日) 14:56:452014/8/3(日) 14:56:45
ノイマイヤーの「マーラー交響曲第3番」は、映像でパリオペのを見ただけなのだが、やはり生で本家を見ると印象が全然違う。 なんか、SF 好きの血が騒いでしまうような、人ではないもの達の物語のようにも思えたり。天地創造とか、ファティマのお披露目とか、ブレードランナーとか。2014/8/3(日) 15:00:272014/8/3(日) 15:00:27
「白鳥の湖」の二幕から。ガニオの王子は鉄板だなぁ。あんなダメ男設定の役柄なのに、こんな表現でやられたら世界中が許しちゃうよと(笑) アルビッソンの白鳥が面白くて、回転系を含め全てにおいてゆったりと動く。これが、白鳥の、鳥として大型であることを上手く表現するのだ。2014/8/3(日) 15:05:132014/8/3(日) 15:05:13
「エトワール・ガラ」第二部の白眉は、世界初演の「月の光」。 ということはイリ・ブベニチェクがモローのために振り付けた作品ということか。彼の魅力を存分に引き出していたような。 見てて、なんだか涙が出そうになってしまった。少年性への憧憬のようなものがある人は胸を掴まれるのでは。2014/8/3(日) 15:51:292014/8/3(日) 15:51:29
現役の振付家で、自分の好みを三人あげるとすれば、ジョン・ノイマイヤー、イリ・ブベニチェク、金森穣の御三方なのだが、三人ともファーストネームが J なんだ。 だから何?という話ではあるけど(笑)2014/8/3(日) 15:53:232014/8/3(日) 15:53:23
「エトワール・ガラ A」終演。 最終日だったせいか、カーテンコールがスペシャルバージョン。 二度目に幕が上がると誰もいなくて、客席の両側から出演者が走って舞台へ! 前方通路席だったので、ジルベール様にタッチしていただいたり、シアラヴォラ様に花を投げていただいたりと、シアワセ。2014/8/3(日) 17:16:032014/8/3(日) 17:16:03
「アルルの女」 こ、怖かった… 幕が上がって数十秒で、この男ダメ、関わってたら大変なことになる、逃げて〜って思うのだ。リアブコの目がね、何も見えてないか、虚空の向こう側が見えてるか、とにかく普通の世界を認識してない感じ。 ラストは、他の世界に飛び出して行ってしまったんだなと。2014/8/3(日) 17:21:542014/8/3(日) 17:21:54
「アルルの女」 リアブコの狂気が、中盤でアッツォーニに伝染するんだよね。彼が狂っていることを認めないという、別種の狂気が発生する。そこから、サイコサスペンス状態で、心臓バクバクしながら見てしまった。 それにしても、こんなにノイマイヤーっぽい振付なんだっけ、とも思ったな。2014/8/3(日) 17:23:572014/8/3(日) 17:23:57
「アルルの女」 最後の男性バリエーション、リアブコの何も見てない視線が直撃する位置だったこともあって、自分はサスペンス映画のクライマックス状態だったのだ。 でも、人によって感じ方は随分違うんだろうな。マネージュで拍手する人も結構いて、余裕あるなぁと感心したり。2014/8/3(日) 17:30:072014/8/3(日) 17:30:07
第三部の最後はロビンズの「イン・ザ・ナイト」。 美しいけど、まぁ、それだけみたいな…と思っていたのだが、最後に三組が一緒に出てくると、とにかく豪華な上に火花散る感じもあって見ごたえ十分。 金子さん、ダンサーをすごくよく見てて、もう、ここしかないというタイミングで音出すのだ。2014/8/3(日) 17:35:322014/8/3(日) 17:35:32
「月の光」 えーっと、RPS 系で大変申し訳ない気もするのですが… スタートがピアノに寄り掛かって座った姿勢で始まり、最後はピアノの下に潜り込んで消えるという構成と、そして何より「この演奏が俺をこんなにも躍らせる」というのを感じてしまって…まぁその…萌えてしまったわけです…2014/8/3(日) 18:19:312014/8/3(日) 18:19:31
「エトワール・ガラ」 AB ともに見ごたえのあるプログラムで楽しかったのだが、一つ苦言を呈させてもらいたい。 せっかくいい男とりそろえてるんだから、男パ・ド・ドゥを一つぐらい入れてくれたっていいじゃないか!(笑) 男二人のシーンって「イン・ザ・ナイト」のペッシュとガニオだけかな。2014/8/3(日) 18:26:122014/8/3(日) 18:26:12
エトワール・ガラのサイト見てたら、ベザールくん、「失われた時を求めて」のモレルも持ち役なんじゃんかよ! ペッシュのサン・ルーとの組み合わせで見たかったなぁ。2014/8/3(日) 18:34:372014/8/3(日) 18:34:37
エトワールガラ拾遺。 Aプロ最初は「ジュエルズ」から「ダイヤモンド」をエケとベザールで。 近くで見るとエケの口の開け閉めが気になる。サラ・ジェシカ・パーカー系の顔立ちで、口を結んだ時と開いた時の印象の差が大きいだけに、気を使ってほしい。そういう所がスジェとエトワールの差なのかも。2014/8/3(日) 22:57:252014/8/3(日) 22:57:25
「マノン」は一幕をシアラヴォラとフォーゲルで。うーん、なんか、ぼーっと見てしまった。 フォーゲルの髪型、額が見える方がいいと先日書いたが、こういうのじゃないんだよね。額が後退してる所に前髪がふわっとかかっていて微妙な。オールバックとかの方が似合うと思います。2014/8/3(日) 23:00:142014/8/3(日) 23:00:14
ジルベールとベザールの「3つの前奏曲」は、ラフマニノフを使ったベン・スティーブンソンという方の作品。 二人の身体能力の高さを存分に見られた。最後のツイストからの背面リフトは凄い完成度。 バーを挟んで鏡像で踊る所で、男性が本体で、その自己イメージが女性なのかも、と妄想したり。2014/8/3(日) 23:05:582014/8/3(日) 23:05:58
オードリック・ベザール、今回はじめて見たのだが、パリオペには珍しいタイプのような。若手にありがちな「女なんてどうでもいいから俺を見ろよ」みたいな雰囲気がない。 長身ガタイ系、肩の筋肉がしっかりしていてリフト系も強いし、サポートも頑張っていて女性をたてる心を感じる。今後が楽しみ。2014/8/3(日) 23:13:212014/8/3(日) 23:13:21
ベザールくん、系列としてはマルセロ・ゴメス系かな?と思ったが、今回は彼の本質がどこにあるのか、よくわからなかった。 女性の影に徹してる感じが物足りないのだ。ただ崇拝してるだけ、みたいになっちゃって。もう一つ強く自己を打ち出して、その上で調和すれば、ドラマティックになるんだけどな。2014/8/3(日) 23:19:532014/8/3(日) 23:19:53
今回「モペイ」をフォーゲルがやったが、どうせならベザールで見てみたかったかも。いい背中してそうだし(笑) いや、彼の上半身裸がみたいのもありますが、コンテンポラリーのソロをどういう風に踊るのかに興味がある。 あとはゴメスがやった「パガニーニ」なんかは似合いそうだ。2014/8/3(日) 23:24:042014/8/3(日) 23:24:04
「オネーギン」の「鏡」をアルビッソンとフォーゲルで。リフト系にとても感心したのだが、体格的な問題もあって、フォーゲルのキャッチは勢いを完全に殺せないまま着地になったりするのに、アルビッソンはガンガンいくんだよね。まったくためらいを見せない。ものすごい度胸あるなぁと。2014/8/3(日) 23:28:092014/8/3(日) 23:28:09
アマンディーヌ・アルビッソンも今回はじめてみたのだが、結構ファンになってしまった。 体が大きくて、体重も結構あると思うのだが、それをどう生かすかということをとてもよく考えているんじゃないかな。普通とは違う解釈をしっかり打ち出していると思う。 ベザールとの大柄ペアでも見たかった。2014/8/3(日) 23:32:512014/8/3(日) 23:32:51
シアラヴォラ、踊りはもう今更なにも言わずともという感じだが、他にも感心した事が。 一つは衣装、細部までこだわりがあるんじゃないかな。今日の「イン・ザ・ナイト」でも透明な肩ひもにラインストーンが。 あとはカーテンコール。とても多くの観客とコミニュケートしている。お人柄だろうか。2014/8/4(月) 00:04:152014/8/4(月) 00:04:15
アッツォーニとリアブコは、改めて素晴らしいなぁと思った三日間でした。 正確な体のコントロールと、抜群のパートナーシップ、そして強烈な演劇性。人間としての姿を描く時もあれば、人の枠を外れてしまうような表現にも説得力がある。 カーテンコールとか見てると、普通の人類にしか見えないのに。2014/8/4(月) 00:09:552014/8/4(月) 00:09:55
「月の光」のモローの衣装、上が白のシースルーなのだが、上半身を脱いでいた「牧神の午後」のときよりもかえって発達した胸筋と大きな乳輪が目立って淫靡な印象が。 太陽光の下の裸体よりも、月光の下の裸身の方がエロティック、というコンセプトだったのかなと今頃思いついたり。2014/8/4(月) 08:56:492014/8/4(月) 08:56:49