2014.08.30
東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ
NHKホール
バレエ
「東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ」@NHKホール。 入口で大入袋をくれました。中身はロゴの入った太陽電池付きのLEDライト。 まさか、これって、ガラ公演とかで演目の間にキャスト表照らして見て下さいってこと? と思って微妙な気分にも。 http://t.co/bh2fqJuGrf2014/8/30(土) 16:03:442014/8/30(土) 16:03:44
「東京バレエ祝祭ガラ」 最初は「ペトルーシュカ」。 一桁列なんだけど、舞台が遠い。 ググってみたら、東京文化会館の18mより間口が1割以上広い20mあるみたいで、緞帳をドレープ状に残し、さらに内側に暗幕で狭めてあるので、二重額縁の中に舞台という感じで、実際以上に遠く感じる。2014/8/30(土) 16:11:522014/8/30(土) 16:11:52
「東京バレエ祝祭ガラ」 第二部は「スプリング・アンド・フォール」から。 兄ちゃん達がわらわら踊るので楽しくないわけではないが、ノイマイヤーというより男子校体育祭組体操みたいな雰囲気も。 その中で沖香菜子さんが、ちょっとビックリするぐらいにノイマイヤーな雰囲気で良かった。2014/8/30(土) 17:18:382014/8/30(土) 17:18:38
「オネーギン」は吉岡さんとルグリ。 何度か見ているが、ルグリのオネーギンは本当に凄い。こんなに女を躍らせる男もいないよというテクニックに、深い感情がともなっている。全幕じゃないと、過去の悪行のイメージがないので、タチアナはよくこの男を拒否できるよなと思っちゃうぐらい。2014/8/30(土) 17:18:522014/8/30(土) 17:18:52
「東京バレエ祝祭ガラ」 第三部は「ラ・バヤデール」の「影の王国」から。とてもよく揃って綺麗なんだけど、それだけという感じでもあり。 上野さん、久しぶりに見たけど、あんなに細かったっけ。あとバランスはもっと強かったような。柄本くんに合わせてかなり絞ったとかかな?2014/8/30(土) 18:57:332014/8/30(土) 18:57:33
最後はギエムの「ボレロ」。 こんな踊り方が出来るのかと驚いたのだが、動き自体は超人的なんだけど、ものすごく普通。プラスもマイナスも何もないんだよね。40代の女性がテーブルの上に一人いて、それだけ。あとは彼女の人生がそこにある。ほんとにそれだけに見えた。 少し泣いてしまった。2014/8/30(土) 18:57:532014/8/30(土) 18:57:53
「東京バレエ祝祭ガラ」 床の白い部分はリノリウム9枚なので16mちょっとのはずで、そのうち左右1m弱が袖で、実質的に踊りに使っている幅は14m強か。 NHKホール自体は20mの幅なので、下手側なら1〜5番は間口から外れてると思うのだが、そこもS席で売ってるのかな?2014/8/30(土) 19:02:432014/8/30(土) 19:02:43
「ペトルーシュカ」はあまり好みの演目ではないので、ぼーっと見てしまった。マラーホフなら他にいくらでも見たいものあるのだ。 しかし、体力的にもハードではなくて、衣装も体の線が出なくて、顔も白塗りで、というのを選ぶのには、それなりの理由があるのかなと思うとせつない気持ちになったりも。2014/8/30(土) 19:07:122014/8/30(土) 19:07:12
東京バレエは「ロミオとジュリエット」がなかなか良かったので、今日は少し期待があったのだが、いまひとつ。なんというか、面白さにかけるんだよな。振付をきちんと踊ってますよ、で終わっているというか。 振付/演出の強い指導者がいないのが如実に出てしまっているのかも。2014/8/30(土) 19:12:322014/8/30(土) 19:12:32
個人的には東京バレエ勢では、沖さんが出色だった。 吉岡さんも良かった。耳の出ない髪型がいいよね。 上野さんはガムザッティをやって欲しいんだよな。今日の高速ヘリコプターシェネとか、絶対そっちの役柄でしょ。高慢な女を演じると、そこに可愛さが出る人じゃないかと思うんだけど。2014/8/30(土) 19:17:582014/8/30(土) 19:17:58
「東京バレエ祝祭ガラ」 ちょっと気になった事が。 キャスト表見る限り、木村さんは出番なし、氷室さんは「ボレロ」だけ。パンフレットでも、その他大勢ページに配置。 杞憂かもしれないが、二人とも今後は大きな役はつかないって事なのかなとか。 http://t.co/qT5UiWaBG42014/8/30(土) 19:36:182014/8/30(土) 19:36:18
「東京バレエ祝祭ガラ」 ルグリとギエムは見ごたえあったけど、今日は「BABEL (words)」と「CLOUD/CROWD」のマチソワ見たら同額でお釣りがきたのかと思わないでもなかったり。 NHK ホール、緞帳前に舞台が張り出してるのだが、そこを全く踊りに使わないのも不満。2014/8/30(土) 19:54:122014/8/30(土) 19:54:12
ものすごく余計なお世話だとは思うんだけど… ウィーン国立バレエの男性陣って、女性パートナーと踊りに関して口論したりするのかな? どれだけ優勢に押してたとしても「監督ならもっとうまく踊らせてくれるわよ!」って言われたら、逆転一発KOだよね(笑) 男性陣、鍛えられるだろうなぁ。2014/8/30(土) 20:00:552014/8/30(土) 20:00:55
「東京バレエ祝祭ガラ」 50周年ということで、過去の栄光を懐かしむのは存分に。 一方で未来への展望を見せて欲しかった。それなりに技術のある若い子を揃えて、女子は整然と、男子はワイワイと踊らせてるだけに見えちゃって。バレエ団としての思想みたいなものが見えると良かったのだが。2014/8/30(土) 20:34:292014/8/30(土) 20:34:29
東京バレエ団の強みの一つって現代巨匠作品を持ってる所だと思うのだが、ベジャールに関してはそろそろダメかもと思ったり。 直接指導を受けた人と、そうでない人って、違う気がするんだよね。今日のリズム達は(氷室くんだけはかすってるかもしれないけど)ベジャールの指導は知らない世代かと。2014/8/30(土) 21:24:392014/8/30(土) 21:24:39
東京バレエ団、ノイマイヤーも持ってて、前回の「ロミオとジュリエット」はかなり好みだったのだが、その時の指導を今日の「スプリング・アンド・フォール」に生かしきったのは、沖さんだけだったように自分には思われた。 振付家のメソッドというのかな、あれはどうやって覚えるんだろう。2014/8/30(土) 21:29:112014/8/30(土) 21:29:11
「ペトルーシュカ」は人形系好きな自分にしては何故かピンとこないのだよなと思っていたのだが、考えてみれば人外と人間の組合せのような境界を超える話が好きなわけで、人形の同族同士だとそんなに惹かれるわけではないのだなと。2014/8/30(土) 22:19:472014/8/30(土) 22:19:47
「東京バレエ祝祭ガラ」 パーカッション担当の方、「ボレロ」に向かって気持ちが急くのはわかりますが、「ラ・バヤデール」のカーテンコールがはじまるやいなやティンパニーの調節はじめるのはいかがなものでしょうか。 カーテンコールやってる間中、ドンドコいってて笑いそうに(笑)2014/8/30(土) 23:20:292014/8/30(土) 23:20:29
ふと思ったのだが、昨日の「ボレロ」は、ベジャールというよりもピナ・バウシュな感じかも。 ギエムの等身大の人間性もそうだし、リズム達の、えーっと、素人くさ…… うーんっと、男子校…… あ、タンツテアター的と言えばいいのかな? その感じも。2014/8/31(日) 11:50:512014/8/31(日) 11:50:51
しかし、ベジャールの「ボレロ」って毎年やってるね。数えてみたら、ここ数年で自分が見たのが、2009 ギエム、上野、2010 ルリッシュ、2011 後藤、高岸、ギエム、2012 上野、2013 ファブロー、ロス、2014 ギエムで10回こえてるし、見てない公演も結構あるはず。2014/8/31(日) 12:00:042014/8/31(日) 12:00:04
東京バレエのガラの感想を読んでなるほどなと。特にギエムの「ボレロ」には賛否両論あるようで面白い。 あのガラの中で「新しいもの」を見せてくれたと思ったのは二人、片方は沖さんで、もう片方はやっぱりギエム。自分にはとても珍しい「ボレロ」に思えたので、期待と違う人も多かったかなとも。2014/9/1(月) 02:33:012014/9/1(月) 02:33:01
ギエムの「ボレロ」、自分は2009年の「最後」が最初で、そのあと数回見ている。 指先一つでリズムはおろか会場全てを支配する女神のように見えた時もあり、希望や祈りを体現する存在に見えた時もあり、そういうのと比べると昨日のボレロは全然違ったものに見えた。超越性を排除するというか。2014/9/1(月) 02:33:462014/9/1(月) 02:33:46
いろんな方に怒られそうな事を書きますが。 今回のギエムの「ボレロ」、息子の学校の体育祭に行って男の子達に囲まれながら保護者競技で頑張って優勝に貢献しちゃった普通のおばさん、みたいだった。 単館系フランス映画、大女優が演じる平凡な女、ささいな事なんだけどそこに人生があるという。2014/9/1(月) 02:34:072014/9/1(月) 02:34:07
ベジャールの「ボレロ」って、やはり特殊な作品だと思う。 人として何かギリギリの所まで行くか、全力であたって討ち死にするか、綺麗に踊るだけで面白くないか、そういう感じの結果しか想像できない。 そういう音楽と振付の力をある意味ねじ伏せて、普通のおばさんを踊っちゃったように見えたのだ。2014/9/1(月) 02:34:202014/9/1(月) 02:34:20
自分はベジャール作品があまりピンとこない人なので、うまく分析出来ないのだけれど、特色の一つは原初的なエネルギーや生と死のような極限性、もう一つは踊り手によって完成される空の器のような振付だと思っている。 今回のギエムは、後者をフルに生かして前者を塗りつぶした感じがするんだよな。2014/9/1(月) 02:34:522014/9/1(月) 02:34:52
何を書いてるのかわからない感じになってきちゃったな… つまり、今回のギエムのボレロは、ある意味では全然ベジャールっぽくなくて、別の意味ではすごくベジャールっぽかった、と思ったと。 なんでチェーンソー持ち出してそんな小さな彫刻彫るの?みたいな疑問はありつつ、とても面白かったのだ。2014/9/1(月) 02:35:502014/9/1(月) 02:35:50
いろんな方で10回ぐらいベジャールの「ボレロ」見てますが、印象がまぁバラバラで(笑) 単語で書くと「女神」「討ち死に」「炎」「綺麗だけどね…」「応援団長!」「マラソン選手」「調和」「祈り/希望」「ネクロマンサー」「音楽」といった感じ。 なんなんだろうな、あの作品は。2014/9/1(月) 02:58:062014/9/1(月) 02:58:06