2015.03.15
ジゼル
東京バレエ団
ゆうぽうとホール
バレエ
これから、東京バレエ団「ジゼル」@ゆうぽうとホール。 うっかりしてて、オペラグラスを忘れてきてしまった。ゆうぽうとの一桁列なので、さほど必要ではないのだけど。時々、細部を確認したくなったりするので。 えぇ、ボッレの胸毛とかね(笑)2015-03-15 13:56:02 GMT+9:002015-03-15 13:56:02 GMT+9:00
「ジゼル」幕間。 いやー、立派立派。 ザハロワボッレの主役はもちろん凄いのだが、東京バレエ勢が負けず劣らずしっかりしてて、全幕ものとしてとても見ごたえがある。 中でも、若手男性陣がすごく伸びてる印象。やはりマラーホフ効果だろうか。 隔年ぐらいでアドバイザーに来てくれないかなぁ。2015-03-15 15:07:50 GMT+9:002015-03-15 15:07:50 GMT+9:00
「ジゼル」 ボッレのアルブレヒト、これはダメ、絶対引っかかっちゃいけないけど、引っかかるのも無理ないという、無敵の説得力。 恋心に全然嘘がないんだよね。ただ、彼の愛してるは24時間ぐらいのスパンで連発されるという所が問題なだけで。「今を生きるのが僕の信条」とか平気で言いそう。2015-03-15 15:13:37 GMT+9:002015-03-15 15:13:37 GMT+9:00
「ジゼル」 ザハロワのジゼル、何がすごいって、全然派手に見えないのが凄い。 テクニック的には派手な事をやってるはずなのに、技が凄いとか、身体能力高いとか、そういう印象にはならなくて、キャラクターの動きとして自然に出てきているようにみえるのだ。2015-03-15 15:18:53 GMT+9:002015-03-15 15:18:53 GMT+9:00
「ジゼル」終演。 凄かった! とにかく満足。自分が全幕バレエに求める全てがあった、ぐらいの勢いで感激してるかも。ザハロワのジゼル、奈良さんのミルタ、森川くんのヒラリオン、そして何と言ってもボッレのアルブレヒト。四人のキャラクターの相乗効果で、今までと全然違った話に見えたりもして。2015-03-15 16:37:34 GMT+9:002015-03-15 16:37:34 GMT+9:00
「ジゼル」 アルブレヒトをこんな解釈でやれるのかと、かなり驚き。ストーリー的には完全クズ男なのに、その熱情に不覚にも目頭が熱くなったりも。 自分の愛に対する疑念や、やましさが全くないんだよね。ミルタお義母様、娘さんを僕にください!ぐらいの勢いで、熱烈にジゼルを愛してる。2015-03-15 16:42:26 GMT+9:002015-03-15 16:42:26 GMT+9:00
「ジゼル」 森川ヒラリオン、木村さん直伝の細かい表現と全然違ったキャラクターで、かなりよかった。 村一番のイケメンだからって気障ったらしくしてんじゃねえぞ?的な所、アルブレヒトに剣を抜かせて角笛吹く計算感、だからこそのジゼルの死に対する罪の意識。 彼がボッレの直情を引き立てる。2015-03-15 16:47:44 GMT+9:002015-03-15 16:47:44 GMT+9:00
「ジゼル」 実際にはウィリは存在していなくて、幻覚植物の生えた夜の森に紛れ込んだだけと解釈しても、男二人の末路に説得力があるキャラクター。 人魂見ると腰が引けてミルタにはひたすら命乞いのヒラリオンは罪の意識に苛まれて死ぬし、自分の愛に絶対の自信があるアルブレヒトは生き残る。2015-03-15 16:56:19 GMT+9:002015-03-15 16:56:19 GMT+9:00
「ジゼル」 ミルタの奈良さん。個人的に、この方は人外のイメージが強くて、カルメンの牛/運命とか、ロミジュリのキャピュレット夫人とかが見事だったが、今日のミルタも凄かった。 もしかしてミルタって集合人格なんじゃないかと思った。歳を経て人格が薄れてきたウィリが融合した存在。2015-03-15 17:01:05 GMT+9:002015-03-15 17:01:05 GMT+9:00
「ジゼル」 アルブレヒトがミルタと対面するシーン。無表情人外奈良ミルタに対して、俺の愛は本物ですって詰め寄りそうな勢いのボッレアルブレヒトをみた時、ここで勝負は決まったんだ、と思ってしまった。陳腐に言えば愛の勝利。 その後、ミルタが枝を持ってきて折れる所は、確認の占いなんだなと。2015-03-15 17:05:57 GMT+9:002015-03-15 17:05:57 GMT+9:00
「ジゼル」 ザハロワのジゼル、美しいのはもちろんだけど、あぁそうなのかと思わせてくれる所がいくつも。 登場シーンの高速回転、なんだろうなぁと思う事もあるのだが、今日は非常に硬質な動きで魔力を吹き込まれたばかりの人形のよう。それからしばらく時間をかけて少しずつ人格が復帰していく。2015-03-15 17:09:15 GMT+9:002015-03-15 17:09:15 GMT+9:00
「ジゼル」 ザハロワとボッレだと、ジゼルにとってはハッピーエンドで、あのままウィリにはならずに成仏したのかもと思ったり。 たった一晩たりとはいえど、こんな男の真実の愛を手に入れたのだからと。 いや、その後もウィリ達と、いい男だったわね〜ってきゃいきゃいやってるかもしれませんが。2015-03-15 17:12:34 GMT+9:002015-03-15 17:12:34 GMT+9:00
「ジゼル」 昔なにかの解説で「ウィリ達は夜な夜な集まって踊り狂う」みたいな文章を見て、あれはもしかして休日前の女子寮のパジャマパーティーみたいなものなのかと時々思ったりなんかして。 ということは、チェリーウッドなら、ミルタは忍様? そしてヒラリオンはゴキブリ? みたいな(笑)2015-03-15 17:16:19 GMT+9:002015-03-15 17:16:19 GMT+9:00
「ジゼル」 今日は、異文化衝突による悲劇だったのかな、とも思った。 アルブレヒトは、宮廷では自分と浮名を流すことが女性にとってもマイナスにならないという環境で愛を振りまいてきたんじゃないかなと。 ジゼルの狂乱シーンで、村人はジゼルを見てて、貴族は目をそらしてるのが、うまい演出。2015-03-15 17:19:31 GMT+9:002015-03-15 17:19:31 GMT+9:00
「ジゼル」 1幕の東京バレエのモブがとても好み。演劇的に細かく演出がついてるんだと思うのだけれど、役柄として、このシーンでは誰を見るべきか、というのが徹底されているような印象。 貴族たち、ジゼルに興味津々だけど、公爵や姫が動き出したら当然そちらが優先、とか、関係性が見える。2015-03-15 17:23:20 GMT+9:002015-03-15 17:23:20 GMT+9:00
「ジゼル」 東京バレエは、女性は揃っているのに男子は若手ばかりになって苦しいなと思ってたりもしたのだが、今日は森川ヒラリオンを筆頭に、かなり良かった。 パ・ド・ユイットの男子もよく揃っていて、中でもオレンジ二人(梅澤松野?)は、親友ダブルスコンビかよと言うぐらいの同調性で萌え。2015-03-15 17:28:13 GMT+9:002015-03-15 17:28:13 GMT+9:00
「ジゼル」 しかし、ボッレのアルブレヒトの解釈、どうしたらああまで悪びれないというのが出来るのかな。 やっぱりアモーレなイタリア人だからだろうか(超偏見)。 なんかね、あのアルブレヒトだと、一週間後にバチルド姫と結婚したとしても、それはそれで許しちゃう気がするんだよな。2015-03-15 17:31:53 GMT+9:002015-03-15 17:31:53 GMT+9:00
「ジゼル」 バチルド姫は吉岡さん。キャスト見た時に、えーっと、ちょっとそれは、年齢的に、と思ったのだけど、とても良かった。 身分の高いもの特有の無頓着さみたいなものがあって、ザハロワジゼルに負けない存在感。 木村公爵もお素敵でしたが、二人並ぶと兄と妹みたいな感じも(笑)2015-03-15 17:38:03 GMT+9:002015-03-15 17:38:03 GMT+9:00
今日の「ジゼル」、ほぼ全て満足だったのだが、一つだけ残念なことが。 こんなに演劇的に濃かったのに、二階席からブラボーかける人が… それも、二幕のジゼルのバリエーションのフィニッシュポーズの直前なんかに… 殺意とまでは言わないが、一週間ぐらい声の出ない呪いをかけたくなったよ…2015-03-15 17:46:35 GMT+9:002015-03-15 17:46:35 GMT+9:00
「ジゼル」 ボッレのアルブレヒト、1幕で光源氏と六条御息所?とか思ったりもしたのだが「私は何をしても許される身ですから」のウェットさはない感じ。 ふと気づいたんだけど、えーっと、怒られそうな気もするんだけど、あの精神構造、日本人キャラだと諸星あたるぐらいではないだろうか。2015-03-15 18:59:28 GMT+9:002015-03-15 18:59:28 GMT+9:00
「ジゼル」 怒られそうな話の続き。 外見やスペックでいえば、面倒終太郎だよな。外側面倒内側あたるって、キャラとしてとても成立しないような気がするんだけど、どうしてうまくいっちゃうんだろう。 うーん、やっぱりイタリア人だから?(超偏見)2015-03-15 19:24:28 GMT+9:002015-03-15 19:24:28 GMT+9:00
公式リツしたツイート読んで、はたと腑に落ちた。 昨日の「ジゼル」のウィリ達は、「怨み」の気配がほとんどなかったのだ。女子寮的ウィリ達と集合意識的ミルタ。 なので男達が殺される理由は薄くて、それがヒラリオンが自分の罪の意識に殺されたという印象につながったのかなと。2015-03-17 01:32:10 GMT+9:002015-03-17 01:32:10 GMT+9:00
「ジゼル」でウィリ達に殺意がないと、アルブレヒトは自分の心と戦うという見せ方があるんだけど、ジゼルが添え物になる危険があるんだな。 昨日のアルブレヒトとミルタの対決シーン、二人が対峙した時のアルブレヒトに感動して、その後ジゼルが庇うところはおまけっぽく見えてしまったのだった。2015-03-17 01:40:43 GMT+9:002015-03-17 01:40:43 GMT+9:00