2015.07.06
父と暮せば
こまつ座
紀伊国屋サザンシアター
演劇
こまつ座「父と暮せば」@紀伊国屋サザンシアター。 井上ひさし作、鵜山仁演出、辻萬長さんと栗田桃子さんの二人芝居。 昭和23年7月、広島にすむ娘と、父の8日間の物語。 当然のように、原爆をどう語り継ぐかというのがテーマの一つなのだが、個人的にはこのオチのつけ方は地雷でした。2015-07-06 21:12:29 GMT+9:002015-07-06 21:12:29 GMT+9:00
「父と暮せば」 二人芝居なので辻萬長さんをたっぷりと見られて満足。ねじり鉢巻とか、エプロン姿とか、可愛い格好もいろいろあります。 全編広島弁(多分)なので、自分にとっては感情の伝わり方にワンクッション入ってしまう感じだった。英語上演よりはマシだけど、というか。2015-07-06 21:17:47 GMT+9:002015-07-06 21:17:47 GMT+9:00
「父と暮せば」 ネタバレ。 父が、実在でも、娘の妄想でも、最後のオチは自分には受け入れがたい。生きる力を与えるための嘘なのだとしてもダメ。 自分は、何らかの使命のために次世代を生む事を人生の目的にするってのが、ホント地雷なんだよな。そんなの放っといて個人の幸福を追求しろと。2015-07-06 23:23:53 GMT+9:002015-07-06 23:23:53 GMT+9:00
「父と暮せば」にしても「黒鉄さんの方位磁石」にしても、反戦がテーマでありつつ、使命のために個人の生活や幸福を犠牲にするという部分が見え隠れしていて、そういうメンタリティーはすぐに「欲しがりません勝つまでは」に結びつくんじゃないかと懸念してしまうのだが。2015-07-06 23:30:41 GMT+9:002015-07-06 23:30:41 GMT+9:00