2015.12.08
ストラヴィンスキー・トリプル・ビル
草月ホール
ダンス
「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」@草月ホール。 ストラヴィンスキーの音楽を使ったコンテンポラリー3作。見応えあったけれど、個人的な好みからは少し外れたあたり。 タイムテーブルが出ていたが、終演は15分ぐらい遅れていたような。 https://t.co/6IA5xG1vMh2015-12-08 21:04:40 GMT+9:002015-12-08 21:04:40 GMT+9:00
「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」 「春の祭典」がダブルキャストで、演者で全然違う作品になりそうだから、見ようかと思ったのだが、会場で明日のチケット売ってる気配がなかったので、じゃあいいやと。 ダブルの配役を公演情報に載せてもないし、ここはチケット売る気があまり感じられない。2015-12-08 21:10:33 GMT+9:002015-12-08 21:10:33 GMT+9:00
「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」 ゲッケの「火の鳥」は2度目。酒井はなさんは同じで、パートナーは前回はテューズリー、今回はザイツェフ。 酒井さんの踊りが悪かったわけじゃないのだけど、どうしても男2人で見たい作品だよなぁと思ってしまう振付。男の体のラインが映える振付だと思う。2015-12-08 21:17:33 GMT+9:002015-12-08 21:17:33 GMT+9:00
「火の鳥」は同じ振付を2人で踊るパートが多く、それが男性の方が向いてる動きの気がするのだ。 そして、体格差がある男女で踊ってるのにリフトが全然ないのも自分は悲しくなるので。 酒井さんの背中が紐になってる赤のビスチェも素敵だったけど、やはりゲッケは男の裸の背中だよなぁとかも。2015-12-08 21:23:03 GMT+9:002015-12-08 21:23:03 GMT+9:00
「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」 前半2つ目は「悪魔の物語」。「兵士の物語」を使った40分の作品。 これがツラかった。スクリーンに文字を映すんだけど、それが自分の感性に全っ然あわなくて。踊りだけに集中しようかとも思ってのだけれど、オリジナルから捻ってあるのでそうもいかず。2015-12-08 21:28:49 GMT+9:002015-12-08 21:28:49 GMT+9:00
「悪魔の物語」 これ、自分の出自というか、なぜ舞踊を見るか、という事と正反対の作りで。 今は全然読書しないのですが、昔は年に3桁ぐらいは小説を読んでいて、現在舞踊に惹かれるのは、言語化されえない情報という側面が強いのだ。 舞踊を見に来てるのに、文字読まされるのが苦痛で苦痛で。2015-12-08 21:42:18 GMT+9:002015-12-08 21:42:18 GMT+9:00
「悪魔の物語」 文字投影に関しては、自分の中では歴代ワーストに入れてもいいぐらい。 アート風(笑)の凝った出し方して、読むのに時間かかっちゃうのは、ダンサー見せたくないんですか、ハイハイ、みたいになるし。 文章自体も、素人の書いた即物的な粗筋みたいなのいりませんから、って部分も…2015-12-08 21:46:07 GMT+9:002015-12-08 21:46:07 GMT+9:00
「悪魔の物語」 アブストラクトなダンス作品としては結構楽しかった。ただ、自分にはストーリーを踊りで表現しているとは感じられない部分が多くて、結局はダンサーの肉体と動き中心に見てしまったという。 あと、小物の使い方の精度が今ひとつ。小野寺修二さんのところに慣れてるせいもあるけどさ。2015-12-08 21:50:07 GMT+9:002015-12-08 21:50:07 GMT+9:00
「悪魔の物語」 キャストは、津村禮次郎、酒井はな、小尻健太、ジョヴァンニ・ディ・パルマという四人。 皆様素敵だったのですが、中でも今回初見のディ・パルマの悪魔が非常に良くて。胸板厚くて黒スーツの似合うイタリア系色男ダンサーな悪魔って、そりゃもうたまりません、という感じでした。2015-12-08 21:52:47 GMT+9:002015-12-08 21:52:47 GMT+9:00
「悪魔の物語」 津村さん、酒井さん、小尻さんは、それぞれ性質の違う踊りなのだけれどしっくりと馴染む。 一つ残念だったのは最後の椅子の部分。早い動きで津村さんだけが遅れるのが、酒井さんと小尻さんが揃うだけに目立って。三者三様に振りつけるか、老人役だけ明確に遅い振付が良かったかなと。2015-12-08 22:02:34 GMT+9:002015-12-08 22:02:34 GMT+9:00
「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」 最後の「春の祭典」はピアノ4手版を使った34分の男ソロ。 これが、問題作というか、個人的には、完っ全にアウト!という作品(褒めてます)。 元々は自分の映像の前で踊るという趣向の作品だったのを、映像はそのままで他の方が踊るので、妖しさ大爆発。2015-12-08 22:19:33 GMT+9:002015-12-08 22:19:33 GMT+9:00
「春の祭典」 2003年の作品なので、映像は12年前の美青年なジョヴァンニ・ディ・パルマだと思うのだが、とにかくゲイゲイしい映像で。全裸で手を股間に当ててモジモジしてるとか、ハッテントイレとか、シャワーシーンで性器がチラッと見えたりとか。 この映像を前に、別の男性が踊るんですよ?2015-12-08 22:29:24 GMT+9:002015-12-08 22:29:24 GMT+9:00
「春の祭典」 映像の前で踊るのが本人か他人かで、全然違う話になるよなぁと。 スミマセン、今日は、ある男性のエロい映像を流しながら、それにシンクロして感情を爆発させる踊りをするザイツェフを見てて、このオヤジストーカー危なすぎだろ!となってしまいました。 えぇ、非常に楽しかったです。2015-12-08 22:33:45 GMT+9:002015-12-08 22:33:45 GMT+9:00
「春の祭典」 踊りも見応えあったのだが、ちょっと残念な部分も。 一つは舞台が狭くて、ジャンプ系が詰まった感じに。特にマネージュなんかは、よくあの範囲におさめた、みたいな。 それとも関連するだろうけれど、自分の好みだとショルツは徹底的に音を拾って欲しいのだが、やや感情優先だったか。2015-12-08 22:37:51 GMT+9:002015-12-08 22:37:51 GMT+9:00
「春の祭典」 これに限らず、映像をバックに踊る時って、制作側はどっちを見て欲しいのだろう? 映像を見てもらえればよくて踊りは見なくていいのか、映像は単なる背景で踊りだけ見ればいいと思っているのか。 まさか両方を同時に見る能力を期待されてるのだろうか。自分にはその能力はないのだが。2015-12-08 22:44:23 GMT+9:002015-12-08 22:44:23 GMT+9:00
「春の祭典」 あ、書き忘れてましたが、ダンサーの衣装は白のタンクトップと、ブルーグレーのボクサーブリーフ、しかも前開きのあるタイプ。もちろん下にサポーターつけてるので実質的にはどっちでも一緒なんだけど、前開きがある方が、記号として、より下着感が強くなる気がする。2015-12-08 22:52:59 GMT+9:002015-12-08 22:52:59 GMT+9:00
「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」 500席ぐらいのホールなのだが、最前列や中央通路沿い前方の非常に見やすい席が5つぐらい空席で、どうなってるんだろうと気になった。 偶然が重なって、そこの座席買った方々がみんな都合悪くて来られなかったのかもしれないけれど、もったいないよなぁ。2015-12-08 23:08:34 GMT+9:002015-12-08 23:08:34 GMT+9:00
「春の祭典」 ネタバレ。 最後がなかなかアレな感じで。 それは何なの?照明でわかりにくいけど何色なの?とか考えてしまったりも。 一番最後の部分は、トムヒ版「コリオレイナス」を思い出したり。 ここらへんは特に、本人か他人かで全然違う作品になるよなぁ。2015-12-08 23:25:12 GMT+9:002015-12-08 23:25:12 GMT+9:00
「悪魔の物語」 津村さんの衣装、多分素肌の上から直接ジャケットだったと思う。もしかしたら、下に胸元が広くあいた何かを着ているのかもしれないが、小尻さんと同じと考える方が自然かと。 首にスカーフをタイのように巻いてるのでほとんど見えない素肌がチラッと覗くのにドギマギしてしまったり。2015-12-09 00:22:32 GMT+9:002015-12-09 00:22:32 GMT+9:00
「悪魔の物語」 オリジナルの悪魔はキリスト教的な確固たる外部存在だけれど、今回の作品では、人の形をとってはいるけれど、個人の心の中の存在とも思える、東洋的な解釈だったと自分は感じて、それは好みだったのだけれど。 それを厨二病的テキストでやらないで、踊りで表現して欲しかったなぁと。2015-12-09 00:29:16 GMT+9:002015-12-09 00:29:16 GMT+9:00
公式リツしたのは「ストラヴィンスキー・トリプル・ビル」のプロデューサーの方のツイート。 どの作品の事かと気になっていたのだが、「春の祭典」なんじゃないかなと。 今日見てて、オリジナルと同じ文脈では上演できない事がハッキリしてしまったんだろうなと自分は感じたので。2015-12-09 00:43:53 GMT+9:002015-12-09 00:43:53 GMT+9:00
「春の祭典」 今日の上演が悪かったというのではなくて、振付家の方が存命ならば、この新しい文脈に調整した作品も彼の意思にかなったものになっただろうと思うのだが、もはや遺志を守るという事しかできないならば違った文脈で上演するのは迷うところだろうなと。2015-12-09 00:49:19 GMT+9:002015-12-09 00:49:19 GMT+9:00
「春の祭典」 今日のザイツェフの微妙に音を拾い切らない踊り方、ワザとだったのかなと思いはじめた。 ウヴェ・ショルツの執拗に同じフレーズに同じ振付をする部分、あまりに正確に踊るとシンフォニック・バレエのような幾何学的美になって、感情表現としては薄くなってしまうのを嫌ったのかもと。2015-12-09 00:54:02 GMT+9:002015-12-09 00:54:02 GMT+9:00
「春の祭典」 映像とダンサーの関係をどう解釈したかって、見た人によるだろうなぁ。 オリジナルは、ダンサー=映像の男性、だろうから、今日もそう解釈した人も多いだろうし。 自分は、ダンサーは映像の男性のストーカーで、映像の中のオデットに自分を投影している、とか妄想しちゃいましたが。2015-12-09 01:46:30 GMT+9:002015-12-09 01:46:30 GMT+9:00
「春の祭典」 映像パートをあらかじめ見ておいて、映像にはあまり意識を向けないでいいような状態でダンサーの踊りを見てみたかったなとも。 ただ、じっくり見るとまた破壊力が高そうな映像かも。詳細に見てたわけじゃないが、男性二人でトイレの個室に入ってドアしめるシーンとかあった気がする…2015-12-09 01:54:43 GMT+9:002015-12-09 01:54:43 GMT+9:00