2016.03.06
リリオム
ハンブルク・バレエ団
東京文化会館
バレエ
「リリオム」幕間。 つ、疲れた。1幕は1時間20分ぐらいなんだけど、集中しすぎて知恵熱出そうな。 今日はかなりの前方なので、ユングの熱にあてられるというか、見てて苦しくなるぐらい。 ジュリーはもっとどうにかしてあげられなかったのかと、すっかりリリオム贔屓になっちゃう始末。2016-03-06 15:31:52 GMT+9:002016-03-06 15:31:52 GMT+9:00
「リリオム」 冒頭の親子シーン、ラストとは結構違うんだな。あれ、同じシーンの再現ではなくて、螺旋状に良くなっていってるという解釈もできるのか。 1幕ラストでは、息子のルイスは少しだけ衣装が違ってタンクトップを着てないことに気づいた。あそこのリリオム、全編で一番無邪気な笑顔かも。2016-03-06 15:35:30 GMT+9:002016-03-06 15:35:30 GMT+9:00
「リリオム」終演。 満足した〜。 後半は1時間ないんだけど、ものすごく濃密で疲れ果ててしまった。こういう体験、なかなかできるもんじゃない。2016-03-06 17:00:05 GMT+9:002016-03-06 17:00:05 GMT+9:00
「リリオム」 今日はひたすらユングのリリオムを見てしまったのだが、自分にとって、この作品は JUNE なんだなぁと。 愛されなかった子供と、その因果を引き継ぎながらも、愛によって違った道を歩みはじめた子供と。 リリオムは死後にはじめて愛する事を知って、それで救われたのかなと。2016-03-06 17:34:39 GMT+9:002016-03-06 17:34:39 GMT+9:00
「リリオム」 コジョカルのジュリー、リリオムみたいな業の深いクズ男を救うには全然力の足りない小娘だったわけなんだけれど、その因果を引き継いだ息子には、ちゃんと光の見える道を開いてあげられるだけの母親になっていて、最後の微笑みにはそういう満足感も感じたり。2016-03-06 17:51:12 GMT+9:002016-03-06 17:51:12 GMT+9:00
「リリオム」 今日はかなり前の方だったせいもあるが、とにかくユングが素晴らしかった。 父親としてのシーンが、冒頭、夢の中、ラストと3回あるのだが、全部雰囲気が違う。 息子の夢を見てはしゃぐ姿の裏側にある孤独とか、父としての慈愛が見てとれるラストとか、泣かされてしまった。2016-03-06 18:07:24 GMT+9:002016-03-06 18:07:24 GMT+9:00
「リリオム」 脇の人に関しては上手だな〜とかリフトすっご〜、なんて思うこともあるんだけど、メインキャラクター達に関しては、そういう技術的な部分が全然意識されないで、そこに表現されている感情だけが心に入ってくる。 これは、やっぱり本家、それもオリジナルキャストの凄味なのかな。2016-03-06 18:15:12 GMT+9:002016-03-06 18:15:12 GMT+9:00
「リリオム」 昨日から気になっているアムシャステギ、あの少女っぽさ、萩尾望都系だなと。 彼のジェルミ、ユングのグレッグ、マルティネスのイアンで、「残酷な神が支配する」の男パドトロワとかやってくれないだろうか。暴力的なリフト満載の、見たあとで死にたくなりそうなぐらいのやつ。2016-03-06 18:20:53 GMT+9:002016-03-06 18:20:53 GMT+9:00
「リリオム」 50人ほどの出演者がいるのだが、その動きの全てに演出家の目が届いていることが感じられる。ノイマイヤーは群衆の動かし方が絶妙で、それぞれが持つキャラクターに合わせて動いているように見えて、しかも、ふと気がつくと全員が絵画的な配置におさまっているという魔法的なところが。2016-03-06 18:26:38 GMT+9:002016-03-06 18:26:38 GMT+9:00
「リリオム」 ちょっと気になったのだが、男性陣はリリオム、ルイス、風船男、ピエロ、フィスカー、門番と、やりがいのある役が多いのに、女性はジュリー以外は、女友達のマリーがそれなり、ムシュカートはライバルには物足りない感じと、役がない。 リリオムのホモソーシャルな精神性の表れなのか。2016-03-06 18:41:37 GMT+9:002016-03-06 18:41:37 GMT+9:00
「リリオム」 ラウデールの役名、マダム・ムシュカートなのか。なんとなく、遊園地の社長のお嬢さんなのかと思っていた。パパに言いつけて、あんたなんてクビにしてもらうからね!みたいな感じで。 ジュリーと視線で戦う一瞬、えげつない手段も厭わないという凄味を見せたのはジュリーだったな。2016-03-06 18:47:13 GMT+9:002016-03-06 18:47:13 GMT+9:00
「リリオム」 粗筋は、強盗やって死ぬはめになり、女殴った罪で煉獄に行きかけたのに、天界から星をちょろまかすし、自分の子供を殴っちゃうしという、成長しないのもいい加減にしろって話なのに、何故あれほどリリオムに変化を感じるのか。 こういう所は、演劇以上にバレエが雄弁なんだと感じたり。2016-03-06 19:44:31 GMT+9:002016-03-06 19:44:31 GMT+9:00
「リリオム」 ああ、そうか。天界から息子を見つづけたことで、彼に注がれるジュリーの愛情を一緒に受けたことで、リリオムはやっと変化することができたのか。 あの窓の中のユングの表情も、とても良かったんだよなぁ。 なぜ裸なのかだけは謎だけど(笑)2016-03-06 20:07:51 GMT+9:002016-03-06 20:07:51 GMT+9:00
「リリオム」 今更ながら、どうして煉獄行きになったリリオムが天界で星の番をしてるんだろうと思って、煉獄を調べてみたら、天国に行く前に罪を清める場所なのか。 なんか漠然と炎に焼かれるタイプの地獄の一種なのかと誤解してた。 https://t.co/nodk2cR2js2016-03-06 23:21:51 GMT+9:002016-03-06 23:21:51 GMT+9:00
「リリオム」 公式リツした方と同じで、自分もDV男はホントダメで、それを受け入れる女もダメで、そこはとても嫌な話なんだよな。 ただ、何度か見て、リリオムは許されたわけではなく罪をつぐなうために煉獄にいるわけだし、ジュリーもDVに甘んじていた女からは変わったんだと思うようになった。2016-03-07 01:26:04 GMT+9:002016-03-07 01:26:04 GMT+9:00
「リリオム」 彼みたいな男がDV化しないためには、 1. 女とは深くは関わらない 2. ヤクザの組長とかの擬似父親を見つける 3. 豪気なおばさまに飼われて少しずつ愛を覚える 4. 殴り愛できる男の恋人をみつける ぐらいしか道がない気がするんだよな。 個人的には4推しです(笑)2016-03-07 01:47:13 GMT+9:002016-03-07 01:47:13 GMT+9:00
公式リツ。 あ、そうか。「回転木馬」の殴られても痛くないって、そっちか。 いや、ビリーが霊体だから痛くないのが当然かって思ってた。そうじゃないよね〜2016-03-07 01:57:34 GMT+9:002016-03-07 01:57:34 GMT+9:00
「リリオム」というか「回転木馬」の殴られても痛くなかった問題が気になって、原作をさがしたら著作権切れてるのでいろんなバージョンがネットに。 戯曲は英語訳、日本語訳(大正14年の旧かなづかい)、短編小説バージョンが森鴎外の「破落戸の昇天」、川端康成の「星を盗んだ父」。2016-03-07 12:30:03 GMT+9:002016-03-07 12:30:03 GMT+9:00
「リリオム」原作。 英語 https://t.co/Q3NkbC8bsR 日本語 https://t.co/qZ0w5uov9i 森鴎外「破落戸の昇天」 https://t.co/ti3SrqLwvH 川端康成「星を盗んだ父」 冒頭 https://t.co/hk4HD6uxtS2016-03-07 12:30:28 GMT+9:002016-03-07 12:30:28 GMT+9:00
「リリオム」 原作戯曲と「破落戸の昇天」を拾い読みしたが、殴られても痛くない問題は解決せず。 というか、やっぱり霊体だから痛くないとしか。母親が「そんな事もある」というのも、死者が頻繁に地上に降りてくる世界設定なので、きっとお父さんの幽霊だったのよ、ぐらいの意味に感じる。2016-03-07 12:30:35 GMT+9:002016-03-07 12:30:35 GMT+9:00
「リリオム」 ノイマイヤー版のリリオムの死因が自殺なのは、原作通りなのか。 「回転木馬」で事故死になっているのは、自殺だと天国に行けなくなるとかの宗教的思想と関連してるのだろうか。 心残りのある死人は、一回だけ地上に降りられる設定みたいなので、そりゃ霊体との遭遇体験多いよな。2016-03-07 12:38:29 GMT+9:002016-03-07 12:38:29 GMT+9:00
「リリオム」 殴られても痛くない話、英語版だとジュリーが「自分にもそういう事があった」と答えるのだけど、もしかして、ジュリーの父親も死後に戻ってきてまで子供を殴るようなクズだったという事?などと思ったり。 多分、過去にリリオムに殴られた時の事だと解釈するのが普通なんだろうけど。2016-03-07 12:50:52 GMT+9:002016-03-07 12:50:52 GMT+9:00
「リリオム」 派生作品をパラ見して、ラストが結構違うことに気づいた。「回転木馬」のビリーは天国へ行くらしいが、「破落戸の昇天」では地獄行き。 戯曲では明確にはされてないが、リリオムと一緒に去る天国の警官が悲しげな様子であるというト書きから、地獄行きが暗示されてると思うべきか。2016-03-07 22:20:45 GMT+9:002016-03-07 22:20:45 GMT+9:00
「リリオム」 ツイッターで感想を見ていても、暴力振るうのは言い訳の余地なしのクズ、という自分みたいな人もいれば、性的魅力があるとか、純粋で誠実だとかの理由で、暴力に関しては大目に見る感じの人たちもいて面白い。 派生作品を作った人達も、そこらへんで天国行き地獄行きがわかれたのかな。2016-03-07 22:27:15 GMT+9:002016-03-07 22:27:15 GMT+9:00
「リリオム」 ノイマイヤー版の最後は、どう解釈するのがいいのだろう。 息子を殴ってしまったけれども、家族との愛情によって天国へ昇れるのか、家族との絆は確かめられたけれども地獄行きか。あるいは、再び煉獄で星の番をし続けることになるのか。 そこは見た人の好きなように、かな。2016-03-07 22:36:50 GMT+9:002016-03-07 22:36:50 GMT+9:00