2016.08.23
八月納涼歌舞伎 第三部
歌舞伎座
歌舞伎
今日は歌舞伎座で「八月納涼歌舞伎」の第一部と第三部を見てきたのだが、三部後半の「廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)」がヤバかった。 ここ、全然泣くとこじゃなくない? と思いつつダーダー泣いてしまったり、帰りの電車で慌ててチケット追加したり。 中村屋兄弟お好きなら是非。2016-08-23 21:40:15 GMT+9:002016-08-23 21:40:15 GMT+9:00
「廓噺山名屋浦里」 新作の当て書きならではの素晴らしいハマりっぷり。 七之助の浦里、日の本一の花魁と言われる役なのだが、まさに、日本一!と声をかけたくなるほどの艶やかな姿。 勘九郎も無骨無粋だけど、日の本一のいい男。 そして、二人の関係性がすごく好みなのだ。そこに落とすか!と。2016-08-23 21:53:18 GMT+9:002016-08-23 21:53:18 GMT+9:00
「廓噺山名屋浦里」 七之助はとにかく充実してるなぁ。 以下、微妙にネタバレ。 見ただけで目が潰れそうな花魁姿の迫力も凄ければ、それとは別のキャラクターの表現もうまい。個人的に一番素晴らしいと思うのは、その2つが切り離されてなくて、統一的なものの2つの側面としてあらわれて見える事。2016-08-23 22:01:19 GMT+9:002016-08-23 22:01:19 GMT+9:00
「廓噺山名屋浦里」 勘九郎は、ホントいい男を演じるよなぁ。ちょっとヘタレで、結構情けなくて、でも、とてもイイ男。 以下ネタバレ。 最後の所のセリフ、名前を呼ぶところはお父上の面影を感じたりもして。そして、おうっ、というのは、とても勘九郎な。 それでまたグッときてしまったりして。2016-08-23 22:07:18 GMT+9:002016-08-23 22:07:18 GMT+9:00
「廓噺山名屋浦里」 上演時間は1時間6分。幕見で見るのも良いのでは。 脚本が脇筋なしでコンパクトに纏まっていて、演出もよい。美術もなかなかで、特に中庭が好きだった。 脇役陣も充実で、悪役の彌十郎さんのロレツのまわらない絡みっぷりとか、扇雀さんの置屋主人の人物とか、さすがでした。2016-08-23 22:37:34 GMT+9:002016-08-23 22:37:34 GMT+9:00
「八月納涼歌舞伎」 今日はカメラが入っていた。 3階席から見えたのは桟敷前方の左右のカメラだけだったのだが、ハイビジョンのゴツいカメラじゃなかったから、NHK ではないかな。 それとも、左右の補助カメラだから小さいやつだったのか。 とにかく映像で残ってくれるのは嬉しい。2016-08-23 22:53:29 GMT+9:002016-08-23 22:53:29 GMT+9:00
「八月納涼歌舞伎」 歌舞伎とカメラで検索したら、1階だけで7台カメラ入ってたと。 という事は、NHK かシネマ歌舞伎か、という感じかな。 多分、第二部が目玉なんだろうけど、「廓噺山名屋浦里」も是非映像で出して欲しい。2016-08-23 23:14:17 GMT+9:002016-08-23 23:14:17 GMT+9:00
はたと気づいたのだが、「廓噺山名屋浦里」は、公式リツした BL 問題に対する一つの解答だよな。 国に愛する妻のいる堅物男と、日本一の花魁という組み合わせなのだが、個人的には男女だけどやおいというかブロマンスなお話でした。2016-08-24 01:44:53 GMT+9:002016-08-24 01:44:53 GMT+9:00
「廓噺山名屋浦里」で牛太郎の友蔵をやった方、絶対に歌舞伎の人じゃないと思ったのだが、駿河太郎さんという方。 鶴瓶の息子さんなのか。なーるほど。 異物感はあるのだけれど、主に勘九郎と扇雀さんが相手になるので、現代劇から歌舞伎へとシームレスに繋がってる感じで変な違和感はなかった。2016-08-24 01:55:09 GMT+9:002016-08-24 01:55:09 GMT+9:00
第三部前半は「土蜘」。 橋之助さん、襲名前の最後の公演らしく、筋書で皆様がその事に触れていた。 若者世代総出演的配役で、團子ちゃんがすっかり大きくなってたり、勘九郎の次男の波野哲之ちゃんがもう舞台に出たり。なんか、あっという間だな。 https://t.co/GAh6ryNgJs2016-08-25 01:01:22 GMT+9:002016-08-25 01:01:22 GMT+9:00
「廓噺山名屋浦里」の原作者くまざわあかねさんは、45歳ぐらいの女性の落語作家。 そのせいか、歌舞伎にしては珍しくフェミニズム的に悪くない線の作品のように思ったのだが、どうだろう。自分はフェミニズムはよくわからんので。 少なくとも反マチズモ的な部分はあって、個人的に楽しかった。2016-08-25 01:10:47 GMT+9:002016-08-25 01:10:47 GMT+9:00