2016.11.11
たっぷりシェイクスピア!vol.1 シェイクスピアの台詞の音楽性
新国立劇場マンスリープロジェクト
新国立劇場情報センター
トーク
新国立劇場マンスリープロジェクト「たっぷりシェイクスピア!vol.1 シェイクスピアの台詞の音楽性」@新国立劇場情報センター。 河合祥一郎先生によるトーク90分。とても楽しくまた興味深かった。場所が狭くてかなり申し込みを断ったというのが残念。中劇場でやってくれればいいのに。2016-11-11 23:18:56 GMT+9:002016-11-11 23:18:56 GMT+9:00
「シェイクスピアの台詞の音楽性」 多用される弱強五歩格のブランクヴァースの話は少しだけ聞いたことがあったのだが、マクベス冒頭やマザーグースのような弱強四+脚韻、弱強四と弱強三が交互に出てくるバラッド形式(みんなで「おおきなのっぽの古時計」を歌った)などとの丁寧な比較でよくわかる。2016-11-11 23:25:40 GMT+9:002016-11-11 23:25:40 GMT+9:00
「シェイクスピアの台詞の音楽性」 河合先生は原文のリズムとライムの訳にこだわりがあるそう。 小田島先生(仲人してもらったのでおとうさんみたいなもの)、松岡先生(おねえさんみたいなもの)の訳があるが、その部分は訳しきれてないようで、オヤジギャクと言われようと韻にこだわった訳だと。2016-11-11 23:33:18 GMT+9:002016-11-11 23:33:18 GMT+9:00
「シェイクスピアの台詞の音楽性」 弱強五歩格は、音節として弱い音強い音を五回繰り返す形が続く形式。 一行が二文に分かれてる事もあるのだが、形式どおり続けて発声する事が沙翁の要求だと。 例えば、日本語訳で「夜は静かだ。こりゃ誰だ?」の部分、「。」の位置で間をあけて読むのはダメと。2016-11-11 23:38:20 GMT+9:002016-11-11 23:38:20 GMT+9:00
「シェイクスピアの台詞の音楽性」 弱強五歩格の形式で、わざと台詞を抜き、そこに間をあけろと要求してる部分もあると。 例えば、ホレイショーが亡霊に語りかけるシーン。speak to me が弱強2つなので、そのあとの弱強3つ分を黙れという事だと。それが亡霊の返事を待つことに。 https://t.co/ADmIsFcMXY2016-11-11 23:48:46 GMT+9:002016-11-11 23:48:46 GMT+9:00
「シェイクスピアの台詞の音楽性」 河合先生、声がすごくいい方で、とくに台詞を読むときは役柄で声を使い分けて、役者かよ!ってぐらい。 「真夏の夜の夢」のタイターニアの韻文とボトムの散文の対比を一人で演じ分けてくれたのですが、ボトムのわちゃわちゃっとした感じがすっごく可愛かった!2016-11-11 23:51:31 GMT+9:002016-11-11 23:51:31 GMT+9:00
「シェイクスピアの台詞の音楽性」 河合先生のリズムとライムにこだわった訳文、日本語ラッパーに読んでもらったら面白いかもと、ちらっと思った。 日本語ラッパー全然知らないのだが、「真夏の夜の夢」の妖精側を、漢、DOTAMA、T-PABLOWでオーベロン、タイターニア、パックとか?2016-11-12 00:02:59 GMT+9:002016-11-12 00:02:59 GMT+9:00
「シェイクスピアの台詞の音楽性」 英語には without rhyme or reason という表現があって、わけがわからない、みたいな事なのだが、逆に言えば reason はなくても rhyme があればオッケーと。 韻のために、意味を考えちゃうと唐突な語が入ったりする事も。2016-11-12 00:13:40 GMT+9:002016-11-12 00:13:40 GMT+9:00