2017.04.01
ウルフ・ワークス
英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマ
ライブビューイング
ロイヤル・オペラ・ハウス シネマ「ウルフ・ワークス」を見てきた。 ヴァージニア・ウルフの生涯と作品をテーマにした3幕構成。 振付・演出のウェイン・マクレガーは短いものしか見たことがなかったのだが、そのイメージとは随分違う部分もあったりして、幅の広い作品。 凄かったです。 https://t.co/laHnOUO2aI2017-04-01 23:02:41 GMT+9:002017-04-01 23:02:41 GMT+9:00
「ウルフ・ワークス」は、「ダロウェイ夫人」が原作の「I now, I then」、「オーランドー」の「Becomings」、「波」と遺書を使った「Tuesday」。 フェリをメインに、山ほどプリンシパル出した豪華キャスト。3幕に出番のない人もカーテンコールに出てくるのも良かった。2017-04-01 23:10:02 GMT+9:002017-04-01 23:10:02 GMT+9:00
「I now, I then」 エドワード・ワトソンが好きな方は是非! そこからかよ! と突っ込まれそうな感想ですが(笑) こういう病んだ男を躍らせた天下一品ではないですかね。男PDDもよろしかったですが、息の合い方はあとひとつか。キャストチェンジの先入観のせいかもしれないけど。2017-04-01 23:14:55 GMT+9:002017-04-01 23:14:55 GMT+9:00
「I now, I then」 これは「ダロウェイ夫人」の展開に沿ったつくりで、キャラクターもはっきりとわかるんだけど、原作を知らないで見ても面白いかも。 物語性の強い振付なので、山ほど妄想できそう。話を知ってると、そこには想像力が働かなくなるので、良し悪しかなと。2017-04-01 23:20:08 GMT+9:002017-04-01 23:20:08 GMT+9:00
「I now, I then」 ネオクラシックに近い振付。 姿勢自体は時々なんか凄いことになってたりするんだけど、オーソドックスな雰囲気を感じるのが不思議だった。 フェリとワトソンも良かったし、原作では比較的影の薄い夫役に厚みをつけたギャリー・エイヴィスも見事。2017-04-01 23:29:09 GMT+9:002017-04-01 23:29:09 GMT+9:00
「Becomings」 「オーランドー」は全6章で、2章目の途中までしか読んでないのだが、特に困らなかった。 この作品が自分のマクレガーのイメージに一番近い振付。オシポワとマクレイ先輩の身体能力高い系PDDからスタートし、男女混合でガツガツ踊る踊る。実は12人しかいないのに驚く。2017-04-02 00:06:22 GMT+9:002017-04-02 00:06:22 GMT+9:00
「Becomings」と「Tuesday」にはサラ・ラムが。 自分はサラ・ラムの踊り、好きなんだよなぁ、と再認識。どこが、というのが言いにくいんだけど、細かいニュアンスのつけ方で一つ一つの動きがくっきり見えるというか、すっと入ってくるというか。うまく言えないけどなんか好き。2017-04-02 00:11:42 GMT+9:002017-04-02 00:11:42 GMT+9:00
「Becomings」は、生の舞台でみると、もっと盛り上がれるの間違いなしという演目。特にラストのところの迫力は映像だとどうしても拾いきれない気がする。 今度の来日の時に持ってきてくれないかなぁ。常任振付家3人の「冬物語」「フランケンシュタイン」「ウルフ・ワークス」とかで。2017-04-02 00:14:04 GMT+9:002017-04-02 00:14:04 GMT+9:00
「Becomings」 中盤にオシポワとワトソンのPDDがあるのだが、ひたすらサポートのワトソンがなんかやけにエロかった。 逆にオシポワはなんとなく体操っぽいというか、マクレガーを踊ってるのに健康的な雰囲気で。身体能力的には超人系なのになぜか人外の匂いがしない方なんだよな。2017-04-02 00:17:05 GMT+9:002017-04-02 00:17:05 GMT+9:00
「Tuesday」は、入水自殺したウルフの遺書の朗読から入るという、自分にはキッツイ構成で、こういうあざとい事やっといて駄作だったら許さんよ? みたいな気持ちもあったのだが、開始早々に、そんな事思ってすみませんでした、と平伏。フェリがもう素晴らしくて。2017-04-02 00:27:54 GMT+9:002017-04-02 00:27:54 GMT+9:00
「Tuesday」は名作だと思う。 冒頭のボネッリとのPDD、続くラムとのPDDも美しいし、群舞が入ってからがまた素晴らしい。 フェリに合わせたからこそできた振付なのかもと思ったりして。マクレガーの普段の振付言語は合わない部分があって、ネオクラシックに寄った形に結実したのかもと。2017-04-02 00:32:56 GMT+9:002017-04-02 00:32:56 GMT+9:00
「Tuesday」 「波」は予習ゼロで行ったので、自分にはウルフと彼女の創作したキャラクターたちの物語に見えた。クラシックに近いフェリの踊りを、よりマクレガーっぽくした変奏を踊る群舞が、作家の分身としてのキャラクター達に見えて。 ラストの部分とか、切なすぎてどうしようかと。2017-04-02 00:36:50 GMT+9:002017-04-02 00:36:50 GMT+9:00
「ウルフ・ワークス」 音楽のマックス・リヒターのインタビューがあるんだけど、その中で五線ペンを使っていて、うわ、これ、前にツイッターで見かけたやつだ。こうやって使うんだ! と感動(笑) https://t.co/M9MVDBTGAH https://t.co/dHwuOd1UDt2017-04-02 00:54:59 GMT+9:002017-04-02 00:54:59 GMT+9:00
マックス・リヒター、お顔をみるのは初めてだったのですが、角度によって可愛くないですか? 頭のてっぺんにピョンと毛が立ってたりもして。 指輪してなかったし結婚はしてないようだけど、パートナーさんがいらっしゃたりするのかしら、なんて気になったり。2017-04-02 01:00:33 GMT+9:002017-04-02 01:00:33 GMT+9:00
「Tuesday」 ボネッリが出てきたときに、一瞬、そっちかよ!? と思ったことを懺悔します。 いや、ボネッリはとても良かったんだけど、ウルフが夫の話をしてて、ウルフ=クラリッサなのに、クラリッサの夫じゃなくてピーターの方が出てくるのかよ、って。2017-04-02 01:34:33 GMT+9:002017-04-02 01:34:33 GMT+9:00
「Becomings」 ちょいコワモテ系の兄貴がいて、あらあらどなたかしら、と最初は思ったのだが、エイヴィスだよね。 もう若くはないはずだと思うのだけど、マグレガーの振付をビシバシ踊ってた。バレエマスター様にこういうことされちゃ、若者としては負けてはいられませんよね〜2017-04-02 01:45:00 GMT+9:002017-04-02 01:45:00 GMT+9:00
「ダロウェイ夫人」を読了。 読みにくかった… 三人称なんだけど視点が頻繁に切り替わる上に、語り手になるキャラクターの人数が多くてあんた誰だっけと思ったり、さらにはパラグラフの途中までいってから誰の視点なのかが判明するので頭まで引き返したりという、なかなかにややこしい文章で。2017-03-25 00:07:27 GMT+9:002017-03-25 00:07:27 GMT+9:00
「ウルフ・ワークス」の第一部は「ダロウェイ夫人」がベース。 男PDDの写真が出てて気になっていたのだが、原作ではセプティマス(スミス青年)とエバンズの生前の交流の描写ってこれだけしかないのだった。 エバンズの不在や幻影という形での描写は幾つかあるのだけれど。 https://t.co/PMojLYlj712017-03-25 00:08:01 GMT+9:002017-03-25 00:08:01 GMT+9:00
「ウルフ・ワークス」 原作の「ダロウェイ夫人」では、主人公のクラリッサとセプティマスには接触はなくて、パーティーで見知らぬ人の話として聞くだけ。そこから2人のPDD作るのは不思議な気もしたんだけど、初版が出てから数年後の版の序文には、セプティマスについてこんな事が書かれています。 https://t.co/369G4gRZ7e2017-04-02 12:02:57 GMT+9:002017-04-02 12:02:57 GMT+9:00