2017.04.19
現代の英雄
ボリショイ・バレエ in シネマ
ライブビューイング
ボリショイ・バレエ in シネマ「現代の英雄」を見てきた。 3幕構成で、男性主人公の3つの時代を、3人のダンサーで分けて踊るので、キャラクターの一貫性がつらいとこだよな、なんて思って見てたら、ラストが主人公3人の男トロワ!! そっか〜これがやりたかったのか!! 大満足でした。2017-04-19 22:37:44 GMT+9:002017-04-19 22:37:44 GMT+9:00
「現代の英雄」 主人公が、素晴らしくクズだった(笑) 1幕がかなり画期的なぐらいのクズな上に、3幕がオネーギン前半と似たプロットなので、ダブルクズ! 古典の男どもがどれだけクズだといって、ダブルはやらないからなぁ。これはなかなか他の追随を許さないクズぶりではないだろうか。2017-04-19 23:18:50 GMT+9:002017-04-19 23:18:50 GMT+9:00
「現代の英雄」 原作は5話の連作短編で、その中から3話を選んで舞台化してあると。 前半が「ベーラ」と「タマーニ」で1時間、休憩を挟んで後半が「公爵令嬢メリー」。 主人公も3人交代で、各話でキャストが総入れ替えなので、豪華なキャストがどんどん出てくるという。さすがに充実してました。2017-04-19 23:33:32 GMT+9:002017-04-19 23:33:32 GMT+9:00
「現代の英雄」 最初の「ベーラ」、原作には色々事情があるのかもしれないけど、バレエを見ている限り、超クズ男。 ベーラを見初めて、攫ってきて、両思いになったかと思えば途端に飽きて、彼女が男集団に乱暴されてる横で頭抱えて座ってて、ちょっ、お前、死んだほうがいいんじゃね? ぐらいの。2017-04-19 23:46:04 GMT+9:002017-04-19 23:46:04 GMT+9:00
「ベーラ」で主人公を踊ったのはイーゴリ・ツヴィルコ。 照明のせいか顔は影になりがちで、ハンサムっぽいな、ぐらいにしか見えなかったのだけれど、体がすごく美しかった。個人的な好みはもっと太い系列なんだけれど、自分の美的感覚ではとてもバランスの良い、黄金律系男性美を具現した肉体。2017-04-19 23:49:37 GMT+9:002017-04-19 23:49:37 GMT+9:00
「現代の英雄」 二つ目の「タマーニ」は、いまひとつ展開がわからなかった。溺れさせられそうになったというモノローグではじまるのだが、女性に船から投げ飛ばされたあと、女性も飛び込んでイチャイチャしてたような? 老婆の中の人のロパーティン、コンテンポラリー系の動きが表情豊かで良かった。2017-04-19 23:57:12 GMT+9:002017-04-19 23:57:12 GMT+9:00
「現代の英雄」 振付は、とにかくややこしくて大変そう。クラシックからコンテンポラリーまでいろんな要素が入ってるし、自転公転が逆とかも。皆様よく踊れるなと思いますが、そこはさすがボリショイ。 ヌレエフの系統というか、手数が多すぎなので、せかせかした感じに見えちゃう部分も。2017-04-20 00:02:52 GMT+9:002017-04-20 00:02:52 GMT+9:00
「現代の英雄」 後半の「公爵令嬢メリー」は、「オネーギン」の決闘までと似たプロット。レンスキーポジションの役のデニス・サヴィンがすっごく良かった。演劇性が高くて心を掴まれる。 終盤はサヴィンのソロから男2人の決闘、その後で女性2人、男3人と畳み掛けるように素晴らしい踊りが続く。2017-04-20 00:08:42 GMT+9:002017-04-20 00:08:42 GMT+9:00
「公爵令嬢メリー」 主人公はスクヴォルツォフ。この前「明るい小川」でチュチュ着てた人とはとても思えない(笑) 困り眉くんなんだけど、この役ではロシア的憂鬱をたたえた美男子の雰囲気になって、ほんっとクズなんだけど、サヴィンより彼に惹かれちゃうのもわからないではないという説得力。2017-04-20 00:13:01 GMT+9:002017-04-20 00:13:01 GMT+9:00
「現代の英雄」 振付言語は嫌いじゃないんだけど、ちょっと詰め込み過ぎというか、スワンダブルを大きく決めて欲しいのに、抱えこみで捻った上におまけで前宙までつけちゃう、といったやり過ぎ感があるんだよな。 それで、キャラクターの感情よりも、細かい技が先走って見えちゃうのがもったいない。2017-04-20 00:56:17 GMT+9:002017-04-20 00:56:17 GMT+9:00
「現代の英雄」 ザハロワをはじめ女性陣も良かったのですが、やはりボリショイは男どもの迫力が売りですよね〜、と。 上半身裸でリュック背負った男群舞とか、ちょっと他では見られないのでは。 日本公演にも、男祭りの演目持ってきてくれたら通ったのになー。2017-04-20 01:03:21 GMT+9:002017-04-20 01:03:21 GMT+9:00
「現代の英雄」 オネーギンもそうだけど、こういう話を見ると、本質的には男しか好きじゃないのに、世間につられて女に手を出しては放り出す外見のいい男なんて迷惑極まりないから、素直に親友とイチャイチャして満足してろ! としか思えない(笑)2017-04-20 01:19:58 GMT+9:002017-04-20 01:19:58 GMT+9:00
「現代の英雄」 いろいろわからない部分も多いのだけど、中でも特に気になったのが1幕と3幕のレッスン用のバーを使うシーン。 ロシアの将校さんは軍事教練の一環でバレエのバーレッスンするのかしら。多分そうじゃないよね。原作読んだらわかるだろうか。2017-04-20 01:36:18 GMT+9:002017-04-20 01:36:18 GMT+9:00
「現代の英雄」 考えてみるとバレエとしては変な作品だよな。男女のパドドゥが結構あるのに、主人公にとっては好きでもない女と適当に踊ってる、みたいな感じの設定ばかりで。 難しそうなリフトやサポートが山ほどあるのだけど、気の無い感じが欲しくて、ラブラブ感が出ちゃダメというのは難しそう。2017-04-20 01:49:09 GMT+9:002017-04-20 01:49:09 GMT+9:00