2018.02.12
ニジンスキー
ハンブルク・バレエ団
東京文化会館
バレエ
ハンブルク・バレエ団「ニジンスキー」@東京文化会館。 キャスト変更が。 トルーシュが抜けて、ベルーシとフーゲが埋めて、ベルーシのかわりは昨日と同じブーン、という玉突き。 トルーシュくん、昨日で使い切ったのかも。ゆっくりお休みください。 そして、精神科医はフランコーニと書いてあるな… https://t.co/dh8hUUObb72018-02-12 13:53:14 GMT+9:002018-02-12 13:53:14 GMT+9:00
「ニジンスキー」幕間。 今日は席が近いせいもあるのだけれど、とにかく凄まじい。1幕が終わっただけで、ちょっと膝がぐらつくぐらいに消耗してしまった。 キャストの組み合わせで、もう、どうにもならない人ばかりの苦しい話で。 それだけに、ひととき、わずかだけ触れ合う瞬間が貴重でもあり。2018-02-12 15:15:40 GMT+9:002018-02-12 15:15:40 GMT+9:00
「ニジンスキー」終演。 初日は、よくわからないながらも圧倒された、という感じだったのだが、今日は自分の中にはとても強い物語が立ち上がって、その分、強烈に消耗して膝にきてる。 芸術についての話で、そして、芸術に魅入られるという罪とその贖罪の話に思えて、まいりました。2018-02-12 16:59:56 GMT+9:002018-02-12 16:59:56 GMT+9:00
「ニジンスキー」 まともな感想は後にする事にして。 なんか、いい冥土の土産ができた、という感じが。 いや、まだまだ長く生きて偏屈ジジイになる予定ではあるのですが。自分にとっての「ニジンスキー」は、今日の回が決定版になるんじゃないかと。2018-02-12 17:29:03 GMT+9:002018-02-12 17:29:03 GMT+9:00
「ニジンスキー」 小ネタ。 最後の椅子、途中で兵士が出てきて後ろに下げてた。 最後、倒れない人はどういうセレクトなのか。 ニジンスキーの影が、マルティネスとツェリコフで、ダブルスタニスラフ! 照明で閃光が走るシーン、あれがカメラのフラッシュで写真撮影してるんだと、やっと気づいた。2018-02-12 17:36:27 GMT+9:002018-02-12 17:36:27 GMT+9:00
「ニジンスキー」 自分が舞踊を好きなのは、物語の枠による強制が少なくて、自分に見える物語にはとても個人的な部分が反映されて変わっていくからなのかな。 もの凄く強い力で世界が立ち上がっていくんだけど、コアにある最後のピースの扱いは自分に与えられているような。2018-02-12 17:47:10 GMT+9:002018-02-12 17:47:10 GMT+9:00
この3連休に拝見した方々。なんとなく誕生日調べてみた。 吉原光夫 1978.9.22 (39) Alexandre Riabko 1978.2.20 (39) Dario Franconi 1977.3.31 (40) Carsten Jung 1975.5.10 (42) Ivan Urvan 1975.1.17 (43) Alfie Boe 1973.9.29 (44) Lloyd Riggins 1969.10.9 (48) Michael Ball 1962.6.27 (55)2018-02-12 22:23:21 GMT+9:002018-02-12 22:23:21 GMT+9:00
さて、あとは寝るだけの体勢になったので、時間を巻き戻して今日のニジンスキーを振り返る事に。 充実した3連休でした。疲れ果てたとも言いますが(笑)2018-02-12 23:55:26 GMT+9:002018-02-12 23:55:26 GMT+9:00
「ニジンスキー」 今日はキャストの相互作用というか、それぞれの作り上げたキャラクターが自分の中で噛み合って、というか、どうしても噛み合わない関係性を強固に構成して、ほんっとハードな物語だった。 リアブコとウルバンとブシェの実世界三角関係、マルティネスとリギンズ、そしてアッツォーニ。2018-02-13 00:01:41 GMT+9:002018-02-13 00:01:41 GMT+9:00
「ニジンスキー」幕間。 今日はブシェのロモラがとても良くて。 船上のロモラ、途中まで全く牧神を見ず、体だけで相手を感じてリフトされてるので自分に幸福を与えているのはニジンスキーだと信じている。 それが牧神だと気づいた後に葛藤がはじまり、迷いながらもニジンスキーの手を取ってしまう。2018-02-13 00:13:06 GMT+9:002018-02-13 00:13:06 GMT+9:00
「ニジンスキー」 ロモラは舞台上のニジンスキーを見て結婚する事を決めた、という話をこう解釈するのか!と。 舞台上のニジンスキーに心を奪われ、最初は現実の彼も同じくらい素敵だと思って幸せだったのだけれど、実際はいい人どまりで。それでも彼を選んじゃうし、その事に対する罪悪感は消えない。2018-02-13 00:20:21 GMT+9:002018-02-13 00:20:21 GMT+9:00
「ニジンスキー」 橇のPDD、最初に間違えたのは自分の方だから、という罪悪感がロモラの中にあるんじゃないかなと思って見てしまった。なので、自分を認識しない相手であっても奉仕せざるをえない。 暴力に耐えきれなくて去るけれど、戻ってきた時にやっと今までと違った形の愛情が芽生えたのかなと。2018-02-13 00:28:09 GMT+9:002018-02-13 00:28:09 GMT+9:00
「ニジンスキー」 ロモラがどうしようもなく心を惹かれてしまうのはニジンスキーではなくて牧神なのだけれど、その牧神はパートナーとしてニンフを選ぶ。 タマラ・カルサーヴィナという役でもあるのだけれど、アッツォーニの踊りは、人格のない芸術の女神のようだった。人では張り合えない相手。2018-02-13 00:29:42 GMT+9:002018-02-13 00:29:42 GMT+9:00
「ニジンスキー」 ウルバンのディアギレフは、実はニジンスキーと同じくらいどうにもならない人なのではと思った。強い孤独と歪みを抱えていて、芸術的にはニジンスキーと繋がり合えるのに、プライベートでは相性が悪すぎる。吸い付くようにリフトに入るのに、そこで求め合えない。2018-02-13 00:40:41 GMT+9:002018-02-13 00:40:41 GMT+9:00
「ニジンスキー」 ディアギレフと遊戯/マシーンの場面、前はあれが浮気なんだと思ったのだけれど、今日は、ディアギレフが私的パートナーとして必要としたのはああいうタイプで、だからニジンスキーではどうにもならなかったのだと思えて。手を離さないと、その時点で2人で地獄行きだったというか。2018-02-13 00:46:00 GMT+9:002018-02-13 00:46:00 GMT+9:00
「ニジンスキー」 今日のキャストだとヴァーツラフとスタニスラフの壊れ方の方向性が違うので、兄のように狂うのではという不安は感じなかった。 そのかわりに、兄を狂わせた/救えなかった事がヴァーツラフの中に罪として刻印されていて、ディアギレフとの関係をその報いだと思ってしまったのかもと。2018-02-13 00:56:46 GMT+9:002018-02-13 00:56:46 GMT+9:00
「ニジンスキー」 スタニスラフを除いた家族四人でバレエを踊っているシーンがあったり、2人でユニゾンで踊るのだがリフトからスタニスラフを投げ捨ててしまったり。 ニジンスキーにとっては、兄よりもバレエを選んだという事が、ディアギレフに選ばれなかった事に追い打ちをかけたのかなと。2018-02-13 01:13:52 GMT+9:002018-02-13 01:13:52 GMT+9:00
「ニジンスキー」 ペトルーシュカはヴァーツラフの分身なのだが、もしかしたらスタニスラフの要素もあるのかな。彼が残した意識とか。 スタニスラフの退場と同時に人々が死に絶え、上着をとってペトルーシュカが現れる。ペトルーシュカが動きを止めると壊れたスタニスラフが戻ってきて人形振りで踊る。2018-02-13 01:18:16 GMT+9:002018-02-13 01:18:16 GMT+9:00
「ニジンスキー」 今日のメインキャストは、引き裂かれた人ばかりだったようで。選択肢があるように見えるのだけど、自分でもどうしようもなく片方を選ばざるをえなくて、そして選んでしまった事が自分自身を引き裂いていくという。2018-02-13 01:28:13 GMT+9:002018-02-13 01:28:13 GMT+9:00
「ニジンスキー」 これだけダラダラと書きながら、リアブコのニジンスキーについては何一つ言うことがないんだよな。 ただ、どうしようもなく、ああいう生を生きるほかにすべのなかった人だったんだ、と。2018-02-13 01:37:28 GMT+9:002018-02-13 01:37:28 GMT+9:00
「ニジンスキー」 今日はじめて気づいたのだが、1幕頭と1幕最後と2幕最後でホテルのセットの位置が違うんだよな。最初は「へ」に組んであって、次は「一」、最後は隙間が空いてバラバラになっている。 登場人物もかなり違っていて、1幕最後にはファンと兵士が増え、2幕最後は分身たちやタマラも。2018-02-13 02:02:49 GMT+9:002018-02-13 02:02:49 GMT+9:00
「ニジンスキー」 今日もフランコーニがカーテンコールにいなかったと思う。2幕序盤の手をつないでぞろぞろ出てくるところに夜会服で入ってて、ペトルーシュカの間近に倒れて、ゴロゴロ転がってはけるのが最後。 1回も戦争やってないと思うので、ハードなジャンプができないのかもと少し心配になって。2018-02-13 02:08:04 GMT+9:002018-02-13 02:08:04 GMT+9:00
「ニジンスキー」 映像と見比べると、細かいところがかなり違う。細かいバージョン違いだけじゃなくて、兵士の出番が増えるみたいな演出が変わってる部分も。追加の兵士は早替えかも。 最後の椅子の処理は映像と公演3日で4バージョン違う事やってて、演出家が直接かかわっている事の強さを感じた。2018-02-13 02:17:37 GMT+9:002018-02-13 02:17:37 GMT+9:00