2018.06.24
マノン
英国ロイヤル・オペラ・ハウス
ライブビューイング
ロイヤル・オペラ・ハウス シネマ・シーズン「マノン」幕間。 サラ・ラムのマノンが素っ晴らしい。マクミランのややこしい振付を、インプロビゼーションみたいに心のままに踊る。そして、なによりも、役の解釈が好きだなぁ。GM から首飾りを貰うシーン、ほんの数秒で少女から高級娼婦に変貌するのだ。 https://t.co/Kv0J4pygTK2018-06-24 13:45:28 GMT+9:002018-06-24 13:45:28 GMT+9:00
「マノン」幕間。 寝室のPDDは誰がやっても恋愛じゃないですか。でも、その後、彼女に変貌をもたらすのが何なのかというのは、解釈次第かなと。物理的には豪華な服とアクセサリーなんだけど、今日のラムは力を手に入れる事が本質に見えた。GM に対してもだが、兄に対して生まれて初めて優位に立つ。2018-06-24 13:50:46 GMT+9:002018-06-24 13:50:46 GMT+9:00
「マノン」幕間。 GM とレスコーとのパ・ド・トロワ、力に酔うって、こういう事だよね〜、というのがまざまざと伝わってきてゾクゾクしてしまった。 今までは無力な娘としてしか存在が許されていなかったのが、かつて自分を支配していた者たちを目線一つで動かせるようになったら、それは溺れますよ。2018-06-24 14:55:10 GMT+9:002018-06-24 14:55:10 GMT+9:00
「マノン」 2幕は平野さんのレスコー兄ちゃんの酔っ払い踊りから。これがまた見事で。表情がとにかく楽しいんだけれど、それにも増して、予定調和を全く感じさせないフラフラぶりに、ハラハラドキドキしてしまう。酔っ払いの、突然力が入らなくなってカクンといくような不随意性があちこちに。2018-06-24 14:59:47 GMT+9:002018-06-24 14:59:47 GMT+9:00
「マノン」2幕。 ラムのマノンは女王のような。 男たちと踊る部分、弄ばれてる感じを受ける事もあるのだけれど、今日は全て彼女が先導し、男どもがそれに従うという印象。あれだけリフトされるのに、させてる感じを与える。 そして、その中にデグリューが入ってくると、途端にバランスが変わる。2018-06-24 15:03:04 GMT+9:002018-06-24 15:03:04 GMT+9:00
「マノン」 2幕の寝室パート、マノンが手首につけてるブレスレット。 前の男に貰ったもの付けてんのかよ、と思う時もあるのだが、今日は働く女性としての自立の証に見えて。 なので、デグリューがあれを取る所、イカサマ賭博もまともに出来ない能なしのくせして、高級取りの妻に文句つけんなって。2018-06-24 16:00:49 GMT+9:002018-06-24 16:00:49 GMT+9:00
「マノン」 2幕、これ「レディ・ベス」というか、女王の地位と恋をはかりにかける話のような。 どう考えても、社交界の女王として人生送る方がふさわしいのに、うっかり坊やにほだされちゃって転落人生を送る羽目になる。 ファム・ファタルじゃなくて、オム・ファタルですね。2018-06-24 16:01:31 GMT+9:002018-06-24 16:01:31 GMT+9:00
「マノン」 幕間にマクミラン夫人のインタビューが。と、思ったら、2014年のライブビューイングの時のものでした。字幕には出なかったと思うけど、few years ago とか言ってたよね。 そういえばダーシー・バッセル、髪が短かったんだな。 https://t.co/UeIlU96QOF2018-06-24 16:14:37 GMT+9:002018-06-24 16:14:37 GMT+9:00
「マノン」 看守はホワイトヘッド。この前の「冬物語」ではすっかり柔和な顔だちになっちゃってと思ってたのだが、今日はバリバリの悪役顔で嬉しかった(笑) お腹が結構ポヨポヨしてたのも自分的にはオッケーですが、ティボルトとかの踊りの多い役はそろそろ引退なのかと不安にも。2018-06-24 16:21:18 GMT+9:002018-06-24 16:21:18 GMT+9:00
「マノン」 ギャリー・エイヴィスのムッシューGMは名人芸。インテレクチュアルスケベとでも言いたくなる、ハイソサエティの変態さん。下賤な者共は臭くてかなわんな、とハンカチで鼻をおさえつつ、娼婦のスカートをステッキでまくるんです。それも膝まで。足フェチの中でもふくらはぎ専、みたいなね。2018-06-24 16:39:15 GMT+9:002018-06-24 16:39:15 GMT+9:00
「マノン」 1幕の乞食のトップ、懐中時計をスるちっちゃい子が気になって、エンドクレジット見てたらジェームズ・ヘイだった。キレのある動きと、やんちゃっぽい演技。 大きな平野さんとの組み合わせも良かった。あそこ、カップリング出来ます(笑)2018-06-24 16:43:57 GMT+9:002018-06-24 16:43:57 GMT+9:00
「マノン」 デグリューはムンタギロフ。自分的にはいまひとつ。マクミランを踊るのも初めてだという事で、古典に近くて端正すぎる印象。 まわりがエイヴィス、平野、ホワイトヘッドと濃すぎるので、ロシアから王子様をお借りしてきたんですか? みたいに。 肝心のリフトは安定感があって良かった。2018-06-24 16:47:53 GMT+9:002018-06-24 16:47:53 GMT+9:00
「マノン」 さっき、ムンタギロフはマクミランが初めてと書いてしまったけど、そんなわけないよね。 一昨年の来日ロミジュリで、ロミオやってるのを見てるのに、何を書いてるんだ自分は。 今日のマノンと似たキャストだけど、ラムと組むことの多いメンバーとかなんだろうか? https://t.co/O1iyn8gjz82018-06-24 19:51:41 GMT+9:002018-06-24 19:51:41 GMT+9:00
「マノン」 映像含めて何度か見てるはずなんだけど、冒頭ってあんなだったっけ? 暗闇の中で、片膝ついたレスコーにピンスポではじまってたんですが。記憶にあるより大きな役で、2幕ラストに撃たれた後が結構あって、最後はGMに蹴り飛ばされるんだけど、あの2人だとなんかSMプレイっぽかったりもして。2018-06-24 16:57:20 GMT+9:002018-06-24 16:57:20 GMT+9:00
「マノン」 3幕、看守とのかなりアレなシーン。それによってマノンがある種の力を手に入れて新世界でのし上がる第一歩だったのに、考えなしの坊ちゃんが余計な事するから全部無駄じゃんかよー、みたいな。 しかし、看守くんもかなりの足フェチで。トゥシューズの靴裏が完全に口についてたような。2018-06-24 17:04:46 GMT+9:002018-06-24 17:04:46 GMT+9:00
あらやだ、トーマス・ホワイトヘッドはザ・スワンをやってたのか! というか、ストレンジャーがものすっごく見たい! あー、いまなら執事もいいだろうな〜2018-06-24 17:09:41 GMT+9:002018-06-24 17:09:41 GMT+9:00
「マノン」の振付がフィギュアスケートの影響を受けているという話。 フィギュアのリフトっぽいのいろいろ入ってるもんなー、と思っていたのだが、落ち着いて考えるとそれは違うはずで。 1974年だから、氷上でのややこしいリフトはなかったはず。ツイストだけがフィギュアからの直接輸入になるのかな?2018-06-25 21:36:59 GMT+9:002018-06-25 21:36:59 GMT+9:00
「マノン」の時期のフィギュアスケート。 ペアのロドニナ&ザイツェフ。 https://t.co/qH8MTWEE3G アイスダンスのパホモワ&ゴルシコフ。 https://t.co/CBYWi5OJh7 どちらも1976年の映像なのだが、ペアのリフトはツイストとラッソー、アイスダンスはそもそも長いリフトをしてなかったみたいなのです。2018-06-25 21:46:48 GMT+9:002018-06-25 21:46:48 GMT+9:00
「マノン」の振付、特にリフトが、当時としてどれくらい画期的だったのかがわかる資料ってないのかな。同時代のバレエやフィギュアスケートでどこまでが既にやられていて、どこからが新しかったのか、というのに興味があるのだが。 直前の時代の作品をいくつか見るとかすれば少しわかるかな。2018-06-25 21:57:48 GMT+9:002018-06-25 21:57:48 GMT+9:00
「マノン」へのフィギュアスケートの影響の話。 フィギュアの個別技術の転用より、常に移動し続ける事を前提にした振付というコンセプト変化が大きかったのかも。 その結果、当時の氷上ではまだ行われていなかったが、今ではフィギュアっぽいと思われる動きが、先行して生み出されていたのではと。2018-06-25 23:39:42 GMT+9:002018-06-25 23:39:42 GMT+9:00
「マノン」 デュポンの引退公演の映像を引っ張り出して、ちょこちょこと見てるのだが、レスコーが撃たれて死ぬところ、撃たれたらそのまま倒れてる。今、映画館でやってる最後に蹴り飛ばされるバージョンは、エイヴィス+平野の特別版なんだろうか。 レスコーの傷メイクも、平野さんみたいに酷くない。2018-06-26 00:28:43 GMT+9:002018-06-26 00:28:43 GMT+9:00
「マノン」 パリオペ版は全体的に変態度が低いんだな。GM とレスコーで SM プレイもしなければ、看守も足を抱きしめるけど口を当てたりまではしない。 あ、こういう事を書くと、ロイヤル版が変態の巣窟みたいですな。2018-06-26 00:35:41 GMT+9:002018-06-26 00:35:41 GMT+9:00
ロイヤルの「マノン」の映像って持ってただろうか。 DVD とかを買った記憶はないのだが、NHK さんで放映された事あったかな。 録画した円盤、なんらかの形で整理しなきゃダメだよね…2018-06-26 00:36:54 GMT+9:002018-06-26 00:36:54 GMT+9:00
「マノン」 「ロミオとジュリエット」の時もそうだったのだが、自分はサラ・ラムの演技には、恋愛よりも社会と個人の関わりを強く見てしまうみたいだ。 考えなしに恋に押し流される女ではなくて、自分を囲む社会や恋を選ぶ以外の選択肢もきちんと目に入っていて、それでもああいう生き方を選ぶ。2018-06-28 01:25:14 GMT+9:002018-06-28 01:25:14 GMT+9:00
何かの感想を書くというのは多かれ少なかれそういう部分があるけれど、特に舞踊に何を見るかというのは、自分語りに他ならない所がありますよね。 「マノン」を見てるのに、豪奢なアクセサリーよりも男への支配欲、恋愛よりも個人と社会の関わり、なんて書いてると、うむむと考え込んじゃう(笑)2018-06-28 01:31:55 GMT+9:002018-06-28 01:31:55 GMT+9:00
公式リツした「マノン」のワカメの結び目、自分も気になったんだけど、家に帰ってパリオペの映像みたら結び目だらけで驚いたのだった。 あのセットは何を表してるのかな? 結び昆布じゃないのは確かだとは思うんだけど、他に何も思いつかない… https://t.co/leByy0hNIA2018-06-30 01:29:14 GMT+9:002018-06-30 01:29:14 GMT+9:00
「マノン」の沼地。 ニュー・オーリンズ(原作はヌーヴェ・ロルレアン表記)の沼地の風景を教えていただきました。木からとろろ昆布が垂れ下がってる! 原作には「曠野」とあるのですが、ウィキペディアでニュー・オーリンズ見たら「地域の大部分が湿地帯」とあるので、地理的には沼地が正解なのかも。2018-06-30 08:39:48 GMT+9:002018-06-30 08:39:48 GMT+9:00
「マノン」の沼地、ニュー・オーリンズの湿地帯で木からぶら下がってるとろろ昆布、ググったら Spanish moss と呼ばれてたのですが、サルオガセモドキと言って苔でも寄生植物でもなくて、パイナップル科のエアープランツなんだそうです。あの見かけでパイナップル科!? https://t.co/rrsQYJvmlp2018-06-30 08:43:42 GMT+9:002018-06-30 08:43:42 GMT+9:00
「マノン」の原作、最後はアメリカのヌーヴェ・ロルレアンという所に着くんですが。La Nouvelle-Orléans が New Orleans だとは全然気づいてなかったのでした。 Nouvelle が New だという知識はあったので、アルファベット表記見れば納得なのだが。発音の区切りは Nouve + lle-Orléans なのか。2018-06-30 08:51:37 GMT+9:002018-06-30 08:51:37 GMT+9:00
ニュー・オーリンズの沼地、広大な上にワニまでいるそうで。 原作の「マノン」では、曠野に連れ出したらすぐ死んじゃうし、描写も数ページしかないのですが、そこに地理的実情を組み合わせて、沼地のシーンを作り上げたって凄くないですか? マクミラン、ニュー・オーリンズに行った事があったのかな?2018-06-30 09:22:50 GMT+9:002018-06-30 09:22:50 GMT+9:00
ちなみに、「マノン」の原作を読むとですね、男に寄生して生きているのは、マノンではなくてデ・グリューの方だとしか思えなくなります(笑) 物語の中もそうだし、外枠自体が、かわいそうな身の上話をするデ・グリューを金持ちのオヤジが助けてくれるという(笑)2018-06-30 09:28:09 GMT+9:002018-06-30 09:28:09 GMT+9:00