2018.08.10
国を越えていく物語の旅
大和シティバレエ
やまと芸術文化センター メインホール
バレエ
大和シティバレエ「国を越えていく物語の旅」@やまと芸術文化センター メインホール。 新国立のプリンシパル小野さん米沢さん福岡さん奥村さんをはじめ、びっくりするぐらいに豪華なゲストメンバーを取り揃えた公演なのに、S席が4000円なので、大丈夫? もっと出すよ? と心配になってしまう。 https://t.co/tFMMPRbq0A2018-08-10 19:18:01 GMT+9:002018-08-10 19:18:01 GMT+9:00
第1部は「千夜一夜物語」 王とシェヘラザードの話を縦軸に、シンドバッド、アラジン、アリババの3つの話を挿入した構成は悪くないんだけど、振付演出は物語性が強いというよりはディベルティスマンっぽいのがもったいなかったかな。 男性ゲスト陣が豪華でよかったのだが、踊り込みはあとひとつかな。 https://t.co/HZEEBjWGyZ2018-08-10 21:03:06 GMT+9:002018-08-10 21:03:06 GMT+9:00
「千夜一夜物語」 シェヘラザードは五月女さん。輪郭のくっきりしたというか、止め絵のコマ落としというか、とにかくピタッピタッと決まるのが気持ちいい。 貝川王は、ひょろっとした感じに加えて回転の軸が弱くて、殺される緊迫感はいまひとつ。 トントン相撲やったら、絶対に王が先に倒れると思う。2018-08-10 21:10:34 GMT+9:002018-08-10 21:10:34 GMT+9:00
「千夜一夜物語」 衣装がかなり凝っていて、どこでそんなの見つけるのよみたいな生地に、さらに光り物をやたらと足してあるので、とにかくキラキラとゴージャス。その分、落下物も多かった(笑) 衣装だけでも結構お金かかってると思うんだけど、本当にチケットこの金額でいいんですか? と心配に。2018-08-10 21:13:21 GMT+9:002018-08-10 21:13:21 GMT+9:00
「千夜一夜物語」 貝川さん、ラストは白の衣装でお腹が見えるんだけど、腹筋の形が面白くて。綺麗に割れてるのだが、不思議なくらい左右非対称で、上から下までじっくり見せて欲しいと思ってしまったぐらい。 背中も背筋の溝がくっきりで、体型的には女装が似合うかも。エリザベス・デビッキみたいな。2018-08-10 21:23:30 GMT+9:002018-08-10 21:23:30 GMT+9:00
第2部は、宝満直也さん振付の2作品で、とても充実していた。 新国立劇場バレエ団は、彼を捕まえておかなきゃいけなかったんじゃないのかなぁ。英国ロイヤルバレエ団におけるリアム・スカーレットに匹敵する座付振付家になったと思うんだけど。 https://t.co/Z9AFxf77HA2018-08-10 21:28:09 GMT+9:002018-08-10 21:28:09 GMT+9:00
「三匹の子ぶた」は、初演の小野さんのパートを菅井さんが。かなり違った雰囲気で、小野さんがおしゃまな末娘なら、菅井さんは攻っ気満々の三男。一部の人にしか伝わらないと思うんですが、CV: 高山みなみ(笑) 狼の池田くんの色気が増してる事もあって、こんなヤラシイ作品だっけ? と思うシーンも。2018-08-10 21:34:28 GMT+9:002018-08-10 21:34:28 GMT+9:00
新作のPDD「Ebony Ivory」が素晴らしかった。今までの米沢さんにはどうしても硬質なイメージがあったのだけど、とてもフェミニンな美しさで、ここまで柔らかいのは自分の知る限り初めてだと思うのだけど。 振付家として米沢さんの新境地を引き出したと言っていいと思う。 是非、再演して欲しい。2018-08-10 21:39:00 GMT+9:002018-08-10 21:39:00 GMT+9:00
第3部の「ゆきひめ」は、雪女を「白いバレエ」にした1幕もの。というので、だいたい全て伝わるかも。ジゼルと白鳥を足して雪女で味付けしたら、うーん、結構苦しくなってしまった、という感じが。 「白いバレエ」の振付演出がいかに難しいか、という事でもあるな。 https://t.co/zrQU5OVakN2018-08-11 00:00:37 GMT+9:002018-08-11 00:00:37 GMT+9:00
「ゆきひめ」は衣装もちょっとなー、と。女性陣はロイヤルの白鳥みたいな長いチュチュに、うすものの打掛をかぶるのだが、その結果、手も足も線が出ないということに。 なにより福岡さんの衣装が、ラメ入りのミッソーニのサマーニットを無理矢理股上まで伸ばしてベルトしたみたいなもので、うむむと。2018-08-11 00:14:20 GMT+9:002018-08-11 00:14:20 GMT+9:00
「ゆきひめ」は作品自体にいまいち入り込めなかったのだが、小野福岡組はもちろん群舞も実施は悪くなかったかと。 しかし、よりによって終盤の無音の所で、客席のあちこちで次々と携帯鳴らす方々がいて、一気に集中力が落ちてしまった。あそこを集中して見ていられたら星ひとつぐらい違ったよな。2018-08-11 00:23:41 GMT+9:002018-08-11 00:23:41 GMT+9:00
今日の宝満さんの「Ebony Ivory」は、自分の中ではリアム・スカーレットの系列なんだよな。技術的にはかなりハードな事をやらせていると思うのだけれど、女性的な美しさを強調するポジションが多くて、とても繊細な印象に。 こういう時の「女性的な」という形容も、PC的には困るんだけどね。2018-08-11 01:12:17 GMT+9:002018-08-11 01:12:17 GMT+9:00
小野絢子に「三匹の子ぶた」、米沢唯に「Ebony Ivory」を振り付けた、という2点だけをとっても、新国立は宝満さんに3年契約ぐらいで作品制作依頼してもいいと思うんだけどなぁ。 ダンサーをよく知っている振付家がダンサーの新しい魅力を観客に提示できるって、強力な武器だと思う。2018-08-11 01:23:22 GMT+9:002018-08-11 01:23:22 GMT+9:00
やまと芸術文化センター メインホール覚書。 5列までフラット、そこからは10cmちょっとの段差。舞台面が低く、最前列でも床が見える。千鳥配置なのもあって、かなり見やすいホールでは。 センターブロックが20席分と幅広、真ん中の席だと出入りが面倒なので、今日は休憩時間に出そびれちゃった。2018-08-11 01:50:33 GMT+9:002018-08-11 01:50:33 GMT+9:00