2018.10.15
竹取
現代能楽集 IX
シアタートラム
演劇
現代能楽集 IX 「竹取」@シアタートラム。 小野寺修二構成・演出ということで安心して見に来たのだが、予想を超えて面白かった。ちょっとコンディション悪かったのだが、上演中はかなりの集中力で見てたと思う。 メインに小林聡美さん貫地谷しほりさん、脇はダンサー陣に能楽師の佐野登さん。2018-10-15 21:55:00 GMT+9:002018-10-15 21:55:00 GMT+9:00
「竹取」 美術がとても気に入ってしまった。基本的にはゴム紐だけ、なんですが。 両サイドに縦に10本づつ、メインはバトンから床の錘までを結んだものが、3本×6セット。 錘を動かして様々な線画を作ったり、枠や布をかけて使ったり。 正確な位置に物をひっかけるのは難しそうなのだが、かなりの精度。2018-10-15 22:00:28 GMT+9:002018-10-15 22:00:28 GMT+9:00
「竹取」 貫地谷さん、映像の人らしい非常に繊細な表情の変化が見応えあった。遠い席だと見えないかもしれないけれど。 まわりのダンサーは表情を細かくは動かさないので、彼女一人が感情に溢れた人間に見えるというのが、竹取物語のSF性をうまく拾ってる。 様々な声を使い分けているのも良かった。2018-10-15 22:12:42 GMT+9:002018-10-15 22:12:42 GMT+9:00
「竹取」 小林聡美さんは、翁をはじめ、様々な役を。 うまく表現できないのだけど、人間というより、もう一つ抽象化された雰囲気をたたえるシーンが結構あって、面白かった。 人としての翁に見える時もあり、(血の繋がらない)子供への愛情の擬人化みたいに見える時も。 あとは、風とか波とかにも。2018-10-15 22:15:55 GMT+9:002018-10-15 22:15:55 GMT+9:00
「竹取」 ダンサーは、藤田さん、崎山さん、大駱駝艦から小田直哉さんで、舞台をしっかり支える踊り。小野寺さんらしいややこしい事を平然と。 打楽器の古川玄一郎さんも結構踊らされていたのだが、足で床を踏んでリズムを刻むシーンがさすがで。フラメンコの人か! ぐらいの音の入り方。2018-10-15 22:22:02 GMT+9:002018-10-15 22:22:02 GMT+9:00
「竹取」 美術は杉山至さん。ゴム紐も良かったけれど、奥の水たまりにも感心。 あれ、どうやってるんだろう? 踊りに使ってる時は真っ平らにしか見えなかったのだが、少しだけくぼませてあるのかな? それにしても、囲いも何もないのに、照明ピッタリのサイズになるのはどう調整しているのか。2018-10-15 22:30:13 GMT+9:002018-10-15 22:30:13 GMT+9:00
「竹取」 貫地谷さん、終盤でかなり涙を流していて、そのまま踊ったりもして驚いたのだが、ポストトークで、演出で決めているのではなくて日によっては泣かない事もあるというのに更に驚いたのだった。 体の動きから出てくる涙、というような話があったのだが、うまくニュアンスが伝えられそうもない。2018-10-15 22:51:33 GMT+9:002018-10-15 22:51:33 GMT+9:00
「竹取」 ネタバレですが。 最後の貫地谷さん、記憶を失って、翁にあなたはどなたですかと尋ねるのだが、エレナだー、と思ってしまった。 記憶はなくて、知らない人なんだけど、本当に僅かだけ何かが残っているような。どこかであった事があるかも、より、もっともっと薄いニュアンスなのが好み。2018-10-15 23:17:48 GMT+9:002018-10-15 23:17:48 GMT+9:00