2018.11.02
オネーギン
シュツットガルト・バレエ団
東京文化会館
バレエ
シュツットガルト・バレエ団「オネーギン」@東京文化会館、幕間。 初日はアマトリアンとフォーゲル。恋というよりは、破れた夢の話に見えて、なかなか面白かった。 最後が写真撮影可だったのですが、スマホだとこれぐらいが精一杯。少し写真撮って、あとはたくさん拍手しました。 https://t.co/qijZOY12r32018-11-02 21:47:10 GMT+9:002018-11-02 21:47:10 GMT+9:00
「オネーギン」 えーっと、いつもに増して斜めな感想な気がするんですが…… フォーゲルのオネーギンは女に1ミリも興味なさそうな感じで、一方のアマトリアンのタチヤーナも地に足のつかない恋、というか妄想暴走っぽくて、何もかも間違ってる組み合わせなのに運命の間違いで糸が絡まっちゃう悲劇。2018-11-02 21:52:28 GMT+9:002018-11-02 21:52:28 GMT+9:00
「オネーギン」 1幕、群舞が素朴な感じの振付なのもあって、タチヤーナにとってまわりの若者達は、本を読んでるのに邪魔しにくる猿にしか見えないんだろうなと。 そこに白皙の美青年があらわれて、所作は丁寧なのに全くウザさがないから惹かれちゃうわけですよ。 実際は女に興味ゼロなだけなんだけど。2018-11-02 22:05:22 GMT+9:002018-11-02 22:05:22 GMT+9:00
「オネーギン」 鏡のパ・ド・ドゥ。我ながらこの感想もどうかと思うんだけど。ねぇ、タチヤーナさん? 世が世なら尾崎南好きだったでしょ? と思ってしまって。 なんでだろう。出のオネーギンの微笑が悪魔っぽかったのと、リフトに僅かに暴力の匂いを感じさせるようなダイナミックさがあったからかな。2018-11-02 22:08:57 GMT+9:002018-11-02 22:08:57 GMT+9:00
「オネーギン」 2幕はキャラクターの組み合わせがとても良くて、いや、状況としては最悪な組み合わせと言った方がいいのかも知れないんだけど、とにかく話がああ展開する事への説得力が抜群。 それぞれに少し歪んだところがあって、それが絶妙に重なっちゃってああいう悲劇が起こるという。2018-11-02 22:35:02 GMT+9:002018-11-02 22:35:02 GMT+9:00
「オネーギン」 2幕前半。オネーギンにしてみれば、南條晃司へのファンレターか! みたいな熱量の恋文もらって辟易し、穏当に返そうとするのが拒まれるから、つい破ってしまって。グレーミンが現れて、鄙には稀ないい男がとにこやかに近づいてみれば秒で振られて、しかもその相手がタチヤーナという。2018-11-02 22:47:19 GMT+9:002018-11-02 22:47:19 GMT+9:00
「オネーギン」 レンスキーはデヴィッド・ムーア。着地音が大きめなのと、回転系の入りが慎重な印象だが、シュツットガルトらしくリフトがいいし、何よりキャラクターが良かった。 オネーギンはイラつくといつもレンスキーに当たってたんだろうなという関係性が見えるのだが、オリガだけは譲れないと。2018-11-02 22:54:51 GMT+9:002018-11-02 22:54:51 GMT+9:00
「オネーギン」 オリガはバデネス。元気娘で、ちょっと気弱そうなレンスキーといい組み合わせ。 オネーギンと踊る所、それはダメだろ〜と思う時もあるんだけど。今日は、オリガは直感でオネーギンの事を男女関係には絶対ならない相手だとわかっていて、だから平気で踊っちゃうんだろうなと。2018-11-02 23:00:05 GMT+9:002018-11-02 23:00:05 GMT+9:00
「オネーギン」 2幕は、オネーギンとレンスキーの歪んだ共依存の関係から、レンスキーがオリガを選ぶ事で抜け出そうとした結果なのかなと思ったりもして。 そして、2幕最後に残されたオネーギン、なぜだか、タチヤーナとレンスキーの死に関しての共犯者という絆で結びつけられた感じがしたんだよね。2018-11-02 23:12:58 GMT+9:002018-11-02 23:12:58 GMT+9:00
「オネーギン」 3幕は、前半のタチヤーナとグレーミンの踊りが物語を構成する重要なポイントなんだなと。タチヤーナが派手ではないが落ち着いた幸福な生活を送っている事が明確に表現され、オネーギンが幸福を掴めずにいる事が浮き彫りにされる。 ノヴィツキーのグレーミン、包容力のあるいい男。2018-11-02 23:23:38 GMT+9:002018-11-02 23:23:38 GMT+9:00
「オネーギン」 最後のパ・ド・ドゥ、非常に濃厚な感情のぶつかり合いで見応えがあった。オネーギンの縋りつきぶり、自分には恋情というよりも母に泣きつくような感じに見えたかな。 タチヤーナの方も、よろめきや不倫の匂いはせず、ただただ何かが崩壊していくようで。2018-11-02 23:31:57 GMT+9:002018-11-02 23:31:57 GMT+9:00
「オネーギン」 今日のオネーギンとタチヤーナだと、何をどうしたって、どうにもなりようもないような2人なんだけど、それでもそれぞれに見てしまった夢があって、それがどうしようもなく崩れていくという話だったような。 あ、でも、タチヤーナにはグレーミンがいるから、あの後も幸せか。2018-11-02 23:37:00 GMT+9:002018-11-02 23:37:00 GMT+9:00
「オネーギン」 鏡のパ・ド・ドゥ。今回のアマトリアンを見て初めて気がついたのだが、オネーギンが妄想なのと同時に、タチヤーナもある意味で別人なんだな。 身体能力をフルに使ったリフトが多くて、現実の文学少女の肉体という枷から解き放たれた、自己イメージとしてオネーギンと対峙している。2018-11-03 13:28:49 GMT+9:002018-11-03 13:28:49 GMT+9:00