2018.11.04
オネーギン
シュツットガルト・バレエ団
東京文化会館
バレエ
シュツットガルト・バレエ団「オネーギン」@東京文化会館、幕間。 今日はマチュー・ガニオとエリサ・バデネス。 バデネスは元気なイメージで、タチヤーナはどうだろうと思っていたのだが、かなり好み。 1幕での本の読み方、物語のクライマックスにさしかかっていて、1秒でも早く続きが読みたい! と。 https://t.co/3ME2A61TKT2018-11-04 14:49:13 GMT+9:002018-11-04 14:49:13 GMT+9:00
「オネーギン」幕間。 ガニオのオネーギンは、異国の騎士か吟遊詩人か、みたいな空気を纏っていて、これは物語大好き少女だったら、興味を持たずにはいられませんよという佇まい。 恋文、最初は相手の名前を書いて、それを破り捨てて、次は「騎士様」みたいな書き出しではじめたんじゃないかと(笑)2018-11-04 14:52:45 GMT+9:002018-11-04 14:52:45 GMT+9:00
「オネーギン」 ガニオとバデネス、かなり練習してるのかな。バデネスだから身体能力高い系でいくのかと思ってたのだが、1幕前半のパ・ド・ドゥは、完全にオネーギンが優しく持ち上げて、タチヤーナは身をまかせてる雰囲気のリフト。 鏡の方は、自分の力を探りながら、どんどん動きが大胆に。2018-11-04 15:33:47 GMT+9:002018-11-04 15:33:47 GMT+9:00
「オネーギン」 今日の2幕は展開がとてもつらい。オネーギンが、ほんの思いつきで気晴らしにオリガと踊った事が、雪だるま式に転がって悲劇に。レンスキーが激昂したところで、オネーギンは既に後悔しているのに、それでも手袋は投げられ、拾わないわけにはいかず、殉教者のごとく結末へ向かっていく。2018-11-04 15:38:49 GMT+9:002018-11-04 15:38:49 GMT+9:00
「オネーギン」 レンスキーはアドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァ。 子犬のような元気くんで、なるほど、憂鬱症のオネーギンと仲良くできるのはこういうタイプかという説得力も。 それだけに、オリガと踊ってるのを見た時には裏切られた気持ちが強かったのかな。直情径行だから、引き返せない。2018-11-04 16:32:24 GMT+9:002018-11-04 16:32:24 GMT+9:00
「オネーギン」終演。 これはマチュー・ガニオにしかできないオネーギンでは、と思わされた。とても満足。 正しい形容が思いつかないが、彼のヒロイン属性を存分に引き出すのは、複雑な性格づけの男性が主役になる演目なのではないだろうかと。ヒーロー属性ありのバデネスと組ませたのも慧眼だと思う。2018-11-04 16:38:10 GMT+9:002018-11-04 16:38:10 GMT+9:00
「オネーギン」 3幕は髪にかなり白を入れての登場。実際に年齢を重ねたというより、心の傷が髪の色に出ているのだと思った。 2幕前半からタチヤーナに対して少し恋心もあるという演技だったと思うのだが、3幕は恋心に加えて、復讐とか贖罪とか様々な心情が混在してのパ・ド・ドゥだったように見えた。2018-11-04 16:44:03 GMT+9:002018-11-04 16:44:03 GMT+9:00
「オネーギン」 1幕で手紙を破るのは、泣いてでも受け取らない相手に対しての最終手段という感じが。 それで、3幕で手紙を書いたのって、シチュエーションを裏返して、手紙を破る気持ちを体験させる復讐の意味もあるのかなと。そして、その拒絶を受ける事は、レンスキーを殺した贖罪でもあるのかなと。2018-11-04 16:52:11 GMT+9:002018-11-04 16:52:11 GMT+9:00
「オネーギン」 マッテオ・クロッカード=ヴィラのグレーミンがとても素敵。タチヤーナは上手いことやったよなぁ。長身ガッチリ頼り甲斐抜群の爵位つき素敵おじさま軍人捕まえてさぁ。 2幕でオネーギンがオリガと踊るのは、自分に言い寄っていたタチヤーナが公爵と楽しそうに踊るのを見たせいかなと。2018-11-04 17:02:38 GMT+9:002018-11-04 17:02:38 GMT+9:00
「オネーギン」 金曜に見たときは群像劇っぽい感じがあったのだが、今日はオネーギンが絶対的な主役だと思った。 彼以外は、グレーミンを捕まえて堂々たる公爵夫人のタチヤーナも、どこかで結婚生活を満喫してそうなオリガも、死んだレンスキーですら、それぞれあるべきところに着地したというか。2018-11-04 17:12:05 GMT+9:002018-11-04 17:12:05 GMT+9:00
「オネーギン」 全員にとっての悲劇ではないからこそ、オネーギンの悲劇性が際立つ印象だったのだが、これはキャストの組み合わせとマチュー・ガニオの力かなぁ。 レンスキーくんとか、どうせそのうちオリガの不倫相手と決闘して殺されるんでしょ、兄とも慕う大天使様に殺されて良かったのでは、とか。2018-11-04 17:22:06 GMT+9:002018-11-04 17:22:06 GMT+9:00
「オネーギン」 ガニオのオネーギン、芯のところに若者の愚かさがあって、逆説的だけど、この演技が出来るのは円熟期に入ったからではないだろうかと。 傲慢な所も、考えなしの所も、何が大事なのかを見逃してしまう所も、若さの裏返しだという事がわかるので、みていて許さずにはいられない。2018-11-04 17:31:18 GMT+9:002018-11-04 17:31:18 GMT+9:00
「オネーギン」 1幕の手紙、床で目覚めたタチヤーナが、本文に書き足すのは何だろうと気になるのだが。 今日は、「愛しの騎士様」ではじまる手紙に、最後に「夢の中で出逢った乙女より」ぐらいを追加しててもおかしくないぐらいの、夢と現実がごっちゃになった感じのパ・ド・ドゥだった。2018-11-04 21:48:11 GMT+9:002018-11-04 21:48:11 GMT+9:00
「オネーギン」でレンスキーをやったアドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァくん。(どこから姓なのか分からなくて略しにくいな…) 子犬か小猿かみたいな1幕も悪くなかったですし、2幕後半のソロがなかなか。 白鳥、彼の日にとれば良かったかなと思ったり。黒鳥にチョロく騙されるのも似合いそうだし。2018-11-04 22:15:30 GMT+9:002018-11-04 22:15:30 GMT+9:00
「オネーギン」 自分は、この作品ってタイトルロールは男性なんだけど、結局最後はタチヤーナが持ってくじゃないですか、みたいな不満を抱えてるところがあったのかなと。 今日は、最後までオネーギンの話に感じて、そこがとても満足だったのかも。2018-11-05 00:02:42 GMT+9:002018-11-05 00:02:42 GMT+9:00
クランコ特有というわけでもないと思うが、男性が長いピルエットに入る前に腕を広げた予備動作で少し間を取る振付があるじゃないですか。 あれが予備動作ではなくて、完璧に踊りの一部になるのがマチュー・ガニオのオネーギンのすごい所だよな、と感心したのを思い出したのでした。2018-11-09 23:31:45 GMT+9:002018-11-09 23:31:45 GMT+9:00