2018.12.10
うたかたの恋
英国ロイヤル・オペラ・ハウス
ライブビューイング
ROH「うたかたの恋」幕間。 1幕最後のステファニーとのパ・ド・ドゥは、マリー・ヴェッツェラ相手のと似た要素が入ってるんだな。ルドルフのやりたい事は同じなのに、相手が違うと全く上手くいかない、という事だろうか。 しかし、嫌がり系のリフト、よくこれだけ息を合わせてなく見せられるな。2018-12-10 20:48:39 GMT+9:002018-12-10 20:48:39 GMT+9:00
「うたかたの恋」 サラ・ラムのマリー・ヴェッツェラ、うんうん、気持ちがよくわかる、なんて思いながら見てしまった。 若くて怖いもの知らずで厨二病が残っている頃に、あんな死にたがりのいい男にすがりつかれたら、それは全力で溺れるよね、と。 この組み合わせ、マリーが左だよね。2018-12-10 23:09:27 GMT+9:002018-12-10 23:09:27 GMT+9:00
「うたかたの恋」 来年の来日ロイヤルガラで、これのパ・ド・ドゥをラムとマックレーで踊ってほしいなぁ。 まぁ、すでにマノン×3、ロミジュリ、三人姉妹が予告されてるから、これ以上マクミランを増やすのは難しいかもしれないが。 サイズの問題だと思うのだが、この2人、そんなに組まないのもあるし。2018-12-10 23:15:02 GMT+9:002018-12-10 23:15:02 GMT+9:00
サラ・ラム、来年の来日では「シンフォニー・イン・C」にリース・クラークと組んで出る予定で。クラークくんは、「うたかたの恋」のハンガリー将校四人衆の一番大きい子だと思う。 ラムとマックレーのコンビって、サイズ的にすこし苦しいから、ハイリスクの必殺兵器みたいな、切り札扱いの気がする。2018-12-10 23:20:58 GMT+9:002018-12-10 23:20:58 GMT+9:00
「うたかたの恋」 主役2人に関しては、もう、ホントいいもの見たな〜、と。あの屈折した惹かれ合い方が、メチャメチャ好きだ。 男同士の殺し合いなんてセックスみたいなもんじゃないですか、の裏返しで、男女のセックスなんて殺し合いみたいなもんじゃないですか、という。2018-12-10 23:34:26 GMT+9:002018-12-10 23:34:26 GMT+9:00
「うたかたの恋」 しかし、ルドルフくん、きみの性愛はどうしてそんなに死と不可分なんだい? と思ったのだが、考えてみれば、初恋の相手が「死」だったんだから、それはもうどうしようもないか、下手すりゃ最初のエクスタシーが死とのキスだよねと、つい「エリザベート」とクロスオーバーしてしまう。2018-12-10 23:37:45 GMT+9:002018-12-10 23:37:45 GMT+9:00
「うたかたの恋」 このタイトル、マクミラン版には全く合わないよなとは思うのだけど、最初に Mayerling を「うたかたの恋」に訳したのは小説か映画のタイトルだろうから、そっちの内容には似合ってたという事なのかな。 歴史的事情で変な訳語が残ることってありがちだから、しょうがないのか。2018-12-10 23:57:09 GMT+9:002018-12-10 23:57:09 GMT+9:00
「うたかたの恋」 インタビューで、オヘア監督とマクミラン 夫人の両方が、この作品を company ballet だと表現していたのが面白かった。 同じ映像を2回見ると、脇のキャストもよく見えたりして、全員に役柄がついてる総力戦なんだなと。 映像で映らない部分で何が起こってるかも気になるし。2018-12-11 00:01:24 GMT+9:002018-12-11 00:01:24 GMT+9:00
「うたかたの恋」 しかし、英国ロイヤルのライブビューイングは、カメラワークが特徴的だよね。他のバレエ団では考えられないような事をやる。 2幕の娼館のシーンとか、ルドルフがセンターでソロを踊ってるのに、後ろの影の方で踊ってる群舞から男2人のペアをアップで抜いてきたり(笑)2018-12-11 00:04:26 GMT+9:002018-12-11 00:04:26 GMT+9:00
「うたかたの恋」 伝統の継承という話で、リャーン・ベンジャミンが、マクミランならこうしただろうと考えて、新しいダンサーに対して新しい調整をしているようだった。 そして、ダーシー・バッセルが、元バレリーナ2人でリハーサルを見ると、それぞれに強い意見があると言っていたのも面白かった。2018-12-11 00:29:44 GMT+9:002018-12-11 00:29:44 GMT+9:00
「うたかたの恋」 マクミランというのはキャスティング能力が素晴らしかったそうで、多分、個人に合わせた振付の調整能力も凄かったんだろうな。 それをひとりで受け継ぐのは難しいだろうけど、多人数に分散させて集団知として継続させているのがロイヤルのマクミランなのかもと思ったのでした。2018-12-11 00:33:35 GMT+9:002018-12-11 00:33:35 GMT+9:00
「うたかたの恋」に限らず、というかマクミランに限らず、「らしさ」を受け継ぐというのは、個人個人では当然取りこぼしてしまうものを集団の力でいかに持続させるかという技術なのかも。 それが、バレエ団として spirit を受け継ぐという一言で表されるのかもしれないけれど、精神論ではないような。2018-12-11 00:46:31 GMT+9:002018-12-11 00:46:31 GMT+9:00
こういうの、ある意味ですごく SF だよな。 すでに亡くなってしまっている人の才能を、集団の力でバーチャルに再現する事で、新しいダンサーに対する新しい微調整が行われて、最終的には「マクミランの」作品として出来上がるという。2018-12-11 00:49:54 GMT+9:002018-12-11 00:49:54 GMT+9:00
「うたかたの恋」 英国ロイヤルでは、酔っ払い踊りのクラスとかあるんですかね。前に平野さんの酔っ払いぶりにも感心したのだが、2幕娼館のマックレーの酔い方も見事で。 だんだんと重心が変なとこにいったりタイミングがずれたり、そろそろ踊るのやめたほうがいいんじゃ、みたいに酔いが進む。2018-12-11 01:01:03 GMT+9:002018-12-11 01:01:03 GMT+9:00
「うたかたの恋」 2幕中盤の皇帝の誕生会のシーン、登場キャラクター全員は把握出来てないのだが、それでも滅茶苦茶に泥沼。 皇帝フランツはオペラ歌手の愛人同伴、エリザベートも愛人ベイを同伴。ルドルフまわりは身重の妻ステファニー、元恋人ルイーザとその旦那、愛人ラリッュ夫人と旦那という。2018-12-11 01:16:32 GMT+9:002018-12-11 01:16:32 GMT+9:00
「うたかたの恋」 エリザベートが、フランツの誕生日に愛人のオペラ歌手の肖像画をプレゼントする嫌味っぷりもどうかと思いますが、それをゾフィーが咎め立てすると、嫁姑の視線の闘いが勃発して。息子を浮気性に育てたあなたには何も言われたくないとか、あなたの息子の育てかたこそどうなのよとか。2018-12-11 01:20:56 GMT+9:002018-12-11 01:20:56 GMT+9:00
「うたかたの恋」 女性陣は基本的に対立関係が多くてギスギスしてるが、男性は不思議とそうでもなかったりして。ルドルフ、なぜか、愛人関連で男性と対立しないよね。コーブルク公爵とは非常に仲いいし、ラリッシュ伯爵とも強い対立は感じない。 そういえば、女性1対男性複数の踊り、どれも円満だな。2018-12-11 01:28:11 GMT+9:002018-12-11 01:28:11 GMT+9:00
「うたかたの恋」 ルドルフ、英語のキャスト表で crown prince と書いてあって、あ、王子に crown がつくと皇太子になるのか! と、初めて知った。 辞書を引いてみたら、イギリスでは皇太子は Prince of Wales と書いてあって、あ、そっちの方は聞き覚えある、と思うのはシェイクスピアのせいかな。2018-12-11 01:38:28 GMT+9:002018-12-11 01:38:28 GMT+9:00