2019.01.03
野田版 鼠小僧
ライブビューイング
新年は、月一歌舞伎の「野田版 鼠小僧」から。 勘三郎さんが亡くなってしばらくは、なんとなく映像を見る気になれなかったのだけど、こうやって映像で何度でも会えるというのはありがたいなぁ。 勘三郎、三津五郎、橋之助、福助、扇雀、彌十郎、そして勘太郎と七之助に獅童と、選りすぐりのキャスト。2019-01-03 13:51:12 GMT+9:002019-01-03 13:51:12 GMT+9:00
「野田版 鼠小僧」 野田さんの作品、個人的にはこれぐらい具象というか、明確にストーリーが展開するものが好きなのかも。勘三郎さんへの当て書きで、魅力炸裂というのもあるし。 こういう、人間の小さな欲望に忠実な男をやらせると、他にはいない、と言えるぐらいの味があると思うんだよね。2019-01-03 13:57:11 GMT+9:002019-01-03 13:57:11 GMT+9:00
「野田版 鼠小僧」 橋之助は色男だよなぁ。終幕後は大岡忠相と昵懇になるのかと思うと、ちょっと萌えたり。悪役コンビ好きだ(笑) 七之助のコメディエンヌぶりも良かった。ここらへんのラインの大きな役柄ってあまりないから、新作で作ってくれないかな。「一人の男と二人の主人」みたいな爆笑系を。2019-01-03 14:00:21 GMT+9:002019-01-03 14:00:21 GMT+9:00
「野田版 鼠小僧」 戯画化された女の闘い、それも貞節に関する話を絡めたのがあったりするんだが、時代物設定で男性が演じていると、二重に緩和されるので、あまり気にならずに楽しく見られる。 シェイクスピアとかを現代に持ってくると、逆の効果があってキツかったりするんだけど、不思議なものだ。2019-01-03 14:09:20 GMT+9:002019-01-03 14:09:20 GMT+9:00
「野田版 鼠小僧」 勘太郎は直情径行な目明しの役。最後の部分が好きだ。彼は、こういう、考えすぎて苦悩する感じの役が似合うと思うんだよね。最後まで明るい兄ちゃん、みたいなのも悪くはないけど、サド心をくすぐるというか、そこの表情がすごく好きなのだ。2019-01-03 14:13:39 GMT+9:002019-01-03 14:13:39 GMT+9:00