2019.05.10
赤いランタン〜紅夢〜
中国国立バレエ団
東京文化会館
バレエ
中国国立バレエ団「赤いランタン〜紅夢〜」@東京文化会館。 観客席に中国の方が多いようで、いつもの東京文化会館とは少し違った雰囲気。日本のバレエ公演のローカルマナーをご存じない方も多いだろうし、中国語でもアナウンスを入れたらよかったんじゃないかな。 https://t.co/UUp1O9T04W2019-05-10 21:17:39 GMT+9:002019-05-10 21:17:39 GMT+9:00
「赤いランタン」 演出はチャン・イーモウ。「HERO」「LOVERS」「グレート・ウォール」ぐらいしか見てないのだが、それらと共通する強い色使いと、ドラマティックな絵作りを感じた。 個人的には、振付家と演出家を分けるの、いいと思うんだよな。両方の才能を合わせ持ってる人は少ないだろうし。2019-05-10 21:22:57 GMT+9:002019-05-10 21:22:57 GMT+9:00
「赤いランタン」 振付家は2人がクレジットされてるのだが、どういう分担なのかな。 男性群部がベジャールっぽくて、そのほかはノイマイヤーの影響を感じたりしたので、そこで分かれてるのかと思ったが、劇中劇の京劇とバレエで2人なのかも。 バレエ部分の振付は嫌いじゃなけどまあまあ、ぐらいか。2019-05-10 21:27:10 GMT+9:002019-05-10 21:27:10 GMT+9:00
「赤いランタン」 踊りも悪くなかったのだが、個人的にはもっとドラマティックに踊って欲しい作品だった。ややこし系のリフトが結構あって、それなりにきちんと入ることは入るんだけど、体操っぽいというか、心の動きの表現としてはあとひと息の感じで。 いい指導者がつくと、一気に変わるのでは。2019-05-10 21:30:44 GMT+9:002019-05-10 21:30:44 GMT+9:00
「赤いランタン」 多分、クリエイションがオール中国スタッフなんじゃないかと思うのだが、それでこういう作品を作り上げて再上演を重ねているというのは立派だよね。 新国立劇場バレエ団も、日本の振付家/演出家で、末長く上演される演目を作って欲しいなぁと思ってしまった。2019-05-10 21:34:16 GMT+9:002019-05-10 21:34:16 GMT+9:00
「赤いランタン」 前半最後が麻雀の場で、ジャラジャラという音は何で出してるのかなと休憩時間にオケピを見に行ったら、何とでっかいソロバンが床にいくつも置いてあったから、多分それだよな。下半分が五つ玉だった。 上手側の指揮者からすぐのあたりだったけど、どの楽器の人が担当してたんだろう。2019-05-10 21:53:39 GMT+9:002019-05-10 21:53:39 GMT+9:00
「赤いランタン」 ヒロインには京劇役者の恋人がいるのに、金持ちに見初められて第三夫人として嫁がされる、という所からスタートする話なので、かえって PC 系のことは何一つ気にならないで済む。 新国立だったら、第一夫人本島さん、第二夫人木村さん、第三夫人小野さん、あたりがハマりそうな役柄。2019-05-10 22:13:14 GMT+9:002019-05-10 22:13:14 GMT+9:00
「赤いランタン」 第二夫人が、主人の寵愛を取り戻そうと、第三夫人が恋人と会っている事を密告するが、その事によって主人の寵愛を失い、さらに勝手に赤いランタンを使った罪で処刑される事に。 ここらへんの第二夫人、ソロで踊るシーンが多いのだが、ジゼルの狂乱っぽい部分などもあり見応えあった。2019-05-10 22:22:09 GMT+9:002019-05-10 22:22:09 GMT+9:00
「赤いランタン」 最後はパ・ド・トロワで、男1女2×4組の群舞つき。 第三夫人と恋人の京劇役者、そして、第二夫人の3人ともが処刑される事になって、処刑前に第二夫人が2人に許しを請い、それが受け入れられた結果、最後に3人仲良く処刑される。 物語のオチも、バレエの構成としてもかなり独創的では。2019-05-10 22:28:16 GMT+9:002019-05-10 22:28:16 GMT+9:00
「赤いランタン」 紙をうまく使った演出がいくつも。 影絵を映すスクリーンを破って飛び出してくるとか、提灯の紙を破るとか、真っ白な紙に赤い墨を含ませた巨大な棒/筆を叩きつける事で処刑を表すとか。 ここらへんはチャン・イーモウのアイディアだろうか。2019-05-10 22:32:17 GMT+9:002019-05-10 22:32:17 GMT+9:00
「赤いランタン」 主役の第三夫人、公式リツした写真の小さな家に閉じ込められて、出てきた時には衣装も靴も変わってるのだ。 家の壁は単なる板で、しかも閉じ込める前に両側を見せるから、屋根の中に着替え入れてあって着替えるのかな? ちょっとマジックっぽかった。2019-05-10 22:50:50 GMT+9:002019-05-10 22:50:50 GMT+9:00
「赤いランタン」 オープニングは、女性ダンサー達がランタンを持って移動し、暗闇の中でうっすらとしたシルエットと灯りだけが見える幻想的なシーン。 多分、全員パドブレで移動してたと思うのだが、客には足元なんかほとんど見えないぐらいの暗がりでもパドブレやらせるのが好き。2019-05-11 00:10:57 GMT+9:002019-05-11 00:10:57 GMT+9:00
「赤いランタン」 前半終了後は麻雀をやっているシーンの幕がかかるのだが、絵の中の手前の人の配牌が、劇中でテーブルで表現された上がり役と似ていたようなのだが、あまりきちんと見てこなくて、今更後悔。 何か出どころがあるんだろうか。2019-05-11 01:24:36 GMT+9:002019-05-11 01:24:36 GMT+9:00
「赤いランタン」 原作小説も映画も未見なので、ちょっと検索してたら、「張芸謀『紅燈』をめぐって : 激情から沈潜へ」という論文を見つけた。 流し読みしただけだが、元々はそういう話なのかと、バレエとの差に興味が出てきたりも。 https://t.co/OH81XlZHwT2019-05-11 01:34:33 GMT+9:002019-05-11 01:34:33 GMT+9:00
「赤いランタン」の男女3人仲良く死亡エンド、古典バレエで採用しても面白いんじゃないかと思うんですが。 ニキヤとソロルとガムザッティ、オデットとジークフリードとロットバルト、ロミオとジュリエットとパリス、3人死亡エンド自体は沢山あるわけで。ジゼルとヒラリオンにアルブレヒトを殺すのも。2019-05-11 01:44:46 GMT+9:002019-05-11 01:44:46 GMT+9:00
「赤いランタン」の最後、構造としては、ジゼルとアルブレヒトの恋と、それをチクったヒラリオンというのが近いのかな。 でも、ヒラリオンが2人に許しを請うて、3人まとめてウィリ達に殺されるエンドというのは、さすがに成り立たない気がする。 さっき気軽に3人エンドと書いたが、結構難しいのか。2019-05-11 02:04:23 GMT+9:002019-05-11 02:04:23 GMT+9:00
昨日の中国国立バレエ団、ダンサーのプロポーションも身体能力も、さすが14億人からの選りすぐり、といった感じ。 群舞が結構バラバラしたり、感情表現としてバランスギリギリのところまでの動きにならなかったり、みたいな部分は、いい指導者が欲しいところだよな。2019-05-11 13:08:13 GMT+9:002019-05-11 13:08:13 GMT+9:00
多分、芸術監督に外国人を入れるって事はやらなさそうな気がするのだけど、スペシャルコーチとして数年間誰かを招聘するといいんじゃないですかね。 それこそルグリ先生を引っ張ってこれたら、数年で見違えるようになりそうな。 あと、群舞コーチに日本人とかも面白そう。2019-05-11 13:10:58 GMT+9:002019-05-11 13:10:58 GMT+9:00
ロイヤルのリハ動画なんかを見てると、とても不思議なんだけど、振り自体は入っていてちゃんと踊れているのにあまり面白くないものが、コーチが細かいところを直すと見違えるように生き生きと見えたりするんだよね。 ああいう勘所というのか、欠けてるポイントを明確に指摘できる能力ってすごい。2019-05-11 13:22:03 GMT+9:002019-05-11 13:22:03 GMT+9:00
中国国立バレエ、上演前後に写真撮ってる人が多いかな、ぐらいだったのだが、隣の中国人中年男性が自動販売機に入れられるタイプのおつまみ(柿の種かなんか)をポリポリと食べはじめて。 斬新! と思ったが、静かなシーンではさすがに指差し注意でやめてもらった。 終演後に笑顔で sorry sorry って。2019-05-11 21:46:52 GMT+9:002019-05-11 21:46:52 GMT+9:00
悪気があっての行動じゃなくて、どうやらねむけ覚ましを兼ねてだったみたいなんだけど、やっぱり迷惑な事には変わりないわけで。 注意して、sorry って言ってもらって、お互い笑顔で別れたからよかったけど、個人同士だと微妙に不愉快な感じになる事もあるから、アナウンス入れてくれた方がいいよね。2019-05-11 21:52:32 GMT+9:002019-05-11 21:52:32 GMT+9:00