2019.06.02
エイフマン・バレエ来日記念講演会
朝日新聞東京本社読者ホール
トーク
「エイフマン・バレエ来日記念講演会」@朝日新聞東京本社読者ホール。 東京外語大教授の沼野恭子先生の「『アンナ・カレーニナ』の魅力」、ロダン館を擁する静岡県立美術館上席学芸員の南美幸さんのロダンに関する講演、最後に舞踊評論の桜井多佳子さんのトークが少しで2時間ちょっと。面白かった。2019-06-02 23:01:10 GMT+9:002019-06-02 23:01:10 GMT+9:00
沼野先生の講義については、公式リツした方がスレッドに丁寧にまとめられてますので、興味のある方は是非ご一読を。 最初は、タチヤーナという悪魔のような女の話だったのに、創作が進むにつれて今のような形になったというのが面白かった。 自分の印象に残った話をいくつか補足しておきます。2019-06-02 23:14:42 GMT+9:002019-06-02 23:14:42 GMT+9:00
バレエでは全然出てこないキティの夫は、小説の中では2人目の主人公とも言える存在で、トルストイの分身として、彼のファーストネームのレフと似たレーヴィンという名前を与えられていると。 彼はキティと幸せな家庭を築くらしいが、「幸福な家庭はすべてよく似たものである」という冒頭を考えちゃう。2019-06-02 23:19:35 GMT+9:002019-06-02 23:19:35 GMT+9:00
ロシア文学には、余計者の系譜というのがあって、才能はあるのだけど持て余して何にもなれない男性というのがよく出てくるのだと。そして、アンナはその系譜に連なる者だと思うことができるみたい。 美しく賢く機知に富んでいても、ああいう末路を迎える。2019-06-02 23:23:10 GMT+9:002019-06-02 23:23:10 GMT+9:00
えーっと、今までは、ヴロンスキーとカレーニンでワンチャンある? なんて思ってたのですが、今日の話を聞いて、アーロン・テイラー=ジョンソンがヴロンスキーなら、ホークアイがレーヴィンでピエ鷹バッチリじゃないの? と読んでもないのにダブルパロ妄想を(笑) https://t.co/iPVXacs4Mc2019-06-02 23:28:23 GMT+9:002019-06-02 23:28:23 GMT+9:00
沼野先生が、「『アンナ・カレーニナ』を読むとは、本当の意味での読書の快楽を味わう事」とおっしゃっていて、そこまで言われたら読まなきゃ! と思ってしまったのだが、積読になるのは目に見えてるんだよな…… とりあえず、1巻だけでも買おうか。2019-06-02 23:32:57 GMT+9:002019-06-02 23:32:57 GMT+9:00
後半の南美幸さんの講演もとても面白かった。ロダンの77年の生涯をいくつかの時期に分けて、代表的な作品の紹介とともに解説。ほぼ知識ゼロだったので何もかも新鮮で。 残念なのは、時間が足りなくて駆け足になってしまった事。倍ぐらいの時間があっても飽きなかったのは間違いないと思う。2019-06-02 23:44:30 GMT+9:002019-06-02 23:44:30 GMT+9:00
あ、ロダンに関する知識ゼロとは言っても「GOLD」は見てます。白井晃演出で新妻聖子さんがカミーユ・クローデルをやったやつ。 なので、男女関係だけは知ってはいるんだけど、作品に関してのアカデミックな事を解説していただけたのはありがたかった。 静岡公演+ロダン館で割引やってるそうですよ。2019-06-02 23:49:44 GMT+9:002019-06-02 23:49:44 GMT+9:00
あれ? そういえば、伊礼くんは「GOLD」と「アンナ・カレーニナ」の両方に出てるな。カミーユの弟とヴロンスキー。この前のアルバムにも両方の曲が入ってるじゃないですか。 伊礼くん使って、ミュージカルクラスタにエイフマン・バレエの宣伝打つとかやってもいいような気がしますが、いかがですかね。2019-06-02 23:51:42 GMT+9:002019-06-02 23:51:42 GMT+9:00
ロダンの生涯についてはウィキペディアにもありますが、内縁の妻ローズとカミーユ・クローデルの二股で、ローズの子は認知せず、77歳でローズと結婚したと思えば、ローズは2週間後、ロダンも9ヶ月後には死んでしまったとか。 直系の子孫は息子のオーギュストで絶えたそうで。 https://t.co/GH7I0h4bxS2019-06-03 00:00:29 GMT+9:002019-06-03 00:00:29 GMT+9:00
ロダンはエコール・ボザール(日本なら芸大)の入試に3度落ち、若い頃は職人として彫刻にたずさわっていたと。 転機になったのが、今は「青銅時代」と呼ばれている作品で、当時は無題で出品したのだと。生身の人間を型取りしたのではないかというスキャンダルで一躍有名に。 https://t.co/h9NEjNyfjz https://t.co/rC2rNUtBIc2019-06-03 00:08:30 GMT+9:002019-06-03 00:08:30 GMT+9:00
「青銅時代」と、当時の一般的な作品「ダヴィデ」との対比の話が面白かった。 人間の筋肉や血管の質感を強調した生身のような彫刻であると同時に、無題の像で何者かをあらわすヒントすらないというのも新しかったと。 それを聞いて、これが物語をもたない肉体としてのメールヌードのはしりなのかなと。2019-06-03 00:14:48 GMT+9:002019-06-03 00:14:48 GMT+9:00
ロダンは晩年にはダンスに興味があったそうで、マルセイユで見たカンボジアのダンス、日本人の女優の花子などをモチーフにした作品があると。花子に関しては58の彫刻があって、同じモデルでは彼女が一番多い。 dance movement というシリーズ、抽象彫刻への進化の過程のよう。 https://t.co/OMeviYUVQe https://t.co/fU0lZW6cRR2019-06-03 00:31:44 GMT+9:002019-06-03 00:31:44 GMT+9:00
ニジンスキーの「牧神の午後」が賛否両論だった時に、ロダンが賞賛の言葉を寄せたという話も紹介してくださった。 「ニジンスキー」というタイトルの彫刻もあるのだと。ロダン美術館で検索したら、バージョン違いがいくつかあるようです。 https://t.co/wcCjFi1L49 https://t.co/zBIGJmq6yV2019-06-03 00:36:28 GMT+9:002019-06-03 00:36:28 GMT+9:00