2019.06.30
ロイヤル・ガラ
英国ロイヤルバレエ団
神奈川県民ホール
バレエ
今日も「ロイヤル・ガラ」へ。 しつこくてすみませんが、愚痴っておく。 ロイヤル三羽烏と勝手に呼んでいるスカーレット、マクレガー、ウィールドンの作品があると思って、それを楽しみにS席2回を張り込んだのにさー、結局ひとつもやんないんだもんなー。酷くないですかー? https://t.co/HhSfQtQYgZ2019-06-30 13:59:30 GMT+9:002019-06-30 13:59:30 GMT+9:00
「ロイヤル・ガラ」 第1部は「三人姉妹」。 今日はちゃんと予習したせいもあるが、とても良かった。モレーラ、平野、キッシュと、ナグディ、ダイヤー、エドモンズの大小2組の三角関係がどちらも見応えあって。 三角関係は3人の組み合わせしだいで、物語の見え方がかなり変わるなぁ。2019-06-30 15:15:26 GMT+9:002019-06-30 15:15:26 GMT+9:00
「三人姉妹」 平野さん、そんなに見ているわけじゃないのだが、自分にとってはハマったりハマらなかったりするんだけど、ヴェルシーニン中佐はとーっても良かった! 軍人としての傲岸さから不倫男としての肩身の狭さまで、様々な心情を肩の線ひとつで表現できる。 地を這う姿がまた似合うんだ。2019-06-30 15:18:28 GMT+9:002019-06-30 15:18:28 GMT+9:00
「三人姉妹」 モレーラは、自分にとっては恋愛表現がやや too much に感じる日もあるんだけど、この役はとても似合ってたと思う。キッシュのクルイギンがあまりカッコ悪く作ってないのもあって、よろめきのドラマティックさみたいなのを存分に。2019-06-30 15:20:53 GMT+9:002019-06-30 15:20:53 GMT+9:00
「ロイヤル・ガラ」 昨日から、通路奥のセンター端にケヴィン・オヘア監督がいらして。みんな揃った後に、彼が最後にやってきて席に着くと幕が上がるという(笑) 2幕の前、席に着く前にサウンダースと何か話して、サウンダースが誰かを指差してそこに挨拶に行くなと思ったら吉田都さんでした。2019-06-30 16:10:54 GMT+9:002019-06-30 16:10:54 GMT+9:00
「ローズ・アダージオ」は、4人の王子それぞれ微妙にハズレ感があるのがロイヤルらしさかな。 ちょーっと旦那に選ぶのにはためらいあるでしょ、という風に作ってある。ホワイトヘッドとか、かなり顔芸だったりして(笑) しかし、そうすると、百年眠らせてくれてありがとう的な話にならない?2019-06-30 16:14:21 GMT+9:002019-06-30 16:14:21 GMT+9:00
「ロイヤル・ガラ」終演。 今日はかなり楽しかった。 2日続けて見たことで、ロイヤルの「シンフォニー in C」の楽しみ方がわかった気になったのもあって。なるほど、これも英国ロイヤルの姿のひとつだなぁと思えたのは良かった。2019-06-30 17:34:21 GMT+9:002019-06-30 17:34:21 GMT+9:00
「シンフォニー in C」 第2楽章が素晴らしく好みで。何もサラ・ラムに抽象バレエやらせなくても良くない? と思った事を深く反省して懺悔いたします。 ラムって、キャラクターを解釈して、踊りにその色をつけるのが上手だと思うのだが、その能力をフルに使って完全無色の踊りを作り上げた感じ。感嘆!2019-06-30 17:37:07 GMT+9:002019-06-30 17:37:07 GMT+9:00
「シンフォニー in C」 ラムのパートナーはリース・クラーク。彼も素晴らしくて。何が素晴らしいって、身長! それかよ! と言われそうですが、ポワントのラムより頭半分高いというのは、もう、それだけで素晴らしい財産ですよ。踊りも体も顔もいいですし。 これから2人で色々踊るのかなぁ。楽しみだ。2019-06-30 17:39:40 GMT+9:002019-06-30 17:39:40 GMT+9:00
「シンフォニー in C」 自分は基本的にはバランシンがよくわからないのだが、昨日から結構楽しくて謎だったのだが、今日見てて、ロイヤルが踊ると in C ですらキャラクターダンスなんだと。 金子さんの女王様、ラムの純粋な光、サンベくんはほぼバジルの楽しさだし、ヘイワードはチャキチャキ娘。2019-06-30 17:43:05 GMT+9:002019-06-30 17:43:05 GMT+9:00
「ロミオとジュリエット」は昨日よりは良かったと思うが、どうもリフトに運搬感が。 及第点ではあると思いますが、こちらとしては、本家本元の世界最高のロミジュリバルコニーを見るつもりで来てるわけですので、なんとなくねぇ。 あと、やはり、セットがないと星一つ下がる気がする。ラストがね…2019-06-30 18:16:29 GMT+9:002019-06-30 18:16:29 GMT+9:00
「マノン」はカスバートソンとムンタギロフでなかなかでした。 今日見てて気づいたんだけど、王子様っぽさって、ボンクラ感と隣り合わせじゃないですか。 デグリューなら、そこもいい! になるけど、ヴェルシーニンだとダブル不倫中年軍人のくせにボンクラなのかよ! になるのが苦手なのかも。2019-06-30 19:06:58 GMT+9:002019-06-30 19:06:58 GMT+9:00
「オンディーヌ」は踊りとしては良かったのだが、嫌がる女に無理矢理っぽい雰囲気は苦手かな。 あと、この場面の直前が男性バリエーションだったと思うのだけど、そこからやっちゃダメだったの? ワトソン連れてきて、あれだけしか踊らせないの、もったいなさすぎじゃない?2019-06-30 19:12:34 GMT+9:002019-06-30 19:12:34 GMT+9:00
「マノン」 カスバートソンもあまり見ていなくて、どういうダンサーなのかというのがよくわかってないのだが、もしかしたらそこが持ち味なのかなと。 過不足なく役になりきって、本人のカラーは強く出さない、カメレオン系女優みたいな。とても自然なキャラクターに見えたので。2019-06-30 19:25:52 GMT+9:002019-06-30 19:25:52 GMT+9:00
「三人姉妹」 平野さんのヴェルシーニン、何が素晴らしいって、旦那のクルイギンとの関係性ですよ。女を挟んだ男2人が大好きなので、あの無言の中の反発と共感、優越感と罪悪感、敵だけど同胞で、多分誰よりも近い2人というのがたまらなかった。 これはキッシュを配役したのもうまかったと思う。2019-06-30 19:34:13 GMT+9:002019-06-30 19:34:13 GMT+9:00
「三人姉妹」 イリーナを挟んだ男2人は、昨日と同じダイヤーとエドモンズ。 こちらもヤラシイ2人で。昨日は気づいてなかったのだが、決闘の時のトゥーゼンバッハは眼鏡を外して左手に銃を持つんだよね。最初から勝つ気がないって事じゃないの? そして、後でソリューヌイがその事に気づくと思うと。2019-06-30 19:39:20 GMT+9:002019-06-30 19:39:20 GMT+9:00
「眠れる森の美女」で、ちゃんとカラボスを招待しておいたら、彼女が贈り物として「幸せな結婚」をくれて。 そしたら、誕生日にやってきた王子がなんというかダメなのばっかりで、しょうがないから100年延期! という話はいかがですかね、なんて思ったぐらいに、王子勢は崩して演じてた(笑)2019-06-30 19:53:13 GMT+9:002019-06-30 19:53:13 GMT+9:00
しかし、「三人姉妹」といい「オネーギン」といい、ロシアには女を巡って決闘する文化でもあるの? と書いて、そりゃそういう文化があるよなと、自分で何を言いたいのかわからなく。 えーっと、あ、そうだ、女をダシに男同士で殺し愛するのを、文学作品として愛でる文化があるの? と書けばいいのか。2019-06-30 19:56:47 GMT+9:002019-06-30 19:56:47 GMT+9:00
「ロイヤル・ガラ」 しかし、今回はどうしてこんなにセットがショボかったんだろう? 世界バレエフェスではバルコニーもマノンのベッドもあるのに。 マノンの机も、高さが足りてなくて掛けてある布が余ってる気がしたんだけど、そこまで手をかけられないぐらい何かがギリギリだったんだろうか?2019-06-30 20:42:33 GMT+9:002019-06-30 20:42:33 GMT+9:00
「三人姉妹」の戯曲、新潮文庫なのでダンボールの刑に処されていたのを発掘して、パラパラと眺めた。 最後の決闘、戯曲では遠くで銃声が聞こえ、どちらが死んだのかがセリフでわかるだけで、具体的な描写は全くないのだった。なので、あそこは全てマクミランの解釈という事になるな。2019-07-01 01:36:48 GMT+9:002019-07-01 01:36:48 GMT+9:00