2019.07.05
ネザーランド・ダンス・シアター
神奈川県民ホール
ダンス
「ネザーランド・ダンス・シアター」@神奈川県民ホール。 今、書いてみて気がついたのだが、公演名がないというか、団体名と同じなのね。 現代振付家の作品4演目。休憩2回50分を含めて、2時間半。休憩が長いと思うでしょうが、セットがゴツいので入れ替えがね。大きいのを2つ、よく持ってきたなー。 https://t.co/JUpWsCXREA2019-07-05 22:17:38 GMT+9:002019-07-05 22:17:38 GMT+9:00
「NDT」 質の高い公演だったと思うのだけど、微妙に自分のツボにははまらない演目だった。最近どうも抽象系のダンスに対する感性が鈍化してるのか、かなり狭い趣味のラインに乗ってないと頭に入ってこないみたいで。2019-07-05 22:47:06 GMT+9:002019-07-05 22:47:06 GMT+9:00
「NDT」 最初は「Singulière Odyssée」サンギュリエール・オディセ。 芸術監督ポール・ライトフットと専任振付家ソル・レオンの振付。 強制遠近法というかトリックアートっぽいセット。床も少し八百屋になってた気がするが、目の錯覚かも。 幕が開いて、あのセットを見ただけで、うわってなるな。2019-07-06 00:01:06 GMT+9:002019-07-06 00:01:06 GMT+9:00
「Singulière Odyssée」 駅の待合室をいきかう10人の男女。なぜかクリストファー・ノーランの「インターステラー」を思い出した。絵の作り方、かな? 座付振付家達の作品だけあって、動きの精度が高いというか、振付意図通りの正しい形に入ってる印象がある。 ただ、何を踊ってるかはピンとこなくて。2019-07-06 00:11:01 GMT+9:002019-07-06 00:11:01 GMT+9:00
「NDT」 30分の休憩を挟んで、第2部はマルコ・ゲッケの「Woke up Blind」ウォーク・アップ・ブラインドと、クリスタル・パイトの「The Statement」ザ・ステイトメント。 第1部は床が茶色に見えたのだが、黒のリノリウムに。スライディングステージの劇場でなければ、セット換えに30分かかるよね。2019-07-06 00:13:45 GMT+9:002019-07-06 00:13:45 GMT+9:00
「Woke up Blind」 うんうん、きみの作者はマルコ・ゲッケだね、という作品。 上半身裸の男性が中心で、痙攣系の動きや速い振りがあり、ラストは「モペイ」っぽくも。 変な人だなぁと思うんだけど、嫌いじゃない。というか、だんだんとクセになりつつある気がする。ホント、男の背中好きよね。2019-07-06 00:19:36 GMT+9:002019-07-06 00:19:36 GMT+9:00
「Woke up Blind」 薄暗い中でスポットをうまく当てて、上半身裸の男性の背中の筋肉の陰影を見せるシーンがいくつもある。 今回、肌の色の濃い黒人のダンサーさんがいたのだが、肌が白いと暗い影が見え、肌が黒いと反射する光が見えて、同じ背中の凹凸でも印象がかなり変わるのが面白かった。2019-07-06 00:22:33 GMT+9:002019-07-06 00:22:33 GMT+9:00
「Woke up Blind」 女性が2名入っていたのだが、上半身はヌード色の衣装を着けてて。そうすると背中の筋肉の陰影はほぼ消えちゃうんだよね。なので、男性に比べると踊り全体がのっぺりとした印象に。 ただ、振りが速いし痙攣系もあるから、胸を押さえないと、それはそれで見苦しそうだし、難しいなと。2019-07-06 00:27:04 GMT+9:002019-07-06 00:27:04 GMT+9:00
「The Statement」 終わったあとは大喝采で、ヒューヒューと歓声もとんでいた。 なので、安心して言えるのですが、自分には全くわからなくて。どうもクリスタル・パイトとは相性が悪いっぽいな。 コンセプトが意味不明なのと、ダンスの振付言語がクリンゴン語くらいわからないのとの相乗効果だった。2019-07-06 00:33:29 GMT+9:002019-07-06 00:33:29 GMT+9:00
「The Statement」 男女各2人、4人による不条理劇っぽいテキストのセリフを録音で流して、それに合わせて大仰なマイムっぽい踊りをやるという構成。自分には演劇と舞踊の悪いとこどりに見えちゃって、長かった。 ロビーに戯曲が貼ってありますが、人がたかるので見るのも写真撮るのも一苦労。 https://t.co/lzoU1rKz5Q2019-07-06 00:38:32 GMT+9:002019-07-06 00:38:32 GMT+9:00
「The Statement」 この前の「フライト・パターン」でも思ったのだが、自分はパイトの振付、特に個人の動きが頭に入らないっぽい。知らない言語の合唱曲、みたいな感じかな。 もう少し見れば、言語が理解できるようになるだろうか。2019-07-06 00:53:43 GMT+9:002019-07-06 00:53:43 GMT+9:00
最後は、再びライトフットとレオンの振付作品「Shoot the Moon」シュート・ザ・ムーン。 夜逃げって意味があるんじゃなかったっけ? これもセットがゴツくて。床は回らないのだが、120度づつ壁で仕切られた3つの部屋を回り舞台風に動かす。2階部分がスクリーンで、リアルタイムの映像が出たりも。2019-07-06 01:00:08 GMT+9:002019-07-06 01:00:08 GMT+9:00
「Shoot the Moon」 これは結構気に入った。やはり少し抽象的で、自分の妄想力だと不倫カップルを覗き見る旦那かしら、みたいに思ったり。 映像はなくても良かったかな。最後の映像は、部屋の構造では背中合わせなのを向かい合わせに映していて、面白いと思うか、ミスリーディングと思うか迷う。2019-07-06 01:13:28 GMT+9:002019-07-06 01:13:28 GMT+9:00
ライトフットとレオンの2作品、スローモーションやストップモーションの動きがあって、その精度には感心するのだけど、多分、方向性が自分の趣味と逆な事を象徴している部分。 自分は瞬間に現れる感情みたいなものを舞台に期待しているところがあって、時間を引き延ばして表情を止めるのは逆みたい。2019-07-06 01:16:49 GMT+9:002019-07-06 01:16:49 GMT+9:00
「Shoot the Moon」 セット、多分、人力で回しているのだと思うが、隣の部屋との間に扉や窓があるセットなので、観客から見えない位置に動かす人と止める人を配置して、しかもピッタリと止めるのは、結構神業に近いのではと思った。 2階サイド、上手側だけ売ってなかったのは、もしかしてそのせい?2019-07-06 01:22:30 GMT+9:002019-07-06 01:22:30 GMT+9:00
「Shoot the Moon」 床は白のリノリウムだったと思う。20分の間に床を張り替えて、その上にあのセット立ててるんだよね? 幕間に工事音がしてたのだが、2度の休憩中スタッフさんたちは大忙しだったのでは。 招聘打診から本番の裏側まで、ドキュメンタリーも面白そう。2019-07-06 01:46:28 GMT+9:002019-07-06 01:46:28 GMT+9:00
しかし、あれですよね、NDT はS席12000円で、海外からあんなゴツいセットを2つも持ってきてくれたというのに、先日、同じホールで行われたS席25000円のロイヤル・ガラはどーしてあんなにセットがショボかったのか、と思わずにはいられない。 というか、公演順逆だったら、ショボさが目立ったろうなぁ。2019-07-06 01:51:24 GMT+9:002019-07-06 01:51:24 GMT+9:00
「NDT」 来日してくれて、しかも意欲的なプログラムで、招聘元にもNDTにも大感謝なわけですが。 会場運営関係は改善の余地ありかな。プログラムが最初の休憩時間に売り切れたり、キャスト表は配布なしで何箇所かに掲示のみ、しかも英語だけなので目立たないというのは残念だった。 https://t.co/1IDDfqMEuV2019-07-06 02:00:13 GMT+9:002019-07-06 02:00:13 GMT+9:00
NDT「The statement」のテキスト (0-3/8) これ、会場ロビーの一箇所に横並びに貼ってあるだけなので、1枚の前に立って真面目に読んでる人がいると、それで列が止まっちゃうんだよね。 配布しろとは言わないけど、サイトとかから見られるようにするわけにはいかないのかな。 https://t.co/luoAwBGDIt2019-07-06 02:08:35 GMT+9:002019-07-06 02:08:35 GMT+9:00
「The statement」のテキスト (4-6/8) https://t.co/DvXHkrTtu52019-07-06 02:09:55 GMT+9:002019-07-06 02:09:55 GMT+9:00
「The statement」のテキスト (7-8/8) https://t.co/qoZjl3inCn2019-07-06 02:10:22 GMT+9:002019-07-06 02:10:22 GMT+9:00
「NDT」 さすがに客席が豪華。ダンサーさんがあちこちにいらっしゃった。あと、白井晃さんがいらっしゃってて嬉しかった。会場的には KAAT のホールで金土日4公演とかができたら良かったと思うんだけど、今はロングランで「パリのアメリカ人」が入ってるからね。2019-07-06 02:23:13 GMT+9:002019-07-06 02:23:13 GMT+9:00