2019.07.26
『Mirroring Memories-それは尊き光のごとく』『Fratres I』
Noism
めぐろパーシモンホール
ダンス
あ、「Mirroring Memories」はセットの鏡を2枚増やしたのか。そうだよなぁ、初演の舞台とはサイズが違うもんなぁ。 鏡が増えたら、あそこ困らないかなと思ったのだが、キャストを見に行ったらダンサーの人数も2人増えてて、なるほど、それで帳尻があうわけか。2019-07-26 01:17:14 GMT+9:002019-07-26 01:17:14 GMT+9:00
Noism 15周年記念公演「『Mirroring Memories ーそれは尊き光のごとく』『Fratres I』」@めぐろパーシモンホール。 見にいく前の期待とは逆で、再演だから大丈夫だと思っていた「Mirroring ...」が少し微妙で、コンセプトを聞いてちょっと不安だった「Fratres I」がなかなか良かった。 https://t.co/6M5hmDfZTx2019-07-26 20:50:43 GMT+9:002019-07-26 20:50:43 GMT+9:00
「Mirroring Memories」は昨年の初演から、キャスト、上演順、追加パートなどには細かい修正が。 問題は箱の大きさなんだよね。自分が大金持ちだったら、倍のサイズにセットを作り直すお金を出してあげたかった。東京文化会館の小ホールなら効果的だったのに、大きい空間だと変に見える部分があって。 https://t.co/LgJaMQIn712019-07-26 20:55:11 GMT+9:002019-07-26 20:55:11 GMT+9:00
「Mirroring ...」 今日は、冒頭の金森さんや、最後の浅海さんが12枚の鏡全てに映るという、セットの効果としてはパーフェクトな席だったのだが、それだけにセットの上や横のあまりによるマイナスの効果も大きくて。 あとは、照明が少し漏れるのか、鏡の後ろが結構見えるのももったいなかった。2019-07-26 21:08:09 GMT+9:002019-07-26 21:08:09 GMT+9:00
「Mirror...」 作品としては見るのが4回目なので、少し飽きてきてるのもあるのだろうが、最後のパートが一番で、他はまあまあかなという。オムニバスで、ひとつひとつは感情が動かされるほど長くやらないというのが好みとは違うのかな。 あと、メンバーチェンジで精度がちょっとかなと思うところも。2019-07-26 21:11:40 GMT+9:002019-07-26 21:11:40 GMT+9:00
「Mirror...」 個人的に心配してた「Nameless Voice」の「家族」のシーン。 これが、オリジナルとは全然別の話になっていて面白かった。そっかー、なるほどー、と。 ひとつにはメンバーの体格差で、ポプラヴスキーだと、完全にお父さんが大黒柱という感じ。歴代メンバーの中で一番お尻がデカいのでは。2019-07-26 21:21:51 GMT+9:002019-07-26 21:21:51 GMT+9:00
「家族」 オリジナルは、主人公の少女のまわりに、大黒柱のお母さん、少年のようなお父さん、明らかに異星生まれのペットという、非伝統的家族観でできていたのだが、今日はガッシリしたお父さんと小さなお母さんに、地球生まれのペットでした。 最後の父親、なぜか、健康に眠ってる感じだったり。2019-07-26 21:24:58 GMT+9:002019-07-26 21:24:58 GMT+9:00
「Fratres I」は、金森さんさすがだわー、と。 15人で徹底的に揃えた群舞をやるという話だったので、「Nameless Voice」の後半みたいなのを想像してて、今のメンバーでやるのは結構きついのではと心配だったのだ。 いや、さすが金森穣、でした。さすがドSというのと、さすがの計算能力。2019-07-26 21:31:21 GMT+9:002019-07-26 21:31:21 GMT+9:00
「Fratres I」は、今の Noism 1 に出来る事をギリギリまで追求した群舞作品だと思う。若いメンバーも多い中、どこまでなら揃えられて、何をやると揃えられなくなるのか、というのの限界で振り付けてるのでは。 こういうのは、固定基盤のあるカンパニーと座付の振付家じゃないと出来ないよな。2019-07-26 21:38:25 GMT+9:002019-07-26 21:38:25 GMT+9:00
「Fratres I」 踊りの力だけで勝負、という事にこだわらないのもさすがというか。どちらかと言えば静かな振りを徹底的に合わせる事で魅せるので、最後の盛り上がりを作るのは難しいと思うのだが、広い空間ならではのギミックを使って、カタルシスを得られるようになっている。2019-07-26 21:42:02 GMT+9:002019-07-26 21:42:02 GMT+9:00
「Fratres I」は、偉そうですみませんが、皆さん本当によく頑張りました、と賞賛を送りたい。 コンセプトを聞いた時は、申し訳ないけど、お父さんとお母さんと子供達みたいになるんじゃないの? と心配しちゃってたのですが、結構ドSな振付を全員がかなりの精度で揃えてきてて、見事でした。2019-07-26 21:45:20 GMT+9:002019-07-26 21:45:20 GMT+9:00
気が早くてすみませんが、今から、3年後ぐらいに「Fratres I, II, III」のトリプルビルとかをやってくれないかと楽しみに。 今回の I がアダージオぐらいの位置づけで、III はド派手なコーダで、もう笑っちゃうぐらいのすっごいやつを。2019-07-26 23:53:55 GMT+9:002019-07-26 23:53:55 GMT+9:00
Noism の東京公演、明日17時、明後日15時は、まだ結構席が残ってるので、埋まってくれると嬉しいのだが、こういうのオススメするの苦手なんだよな。過剰な事は言いたくないし。 例えば、NDT と比較して、というなら、値段が半分以下なので、コストパフォーマンスなら十分に対抗馬たりえる。2019-07-27 01:44:35 GMT+9:002019-07-27 01:44:35 GMT+9:00
値段の事を忘れて、NDT と比較するとどうかというと、「Fratres I」は同じくらいの質があるんじゃないかと自分は思うのだけど、15分もない作品なので。 「Mirroring...」は、空間と合わないのが苦しくて、特に今から買えるような席では、作品本来のポテンシャルが味わえない可能性があるかなと。2019-07-27 01:49:09 GMT+9:002019-07-27 01:49:09 GMT+9:00
「Mirroring...」については、自分が初演を見てるから、不満に思うのかもしれない。 東京文化会館の小ホールという、どう考えても舞踊をやるための箱ではない所に、目一杯のチューニングをして視覚的にも機能的にも素晴らしい空間を作り上げてたので、その分、汎用性が低いのはしょうがないのだが。2019-07-27 01:58:15 GMT+9:002019-07-27 01:58:15 GMT+9:00
NDT のゴツいセットの2演目と、今回の「Mirroring...」を比較すると、アート系の視点では全然違うと思う方も結構いるんじゃないかなという気がして。 あのね、違うの! あのセットは使い回しだから苦しくなってるだけなの! 元々ホールサイズの舞台用じゃないの! とか言いたくなったりして。2019-07-27 02:03:03 GMT+9:002019-07-27 02:03:03 GMT+9:00
ダンサーの練度という意味でも、「Mirroring...」の方は、オリジナルキャストはほとんどいないし、初役の方も多いので、NDT とコスパ抜きで直接比較してどうかと言われるとちょっとツライかなと。 過去作品の抜粋を集めた作品だからこそ、短時間で作品世界に引き込むダンサーの力が必要でもあるので。2019-07-27 02:07:52 GMT+9:002019-07-27 02:07:52 GMT+9:00
できれば席が埋まって欲しいと思いつつ、逆っぽい事ばかり書いてて申し訳ないな。 でも、自分には、この前の NDT が好きだったら大丈夫、みたいには思えなかったので。 そういう薦め方をすると、見た人に、あー、うん、さすがに半額以下だったわー、舶来ものとは違うわねー、とか思われないか不安で。2019-07-27 02:13:42 GMT+9:002019-07-27 02:13:42 GMT+9:00
そういうわけで、うまくオススメできないんですが、「Fratres I」は、日本唯一の劇場専属舞踊団だからこその作品で、出演者にカンパニーに入って3年以上のメンバーが数名しかいないというハンデを、振付と演出でギリギリまで持っていった、ひとつの到達点だと思うので、よかったら足をお運びください。2019-07-27 02:20:21 GMT+9:002019-07-27 02:20:21 GMT+9:00