2019.11.21
パリの炎
ミハイロフスキー劇場バレエ団
東京文化会館
バレエ
ミハイロフスキー劇場バレエ団「パリの炎」@東京文化会館。 ワイノーネンの原典版をメッセレルが復刻したということで、ラトマンスキー版が革命の狂気にもフォーカスをあてているのに対して、こちらは真っ直ぐに革命万歳な感じで、とにかくガツガツ踊って明るく楽しく終わります。 https://t.co/K3iLdyzJz72019-11-21 22:04:21 GMT+9:002019-11-21 22:04:21 GMT+9:00
「パリの炎」 1幕は冒頭で主役2人を紹介するが、残りの宮廷シーンの方が長く、踊りはペレンの女優とレベデフの俳優がメイン。 マリー・アントワネットは、踊りはなくて、ルイ16世を焚きつけて署名させる悪い女(笑) 女優には署名した文書を革命軍に持っていくという大きな役回りもあるのだった。2019-11-21 22:04:23 GMT+9:002019-11-21 22:04:23 GMT+9:00
「パリの炎」 2幕はさらに短くて20分なのだが、かなり踊って見応えあり。 バスクの男性の二番手、白シャツに茶ベストで赤ハチマキの方、一発で惚れるジャンプで。背中を反らせて両足を膝から曲げるやつ。キャラクター系の角度を強くつけたキレのある踊りも好み。どなただろう。2019-11-21 22:04:24 GMT+9:002019-11-21 22:04:24 GMT+9:00
「パリの炎」 三幕は、アレゴリック・ダンスという、自由・平等・友愛の3つと、主役の結婚グランパ・ド・ドゥ。 ボンダレワとマッケイ、テクニックを見せる振付が多いのだが、勢いがあってよかった。マッケイくん、コーダでよろけちゃってたけど、守らずガンガン行くので正解だったと思う。2019-11-21 22:23:05 GMT+9:002019-11-21 22:23:05 GMT+9:00
「自由」がペレンとシェミウノフだったのだが、これ、他に踊れる人達いるんだろうか? フィギュアのペアの系列のリフトをワンハンドで男性片足とか、そういうのが連続で。 ペレンも小さくないしシェミウノフは195cmあるので、ワンハンドでお尻を支えるリフトに旗まで持ってると、ものすごい高さに。2019-11-21 22:23:05 GMT+9:002019-11-21 22:23:05 GMT+9:00
「パリの炎」 全体的に技術的に難しい要素が多くて、ちょっとサーカスっぽさも。 ジャンヌは、フェッテでマネージュを半円分回ったり、グランフェッテの前半を男性のアラスゴンドのピルエットでやったり。 フィリップはザンレールをかなり連続で跳んでいたし、他の男性がアントルシャの連続を軽々と。2019-11-21 22:29:44 GMT+9:002019-11-21 22:29:44 GMT+9:00
「パリの炎」 これを見てからラトマンスキー版を見ると、なるほどと思うような気がする。 こちらは、俳優やバスクの女性がサクッと殺されるのだが、次の幕ではそんな事はなかったように皆様元気いっぱいに革命成功をお祝いしてるので。 そういう革命万歳思想に異を唱える部分もあるんだろうなと。2019-11-21 22:34:58 GMT+9:002019-11-21 22:34:58 GMT+9:00
「パリの炎」 2幕で悪役の公爵とフィリップが闘うんですが、展開が面白くて。ソードファイトもややグダグダ系の上に公爵が銃を取り出すし、結局その公爵にモブが襲いかかって潰しちゃうという。革命ってそういう事だよなと。 アメリカ系の、タイマンで殴り合って勝つのが正義みたいなのと対照的かも。2019-11-21 22:57:53 GMT+9:002019-11-21 22:57:53 GMT+9:00
「パリの炎」 ロシア的なのかソ連的なのか、そこらへんはよくわからないのだが、「ローレンシア」や「愛の伝説」と同じ系列で、男が基本的に役にたたない感じの世界観じゃないですか? 古典バレエ系のクズ男系とも違ってて、男は微妙にグダグダっとしてて、女性がきちんと話を進めるという。2019-11-21 23:44:12 GMT+9:002019-11-21 23:44:12 GMT+9:00
「パリの炎」 あ、各方面から怒られそうな事を思いついてしまった。 ケン・ヒル版の「オペラ座の怪人」と似たところありませんかね。これを見ずして「オペラ座の怪人」は語れない、というのは間違いないけど、二回見るかは微妙だよね、みたいな。推しが出てたら行きます、という。2019-11-21 23:50:46 GMT+9:002019-11-21 23:50:46 GMT+9:00