2020.02.29
ジゼル
パリ・オペラ座バレエ団
東京文化会館
バレエ
パリ・オペラ座バレエ団「ジゼル」幕間。 あさはかで申し訳ないんだけど、パリオペの古典はドラマ性よりも型の美しさのイメージで、自分の好みど真ん中ではないだろうと思いつつ見にきたんですが。 アルビッソンとマルシャンの2人がものすごく演劇的で、1幕最初からクラクラするぐらい好みだった。 https://t.co/k5bvETZgXs2020-02-29 15:25:05 GMT+9:002020-02-29 15:25:05 GMT+9:00
「ジゼル」終演。 いやー凄かった。超好みだった! ほら、マルシャンは推しだから、目が曇ってる自覚もあるんだけど、なによりもアルビッソンが素晴らしくて! 自分は飽きっぽいというか、同じものを同じようにやる事にはあまり惹かれず、その人らしい新しい何かが欲しいのだけど、それがふんだんに。2020-02-29 15:37:02 GMT+9:002020-02-29 15:37:02 GMT+9:00
「ジゼル」 見にくる前のイメージとは逆に、集団の力はいまひとつだったかも。 オニールさんのミルタ、手足に鋼の意思を感じるほどではなく、女王というよりは生徒会長的。ウィリ達もややわちゃわちゃしてたかな。 なので、ヒラリオンのシーンが、森から蹴り出される程度の感じで、超楽しかった(笑)2020-02-29 15:43:57 GMT+9:002020-02-29 15:43:57 GMT+9:00
「ジゼル」 マルシャンのアルブレヒトは文句なし。あえて言うとすれば、アントルシャの連続が余裕すぎる事か、というぐらい。推しだから冷静でないのは自覚してます。 いや、でも、贔屓目抜きにしても良かったと思うなぁ。板の上で、常にアルブレヒトなんだよね。踊りに気を取られて地が出る事がない。2020-02-29 15:58:50 GMT+9:002020-02-29 15:58:50 GMT+9:00
「ジゼル」 マルシャンのアルブレヒト、育ちの良さや優しさと表裏一体の傲慢さ、ジゼルに対する純真な思いと二股かける事に対する罪の意識の薄さ、そういう相反する内面の要素が各場面で顔を出す。 その上にこそ、要するに思慮が足りないんだよこのクズ男、とは切り捨てられない魅力があるんだよね。2020-02-29 16:12:56 GMT+9:002020-02-29 16:12:56 GMT+9:00
「ジゼル」 2幕のアルブレヒトは深い後悔に沈む男で。多分、この夜の間に、ジゼルと共に死ぬ覚悟をした瞬間もあったと思う。 ラストは、自分の持ってきた百合ではなく、ジゼルから渡された花を一輪手にとって、ゆっくりと前へ歩いてきての終幕。 この後は、とてもいい男に成長するでしょう。2020-02-29 16:18:32 GMT+9:002020-02-29 16:18:32 GMT+9:00
「ジゼル」 普段は性的規範に対してはなにかと文句をつける方なんですが、バレエにおいては、主役の女性を美しく踊らせるのが男性ダンサーに求められる絶対条件だよなぁ、などと思ってしまうのです。 アルビッソンに対してのマルシャンは、完璧といっていいほどの組み合わせじゃなかったですか?2020-02-29 16:43:38 GMT+9:002020-02-29 16:43:38 GMT+9:00
「ジゼル」 アルビッソンのジゼルは、このプロダクションの物語構造と、自分の身体や技術を知り尽くした上での、キャラクター解釈と表現だったように思う。 非常に頭脳的に細かく作り上げる人なのか、天才肌の女優なのか、そこはわからないんだけど、全編を通して、自分にとっては新しいジゼルだった。2020-02-29 16:50:06 GMT+9:002020-02-29 16:50:06 GMT+9:00
「ジゼル」 1幕前半なんて、いわば馬鹿な若者2人のイチャイチャじゃないですか。自分にとって、悲劇への前段以上の意味はない事もあったりするシーンで。 それが、今日のカップルは可愛くてさー。先の悲劇を想像するから、じゃなくて、恋人同士のやりとりを見てるだけで楽しいんだよね。2020-02-29 16:55:14 GMT+9:002020-02-29 16:55:14 GMT+9:00
「ジゼル」 1幕で対角線に並んだ群舞の前でジゼルが踊ってる時に、息が詰まるような、酸素の足りないような気分になって、なんだこれ? と思ったら、その直後にジゼルが胸を押さえて苦しそうに。 流れにはものすごく納得したんだけど、ねぇ、一体何をやったの!? どう踊ったの? という驚きが。2020-02-29 19:00:01 GMT+9:002020-02-29 19:00:01 GMT+9:00
「ジゼル」 1幕最後の狂乱の場、とても見応えがあった。 安易な狂気の表現って、通常ではありえないような金切り声を出したり暴れたりじゃないですか。行動自体が異常になる。 そうではなくて、感情や行動自体は正常の範囲なんだけど、脈絡がおかしいという狂気。彼女にとって、壊れたのは世界の方。2020-02-29 21:33:42 GMT+9:002020-02-29 21:33:42 GMT+9:00
「ジゼル」 TL に、ジゼルはベルタと大公の娘かも、という話が流れてきていて、そう思って見ていたら非常に納得するような演技もあったり。 家に入る前の大公がジゼルの顎を指で持ち上げて、顔をしげしげと見たりしてて。 その説をとると、親の因果が子に報う、の部分があってゾワゾワするんだよね。2020-02-29 21:40:17 GMT+9:002020-02-29 21:40:17 GMT+9:00
「ジゼル」 ベルタが病気の話をしてる時に、ジゼルが上手でひとり虚空を見つめているんだけど、あれは母親からの呪いを受けている姿でもあるのかなと。 もしかしたら、幼い頃から、高貴な男性にもてあそばれるのだけはダメ、という教育を受けてきて、それが狂気のひとつの理由かもと思ったり。2020-02-29 21:43:30 GMT+9:002020-02-29 21:43:30 GMT+9:00
「ジゼル」 あ、そうか。自分はヒステリー系が苦手で、例えば恋人がヒステリックになるような描写があると、そこで気持ちが離れてもしょうがないなとか思っちゃうのです。 今日のジゼルの狂乱には、そういう要素をあまり感じなくて。あの死に方がアルブレヒトの愛をより深めたのかも、と思うぐらい。2020-02-29 21:51:34 GMT+9:002020-02-29 21:51:34 GMT+9:00
「ジゼル」 1幕がとても表情豊かで共感を呼ぶキャラクターだったので、2幕をどうするんだろうと思っていたのだが、これが凄くて。 ウィリになってからのジゼルは、顔の表情がほとんど動かないんだよね。顔芸の逆と言えばいいのかな。顔にはほとんど表情はないのに、全身では感情がはっきりわかる。2020-02-29 22:20:44 GMT+9:002020-02-29 22:20:44 GMT+9:00
「ジゼル」 振付で感情を表情する + ウィリは死人 = ジゼルの顔は無表情、という理屈は納得できるんだけど、それを実際に舞台として成立させられるとは。 いくらバレエとはいえ、顔の表情の抑制って、身体表現に絶対の自信がないと選択できないと思うんだけど。 手垢のついた言葉だけど、恐ろしい子!2020-02-29 22:28:49 GMT+9:002020-02-29 22:28:49 GMT+9:00
「ジゼル」 2幕でウィリとして転生したシーンでは、目を瞑っているのかと思ったぐらい。多分、生きていた時のデスマスクのままなんだな。 アルブレヒトと再会してからも表情自体はほとんど動かないんだけど、顔の角度の付け方と体で感情が読み取れるんだよね。お能の面の使い方に近いんじゃないかと。2020-02-29 22:34:20 GMT+9:002020-02-29 22:34:20 GMT+9:00
「ジゼル」 一番鶏が鳴いた後のジゼル、目が見えてないんじゃないかと思った。踊りを通しての交感はあるのだが、目線は合わない。 他のウィリが去って、彼女だけが残っていられるというのは、考えてみれば不自然じゃないですか。その時間の代償を払って、もしかしたらウィリとしても消滅するのかもと。2020-02-29 22:39:51 GMT+9:002020-02-29 22:39:51 GMT+9:00
「ジゼル」 古くからある物語だし、1998年のプロダクションで、上演回数も263回目で。 自分がジゼルをそんなに見てないという事はもちろんあるのだけど、それでも、今日のジゼルには、アルビッソンとマルシャンが作り上げた唯一性を感じたのでした。舞台芸術の中でも、舞踊は特に一期一会だよね。2020-02-29 22:54:05 GMT+9:002020-02-29 22:54:05 GMT+9:00
「ジゼル」 ジゼルがアルブレヒトを庇うシーンがあるじゃないですか。あれ、シーンとしても感動的ではあるんだけど、今日はそこに造形美としての強烈なインパクトがあって、涙が出そうになってしまった。 自分は、アルビッソンとマルシャンのサイズ感がものすごくツボなんだと思う。2020-02-29 23:05:40 GMT+9:002020-02-29 23:05:40 GMT+9:00
「ジゼル」 ところで、ヒラリオンが死なないで森から蹴り出されただけだとするじゃないですか。ということは、心に傷を負った男2人の生存エンドという構図になるわけですよ。などとよからぬ妄想を(笑)2020-02-29 23:10:17 GMT+9:002020-02-29 23:10:17 GMT+9:00
今日のジゼルは、自分的にはかなり衝撃だったので、自分の中で妄想しおわるまでは他の方の感想を読まないでいたのだが、TL を追いはじめたら、皆様絶賛されていて、そうだよねーとなんだかニコニコしてしまう。2020-02-29 23:30:04 GMT+9:002020-02-29 23:30:04 GMT+9:00
「ジゼル」 ジゼルも大公の娘だと思うとして、バチルドとジゼルは髪の色が違うじゃないですか。多分ベルタも黒髪で、母娘二代で黒髪だと愛人止まりというのをやっているわけですよ。 そう思うと、2幕のウィリが全員黒髪なのって、怖くないですか?2020-02-29 23:42:33 GMT+9:002020-02-29 23:42:33 GMT+9:00
「ジゼル」 ヒラリオン、他の版よりも脳味噌筋肉度が少なく、普通に彼氏としてオススメできなくもない感じ。ただ、その「普通にオススメ感」が、ジゼルには全くアピールしないというのもわかる。ちょっとセコいところもあるしね。 ジェレミー=ルー・ケールはスジェか。あがってきても良さそうな。2020-02-29 23:54:43 GMT+9:002020-02-29 23:54:43 GMT+9:00
「ジゼル」 ジゼルがペンダントを見せた途端に挙動不審になるアルブレヒト。お前、そういうとこやぞ! と思いつつ、ペンダントに見覚えがある所は褒めてもいいか、と。 しかし、大公に隠し子いるんだったら、アルブレヒトだってそこまで悪いわけでもない、という世界設定だったりするんだろうか?2020-03-01 00:06:20 GMT+9:002020-03-01 00:06:20 GMT+9:00
「ジゼル」 アルビッソンとマルシャンだと、跳躍が大きいから時間が引き延ばされてるみたいな感じになって、2幕の夢幻的な雰囲気がより強くなる。 2人の落下速度が遅い(ように見える)ので、ジゼルの投げた花だけが普通の速度で落ちるのが、まるで早回しみたいで、なんだかゾクッとした。2020-03-01 00:23:04 GMT+9:002020-03-01 00:23:04 GMT+9:00
昨日の「ジゼル」、最後の退場シーンが後ろ向きのパドブレだったのだが、首から頭の線がそのまま後ろに倒れちゃいそうなぐらいに後ろに傾いていて。よくあれでバランスとれるなと。コンテンポラリー系の粘っこい感じとは違うのだけど、ギリギリの所にスパッと決める感じのバランス感覚を随所に感じた。2020-03-01 15:21:20 GMT+9:002020-03-01 15:21:20 GMT+9:00