2020.08.14
想像×創造
大和シティーバレエ SUMMER CONCERT 2020
大和市文化創造拠点シリウス芸術文化ホール
バレエ
大和シティーバレエ SUMMER CONCERT 2020「想像×創造」@大和市文化創造拠点シリウス芸術文化ホール、幕間。 コロナでどうなるのかと思っていたのだが、海外メンバーこそ欠けたものの、予定通りの開催。 開催側の方々は大変なご苦労があったのではないかと思いますが、本当にありがたい。2020-08-14 18:33:23 GMT+9:002020-08-14 18:33:23 GMT+9:00
「想像×創造」 元々は全席を売っていたのを、座席数を半分に減らして、個別で座席の振り替えを行ったというのが凄くないですか? 何をどうやったのか、すごく不思議なんだけど、めちゃくちゃ有能な方がいるに違いない。 自分は、同列2番隣の席に振り替えていただいたのだ。振替の割当てが神業だよな。2020-08-14 18:38:01 GMT+9:002020-08-14 18:38:01 GMT+9:00
「想像×創造」 第一部が20分ちょっと、休憩20分をはさんで、第二部が100分ぐらい。 新国立勢をはじめ豪華な出演者で、ほとんどが新作、かなり見応えがあった。 毎年思うのだが、ここはコストパフォーマンスが良すぎる。今年は座席数が半分なので、真剣に倍額を払わせて欲しいぐらい。2020-08-14 20:47:58 GMT+9:002020-08-14 20:47:58 GMT+9:00
第一部はネオクラシックの小品2つ。 中原麻里振付「『NYX』より ルナティック」は、五月女遥さん渡邊峻郁さん。しっとりとした作品なので、五月女さんの動きとの取り合わせがハマりきらなかった気がした。躍り込むと、夏の宵闇の若鮎、みたいなイメージで統合できそうな気がするんだけど。2020-08-14 21:06:41 GMT+9:002020-08-14 21:06:41 GMT+9:00
「Contact」は、木下嘉人振付で、米沢さん木下くんがメインカップル。 自分は木下くん振付での米沢さんの使い方が好きで。 米沢さんって、花というよりは宝石、みたいな硬質のイメージがあるんだけど、木下振付だと、あまり自立しない、枝垂れ桜のような柔らかさを感じる。リフトの相性がいいのかな。2020-08-14 21:12:19 GMT+9:002020-08-14 21:12:19 GMT+9:00
第二部は「日本の怪談4部作」で、新作の4本立て。 4本を別々にやるのかと思っていたら、繋ぎの部分も作ってあって、100分間を1本の形で。衣装はかなり凝っているし、セットは巨大でこそないものの効果的で、全体的にプロデュース力が高いなと感心。 しつこいけど、コスパ良すぎで心配になる。2020-08-14 21:22:44 GMT+9:002020-08-14 21:22:44 GMT+9:00
最初は、熊谷拓明振付「耳なし芳一」。心意気は買うんだけど、なんとなくツボにこなかったな。バレエとして物語を語らない感じで、言葉での説明と、雰囲気を拾った踊りと、琵琶と太鼓で、それぞれのパーツとしては悪くないんだけど、トータルでは 1+1+1 にとどまっちゃった、みたいな。2020-08-14 21:28:06 GMT+9:002020-08-14 21:28:06 GMT+9:00
二つ目は中原麻里振付「雪女」。 これ、良かったとは思うんだけど、本当に微妙なラインでツボを外された感じなのだ。 小野さんと福田圭吾さんだったのだが、振付のせいなのかパートナーリングなのかがわからないんだけど、2人で踊ってる時が、わずかに冗長で、スリリングじゃなくて。2020-08-14 21:31:38 GMT+9:002020-08-14 21:31:38 GMT+9:00
3つ目は福田紘也振付「死神」。福田さんはコメディっぽいものを得意とする印象があるけど、その感覚を生かした怪談に。めっちゃ好みだった。 そもそも本島美和様の死神というだけで勝ったようなものですが、福岡さんの主人公もよかったし、五月女さんのキレキレぶりも素晴らしくて。2020-08-14 21:34:44 GMT+9:002020-08-14 21:34:44 GMT+9:00
五月女さんの踊りって、ちょっと比肩しがたい唯一性みたいなのがある気がする。 絶対無理だとは思いますけど、マキューシオとか踊ってみて欲しいなぁ。その際は、ぜひ本島ティボルトで。 全幕はともかく、ガラでいいとこだけ女二人でやるのとか、悪くないと思うんだけど。2020-08-14 22:06:44 GMT+9:002020-08-14 22:06:44 GMT+9:00
最後は、池上直子振付「牡丹灯籠」。 四部作の最後にふさわしい大作。少しアップグレードしたら全一幕の和物バレエとして結構いいんじゃないでしょうか。その場合はポワントにした方がいいかもしれませんが。 主役は米沢さんと宝満さん。こちらの米沢さんは比較的自立タイプ。取り殺す側ですしね。2020-08-14 22:13:42 GMT+9:002020-08-14 22:13:42 GMT+9:00
「牡丹灯籠」には久しぶりの八幡さんが。 口髭ともみあげの悪役で、なんかすごくセクシーでドキドキしてしまった。こういう膝や腰を深く使う振付は、ものすごく似合いますよね。カッコいい。 渡邊拓朗くんがベンノポジションで。そう考えると白鳥の変奏と思ってもいいのか、この話は。2020-08-14 22:17:04 GMT+9:002020-08-14 22:17:04 GMT+9:00
昨日の「雪女」の小野さん。古典を踊っているときはど真ん中のプリンセスなのに、和物もすごく似合う。 自分でもよくわからない感想なんだけど、こんなに髪が真っ黒だったっけ? と思った。射干玉の、とかつけたくなるぐらいの、人外ならではの闇の色。フィナーレで並んでるときは普通の黒なんだけど。2020-08-15 11:03:28 GMT+9:002020-08-15 11:03:28 GMT+9:00
考えてみれば、新国立の女性プリンシパルを、雪女、死神、幽霊と、物の怪ばかりに配役したのか。 個人的には、人外をしっかりと演じられるというのは、表現力の幅の広さの証だと思うので、作った方も慧眼ならば、期待に応えたダンサーさんたちもさすがだったなと。2020-08-15 11:20:57 GMT+9:002020-08-15 11:20:57 GMT+9:00