2021.08.14
SUMMER CONCERT 2021 想像 × 創造 Vol.2『追う者と追われる者』
大和シティー・バレエ
やまと芸術文化ホール メインホール
バレエ
大和シティー・バレエ「SUMMER CONCERT 2021 想像 × 創造 Vol.2『追う者と追われる者』」@やまと芸術文化ホール メインホール。 ここの公演、毎回思うのだけど、この値段でこんなの見せてもらっちゃっていいの? という値段以上のお値打ち公演。 S席6600円で2時間20分、大変に満足でした。 https://t.co/hIxmYlsLh22021-08-14 21:09:37 GMT+9:002021-08-14 21:09:37 GMT+9:00
YCB の公演は、プロデュース能力がとても高いと思う。 今回は、新作3本再演2本だと思うのだが、誰に依頼し、再演はどう変えるかという部分で、とても感心した。 業界内でのつながりとかは自分には全然わからないので勘違いかもしれないけれど、広い範囲からきちんとした審美眼で選んでるのかなと。2021-08-14 21:18:21 GMT+9:002021-08-14 21:18:21 GMT+9:00
昨日の大和シティー・バレエの感想の続きを。 三部構成の最初は、ブラウリオ・アルバレス振付「ララの詩」。 男女5組、女性2人、女性6人、という3チームでラテン系の曲を次々と。 ラテンをやるには、男性陣がちょっとだけ硬かったかも。そこは、3公演ぐらいやるとグッとよくなりそうな気がする。2021-08-15 22:54:16 GMT+9:002021-08-15 22:54:16 GMT+9:00
「ララの詩」はメインカップルの五月女&渡邊峻郁組もよかったが、赤の女性2人のパートがとても好み。多分、石崎双葉さんと大谷遥陽さん。 2人が同じ動きのパートと少し違う動きのパートがあり、フレックスの足首とか曲げた肘とか中間的な角度の振付を、2人がそれぞれの表現で踊ることで緊迫感が。2021-08-15 23:05:47 GMT+9:002021-08-15 23:05:47 GMT+9:00
第二部は宝満直也振付「Disconnect」から。五月女さんとのデュオ。 この作品、見るのは4回目なんですが、振付をあまり覚えてなくて、これ、あったあった、と思う部分と、全然覚えてない部分と。 宝満さんがちょっと引いた立ち位置で踊っているように感じた。没入し切らないのが discconect なのかな。2021-08-15 23:13:04 GMT+9:002021-08-15 23:13:04 GMT+9:00
「Disconnect」 幕が上がっておどろいたのだが、弦楽五重奏を、大きな五つの台の上に1人づつ配して、リヒターを生演奏で。 新国立の中劇場、小劇場と録音音源でやってきた作品を、ホールサイズでの上演にあたりこうするのかと。幕が上がった時点で、一本あったな、と感心してしまった。2021-08-15 23:23:04 GMT+9:002021-08-15 23:23:04 GMT+9:00
「DIsconnect」のカーテンコール、1st Violin の方が出てきて、あれ? 1人だけ? と思ったら独奏をはじめて。 幕の後ろが結構ガタガタいってたので、セット替えの場繋ぎだったと思うのですが、洒落たやり方だなぁと。 そして、ご本人がツイッターで「当日の無茶振り」だったと書いていらして驚き!2021-08-15 23:28:54 GMT+9:002021-08-15 23:28:54 GMT+9:00
第二部後半は、竹内春美振付「最後の晩餐前」。 ダ・ヴィンチの絵をモチーフにした作品で、とてもユニーク。緞帳を降ろして場面転換したり、JCS まねっこしたりも。ずるずる衣装じゃない作品もみてみたい。 イエスに渡部豪太さん。12使徒はユダだけが男性で残りが女性というのが個人的にはツボでした。2021-08-15 23:33:34 GMT+9:002021-08-15 23:33:34 GMT+9:00
渡部豪太さんは、舞台を3つみてるのだけれど、踊れる人だとは知らなかった。他の方とは振付が違うのだけれど、俳優としての表現力と踊りの力とのいいバランスを引き出した振付だったと思う。というか、起用を思い付いたのが凄い。 高岸直樹さんに師事されてるのですね。 https://t.co/j8yUHgVKWa2021-08-15 23:38:00 GMT+9:002021-08-15 23:38:00 GMT+9:00
第三部前半は池上直子振付「オペラ座の怪人 -地下迷宮-」。 今年の4月に「Phantom」というタイトルで上演された1時間の作品を半分程の長さに作り直して、キャストも入れ替えて。 これもプロデューサーの冴えを感じた再演。何を見せるかがハッキリとして、締まった作品になったと思う。2021-08-15 23:45:05 GMT+9:002021-08-15 23:45:05 GMT+9:00
「オペラ座の怪人」は、ファントムが渡邊拓朗さん、クリスティーヌに木村優里さん、群舞に女性9名、子ファントムに金粋璃くんというキャスト。 ダイナミックな女性群舞が見せ場のひとつなのだが、力強くもよく揃っていて見応えあった。YCBの方々も手応えあったのではと思ったりして。2021-08-15 23:55:07 GMT+9:002021-08-15 23:55:07 GMT+9:00
ファントムの渡邊さんは、いい役をもらいましたね。もしかしたらステップアップの契機になるのではと。立ち姿にオーラの必要な役なのですが、なかなか。踊りもシャープでよかった。 個人的には、怪人としては、もう少し重い踊り方のほうがいいのだけれど、バレエの身軽さが少し見える感じも。2021-08-15 23:59:20 GMT+9:002021-08-15 23:59:20 GMT+9:00
木村さんのクリスティーヌがとてもよかった。クラシックもいいけれど、ドラマティックが似合う方だと思うんだよな。ややこしいリフトのポジションがピシッと入るのもいいし、なにより感情を動きに乗せるのが上手い。仮面を取るシーン、立っている時の重心がわずかに変わるだけで心の動きがわかる。2021-08-16 00:17:37 GMT+9:002021-08-16 00:17:37 GMT+9:00
最後は福田紘也振付「Life-Line」。ペトルーシュカをベースに近未来SF風に。 これは大っ変に好みでした。いや、だって、八幡さんがペトルーシュカで、福岡さんが(ムーア人+魔術師)÷2 みたいなキャラをマトリックスのネオみたいなグラサン姿でやるんですよ? もう、それだけで満点なんで。2021-08-16 00:29:11 GMT+9:002021-08-16 00:29:11 GMT+9:00
「Life-Line」 八幡さんの高速の足捌きをたっぷりみられたのも嬉しかった。福岡さんは、あまりまわってこないけど、悪役系もいいですよね。ティボルトとか。サングラスだと顔の優しげな印象が消えるので、体の表現が前面にでて酷薄な印象のキャラクターでした。2021-08-16 00:35:59 GMT+9:002021-08-16 00:35:59 GMT+9:00
「Life-Line」 福岡ネオが八幡ペトルーシュカに袋をかぶせてお持ち帰りしそうになるシーンがありまして。いいよ、いいよ、そのままお持ち帰りしちゃって、と心の中で。 まぁ、当然のように、そういう展開にはならなかったのですが(笑)2021-08-16 00:45:48 GMT+9:002021-08-16 00:45:48 GMT+9:00
「Life-Line」 群舞10名に1人だけ男性が入っているのですが、それがあまり意識されないような振付になっていて面白かった。「最後の晩餐前」も、ユダとして目立つ場面以外は周囲に溶け込んでいた。 ジェンダーレスな振付ができる能力というのも、これから重要になっていくのではないかな。2021-08-16 01:04:05 GMT+9:002021-08-16 01:04:05 GMT+9:00