2021.08.21
世界バレエ・フェスティバル B プログラム
東京文化会館
バレエ
「世界バレエ・フェスティバル B プログラム」@東京文化会館。 バラエティ豊かな演目で楽しかった。 いつもはこの後にガラとファニーガラがあるのだが、今年はこれでおしまいなので、物足りなくはあるのだが、この世情の中で見られたのはありがたかった。 次回は何の心配もなく開催できますように。 https://t.co/V85oGGWIb92021-08-21 19:30:22 GMT+9:002021-08-21 19:30:22 GMT+9:00
バレエフェス B は、菅井円加&ダニール・シムキンの「グラン・パ・クラシック」で幕開け。 今回のための急造コンビじゃないかと思うのだが、見事なコンビネーション。体格差もあまりないのに、垂直に投げてキャッチするのが高くて驚く。ピルエットのサポートも片手なのにギュンギュン回ってた。2021-08-22 00:35:53 GMT+9:002021-08-22 00:35:53 GMT+9:00
「スティル・オブ・キング」はヨルマ・エロ振付のゴメスのソロ。相変わらずのチャーミングさでニコニコしながら見てしまった。彼の可愛さをいかす振付だと思う。 ただ、構成がすこしダルかったかな。少し長く感じてしまった。2021-08-22 00:42:05 GMT+9:002021-08-22 00:42:05 GMT+9:00
アレクサンドロワとラントラートフで「トゥー・ルームズ」。イリヤ・ジヴォイという方の振付、コンテではお馴染みの薄暗リヒターなのですが、照明で部屋を作って、前半は2つの部屋、後半でそれが繋がるという設定。 美しかったけど、もう少し明るくてもよかったかな。それとも自分が鳥目になってる?2021-08-22 00:45:16 GMT+9:002021-08-22 00:45:16 GMT+9:00
「白鳥の湖」の黒鳥。 バデネスのオディール、ムンタギロフの若い王子を翻弄するのが楽しくて楽しくて楽しくて楽しくてしょうがない様子で。いやー、ゴキゲンな PDD でした。 全幕とは踊り方を変えてるんじゃないかと思うんだけど、こういうのはガラならではのお楽しみですなぁと。2021-08-22 00:48:42 GMT+9:002021-08-22 00:48:42 GMT+9:00
スミルノワとシクリャローフの「ダイヤモンド」は、A のパリオペ組とはかなり違った雰囲気。 バランシンのここら辺のはぼーっと見ちゃうんだよな。綺麗だとは思うんですが、頭に入ってこないのです。なかなかバランシンと仲良くなれない。2021-08-22 00:52:23 GMT+9:002021-08-22 00:52:23 GMT+9:00
ベン・スティーブンソン「3つのプレリュード」をアルビッソンとガニオで。 個人的には、この2人は個別には好きなんだけど、組み合わせとしてはいまひとつで、それはリフトが重いからなのですが。 今日もちょっとヨイショ感があったのだが、全然気にならなくて、なんだかとても良かったです。2021-08-22 00:57:54 GMT+9:002021-08-22 00:57:54 GMT+9:00
これ、何でかなぁと考えたんだけど、振付として、女性は羽根のように軽くリフトされるべきだ、という思想が入ってないというか、少なくとも自分がそう受け取らなかった、という事なのかなと。 逆に言えば、いつも自分はどれだけセクシズム的な思想ベースでリフトを見てるのかという話にもなるが。2021-08-22 01:00:13 GMT+9:002021-08-22 01:00:13 GMT+9:00
オニール&エイマンで「海賊」。 楽しかったけど、この2人で海賊やらなくても、みたいな気もするんですが、エイマンのちょっと控えめなドヤ顔風笑顔が可愛かったのでヨシ。 衣装がとても好み。緑の入った深い海の色、多分男女同じ布で作ってる。男性は一重で少し透け、女性は二重でほぼ透けない。2021-08-22 01:31:21 GMT+9:002021-08-22 01:31:21 GMT+9:00
「海賊」の男性のアクセサリーがめっちゃ好みで。青に染めた革に金で細かく模様を入れてあるのかな? そこに金属やラインストーンを嵌め込んである。額、アームバンド、アンクレット、ベルトと揃いなので、女性のティアラより手がかかっててもおかしくないぐらい。 一度どアップで見てみたい。2021-08-22 01:35:21 GMT+9:002021-08-22 01:35:21 GMT+9:00
女性の衣装もよかった。チュチュではなくて、胸で切り替えてストンと落ちるタイプの衣装なんですが、動いた時の広がり方と、止まった時にスッと落ちてストレートのラインになるのが絶妙で。センターはほとんどタックがない感じだったし、布のつなぎ目も見えないのに、あれだけ広がるのは構造が謎だ。2021-08-22 01:41:31 GMT+9:002021-08-22 01:41:31 GMT+9:00
第3部は、イヨネスコの戯曲をベースにしたベジャールの「椅子」だけで30分。 これは、好きか嫌いかでいうと苦手なやつで、それは、自分が老いというのとうまく向き合えない部分を直撃されるからなんですが。 キツかったけど、凄いものを見たなと。これは、そうそうやれる演目じゃないですよね。2021-08-22 01:47:20 GMT+9:002021-08-22 01:47:20 GMT+9:00
フェリが58歳、ジル・ロマンが60歳。実際の年齢相応の老いた部分を見せるのと、まだキープしている踊る力と、若者かと思うような足と、老人が若作りする事の無茶さを虚々実々の演技で見せるのと、なんか、もう、見ててグルグルしちゃうやつでした。2021-08-22 01:53:34 GMT+9:002021-08-22 01:53:34 GMT+9:00
第4部は、ジルベールとマルシャンの「ロミオとジュリエット」3幕から。 ポリコレ的には完全にダメな言い草だというのはわかってるんですが、ことバレエにおいては、男がデカいのはそれだけで正義だよね! と思いましたです。こういうのが、自分にとってのバレエの困ったところでもあるんだけど。2021-08-22 02:09:07 GMT+9:002021-08-22 02:09:07 GMT+9:00
14歳の少女なら男に軽々と持ち上げられるのが当然、とか言うのはいろいろダメだと思うんですが、バレエの表現としては、リフトの軽さとジュリエットの若さが直結しちゃう部分があるじゃないですか。 大きくて重いのがパートナーの男としての「正しさ」みたいなのに繋がるわけで。 困るよねぇ……2021-08-22 02:17:59 GMT+9:002021-08-22 02:17:59 GMT+9:00