2021.09.11
Le Fils 息子
東京芸術劇場プレイハウス
演劇
「Le Fils 息子」@東京芸術劇場プレイハウス。 「Le Père 父」に続くフロリアン・ゼレール作×ラディスラス・ショラー演出による第2弾、ということなのですが、前作同様にひたすらメンタルを削られる話だった。 この方の戯曲と相性がいいというか悪いというか、とにかく直撃弾なのでまいる。 https://t.co/3ryOEDrPle2021-09-11 22:27:19 GMT+9:002021-09-11 22:27:19 GMT+9:00
「Le Fils」 見た事に後悔はないし、いい舞台だったのだけど、もう一回見るか? と言われたら、10年ぐらいは見なくていいですと言いたくなる話でした。 タイトルロールの岡村圭人くん、すごくよかったです。繊細な表現がうまくて、あー、それ、それなー、そうなるんだよなー、という話に説得力が。2021-09-11 22:32:44 GMT+9:002021-09-11 22:32:44 GMT+9:00
しかし、なんというか、もう、あー、そうだよねー、そうなるよねー、そして、そうしたら、そうなるんだよねー、そして、やっぱり、そうだよねー、という、ただただ納得するしかない話なんだけど、それを真っ正面きってやるのが凄いんだよな。 あー、悪い夢を見そう。2021-09-11 22:38:18 GMT+9:002021-09-11 22:38:18 GMT+9:00
戯曲を書いたフロリアン・ゼレールはどういう方なんだろう。 人間のちょっとした悪意とか、垣間見える醜さとか、そういう描写が抜群にうまいと思う。 なので、見てるとメンタル削られるんだよね。それぞれはちょっとした事なのに、それが積み重なっていった結果、必然のラストにたどり着くので。2021-09-11 22:44:50 GMT+9:002021-09-11 22:44:50 GMT+9:00
元イキウメの伊勢佳世さんが、父親の今の妻の役で。複雑な立ち位置の感情表現が見事。 前にも書いた気がするけど、イキウメだと女性は類型的になりがちなので、外に出たのはよかったような。一回りも二回りも大きな役者さんになったと思います。そろそろイキウメにゲストで出てくれたりしないかな。2021-09-11 22:52:50 GMT+9:002021-09-11 22:52:50 GMT+9:00
そして、イキウメの浜田さんがお医者さんの役で。 口髭つけてたんですが、何故にそんなに怪しい人になるんだ(笑) いや、あれは、メインのキャスト側から見ているのが投影されているから、ああいう役作りなんだと思うんだけど、それにしても、あの、明朗闊達なのに信頼されない感じが素敵。2021-09-11 22:54:40 GMT+9:002021-09-11 22:54:40 GMT+9:00
今頃気づくのもなんですが、今日はジャニーズ2連発でした。狙って取ったわけではないんだけど。 しかし、小瀧くんも岡本くんもしっかりと役者さんだったなぁ。自分はひと昔まえのジャニーズには、役者としてはかなり年数を積まないといまひとつ、というイメージがあったのだけど、もう違う感じですね。2021-09-11 23:48:57 GMT+9:002021-09-11 23:48:57 GMT+9:00
「Le fils」 セットがとても好み。基本的には白い板なんだけど。マシュー・ボーンの「白鳥の湖」の手術シーンみたいなやつ。 額縁が何枚か、それに部屋の壁にあたるものはブレヒト幕的に動いたり。 あの無機質な感じが、キツさをやわらげてくれているところもあるし、救いのなさを強調する事も。2021-09-12 00:56:54 GMT+9:002021-09-12 00:56:54 GMT+9:00
「Le fils」 あ、セット、ひとつだけ残念だったのは、本棚に何組か同じ本がある事。 そして、散らばった本を戻すときに、同じ本が別々の段に置かれて、うわーってなっちゃう事(笑)2021-09-12 15:14:58 GMT+9:002021-09-12 15:14:58 GMT+9:00