2021.10.09
Ballet Muses -バレエの美神2021-
東京国際フォーラムホールC
バレエ
「Ballet Muses -バレエの美神2021-」@東京国際フォーラムホールC。 美神というよりは、バレエの新星たちといったメンバーでしたが、なかなか楽しかった。 特に初見のボリショイの女性リーディングソリスト2人は、どちらも全幕で見てみたくなりました。その2人、全然色が違うというのも面白い。 https://t.co/snnA4yDXC32021-10-09 19:57:30 GMT+9:002021-10-09 19:57:30 GMT+9:00
もう一昨日になってしまった「バレエの美神」の感想。 最初の眠りは順当な感じだったのだが、二つ目が女性ソロで、ニキヤの花籠。 こういうガラにわざわざそれをもってくる? という演目の気がするのだが、アリョーナ・コワリョーワはもしかしたら当たり役なのかも。とてもドラマティックでよかった。2021-10-11 00:09:28 GMT+9:002021-10-11 00:09:28 GMT+9:00
見ている角度的に自信があるわけじゃないのだけど、踊りの最後の方のジャンプで笑っていたような気がするんだよな。恋人とられて殺し合い寸前というシチュエーションの中でも、踊りの中では自分の気鬱を忘れてしまうぐらい、舞うという事にとりつかれた舞姫なのか、と思ったのでした。2021-10-11 00:11:25 GMT+9:002021-10-11 00:11:25 GMT+9:00
「ルミナス」はマイヤーとフェイフェルリック。 冒頭の紹介映像で所属が ENB とオランダになっていて、どういう組み合わせだ? と一瞬思ったのだけど、元ウィーン組ですね。ルグリチルドレン。 フィギュアスケートを思わせるリフトを多用した美しい作品で、とても好みだった。2021-10-11 00:16:06 GMT+9:002021-10-11 00:16:06 GMT+9:00
フィギュアっぽいというのは、回転系が多かったり、デススパイラルみたいな低い位置のものがあったりというのもありますが、氷上で慣性がついているような流れのよさとか、着地の時のエッジの正確さとか、そこらへんのクリアさによるものもあるかも。 身長差があるとはいえ、見事なパートナーリング。2021-10-11 00:18:06 GMT+9:002021-10-11 00:18:06 GMT+9:00
「ハーモニー」はいまひとつかな。順番も悪かった。振付言語が眠りとルミナスの間ぐらいの感じで中途半端に思えて。 ラスト、男女向かい合って抱き上げ、女性が反ったポジションのまま、後ろ向きにはけるというリフトは男性のアンジェロ・グレコがよく頑張った。2021-10-11 00:21:22 GMT+9:002021-10-11 00:21:22 GMT+9:00
「ウィズアウト・ワーズ」はヴォロンツォーワとチェトヴェリコフ。 これは振付がかなりよくて、動きにオリジナリティが高くて印象的なのだが、それをピシっと踊りきっていて見事。 振付家、誰かと思えばドゥアトでした。2021-10-11 00:24:34 GMT+9:002021-10-11 00:24:34 GMT+9:00
1幕最後はコワリョーワとロヂキンの黒鳥。 バレエとはいえ、そろそろ遺伝的形質に近い部分の体型を云々するのも微妙になってきているは思うんだけど、言わずにはいられない。コワリョーワ、足がすっっっごく長い!! んです。 身長自体がロジキンと同じくらいあるので、見た事のないバランスになって。2021-10-11 00:30:29 GMT+9:002021-10-11 00:30:29 GMT+9:00
王子の前にオディールが立ってアチチュードになるじゃないですか。なんと、足の下から王子の上着が見えるんですよ。ポワントで立つと、股下が男性の腰まできちゃう。 それで、黒鳥が水平に上げた足が、王子の腰を抱いてるように見えたりして、うわ、これ、翼だ! 足が翼なんだ! と。2021-10-11 00:34:34 GMT+9:002021-10-11 00:34:34 GMT+9:00
少し体を傾けて、後ろ足をあげると、足が簡単に王子の首のあたりにいったりしちゃうわけです。これも鳥が擦り寄る感じに見えたりして。 黒鳥だけど、マシューボーン版のザ・スワンを思い出しちゃうんだよな。なので、白鳥をどういう風におどるのかが知りたくてたまらない。2021-10-11 00:37:17 GMT+9:002021-10-11 00:37:17 GMT+9:00
グランフェッテ、少し揺れつつも回り切ったと思ったら、着地でぐらぐらしてしまって。その後、あ、やっちゃった、的な表情がとってもキュートでした。 全体的に悪の色が薄くて、やんちゃっぽいオディールだったのもあって、それも役から離れない範囲に見えたりして。2021-10-11 00:39:36 GMT+9:002021-10-11 00:39:36 GMT+9:00
二幕はマイヤーとフェイフェルリックの、ルグリ版「シルヴィア」から。 ウィーン、とくに男性陣は本当によく躾けられているというか、折目正しい踊りをするよなぁと。パートナーリングがよくて、端正な仕上がり。 これからヨーロッパ各地でルグリのお弟子さんたちの活躍が増えるんだろうな。2021-10-11 00:43:54 GMT+9:002021-10-11 00:43:54 GMT+9:00
「ジゼル」 倉永グレコ組だったのだが、なんとなくいまひとつ。グレコくん、少し体調悪かったのかも。前半でかなり息が上がっていた。 あと、衣装があまり好みではなかった。ジゼルはサテンのツルッとしたボディに、ラインストーンをつかった植物刺繍かな? そういうウィリは初めて見たかも。2021-10-11 00:47:51 GMT+9:002021-10-11 00:47:51 GMT+9:00
アルブレヒトの衣装は、肩に、熊の足跡みたいなのがついていて、なにそれなにそれ、となってしまった。 この衣装なんだけど、これ見て熊の足跡だと思う自分の方がいかんですな。 https://t.co/7DxPtDiYvR https://t.co/dKpxdhHCMg2021-10-11 00:54:06 GMT+9:002021-10-11 00:54:06 GMT+9:00
「スパルタクス」はセヴェナルドとロヂキン。 リフトがすごかった。スターリフト、上げたあとで2人とも片手になって、そこから舞台を一周、最後に止まって女性がポジションチェンジという、ほとんど曲芸クラスの難度。 あれ、途中で美しくない瞬間があったら、途端に曲芸になっちゃうよな。2021-10-11 00:58:55 GMT+9:002021-10-11 00:58:55 GMT+9:00
最後はヴォロンツォーワとチェトヴェリコフのドンキ。 片手リフトは二回とも一瞬だった。というか、リフトを降ろすというより、投げたのが落ちてくるのをキャッチという感じだったのだが、そういうバージョンなの? チェトヴェリコフはジャンプがよかったのだが、サポートがいまひとつな感じ。2021-10-11 01:03:51 GMT+9:002021-10-11 01:03:51 GMT+9:00
ヴォロンツォーワはプリンシパルの貫禄というか、自分の力でガラを盛り上げて終わりますよという気迫と自信。 グランフェッテは、手を使わないシングル。ずっと手が腰というかチュチュの上にあって、なるほど、本当に「フェッテ」だけで回れるのか、と呆然と見てしまった。大喝采。2021-10-11 01:06:21 GMT+9:002021-10-11 01:06:21 GMT+9:00