2021.11.06
中国の不思議な役人」「ドリーム・タイム」「かぐや姫 第一幕
東京バレエ団
東京文化会館
バレエ
東京バレエ団「中国の不思議な役人」「ドリーム・タイム」「かぐや姫 第一幕」@東京文化会館。 ベジャール、キリアン、金森のトリプルビルですね。 かぐや姫は全3幕を3回に分けてクリエーションするらしい。 https://t.co/JaRYf7skaq2021-11-06 14:44:26 GMT+9:002021-11-06 14:44:26 GMT+9:00
「中国の不思議な役人」 役人の大塚さんがとても良かった。メインでは彼だけがシングルキャストなのだが、それだけハマり役だという事だろうか? 踊りがとてもシャープで、そこに無機質な人形っぽいところと、ヌメッとした爬虫類両生類系の雰囲気とがあって、役にふさわしい不気味さが。2021-11-06 14:47:04 GMT+9:002021-11-06 14:47:04 GMT+9:00
娘は宮川さん。体育会系雑女装、という感じでいいですね。男の部分が抜け切らないのも一つのポイントだと思うので。 首領は鳥海さん。宮川さんはさすがに重いと思うのだが、リフトはそれがモロに出て、重量感と気合いを感じるリフト。そこが首領としての意地を見せてる感じで好きだった。2021-11-06 14:50:31 GMT+9:002021-11-06 14:50:31 GMT+9:00
「ドリーム・タイム」 視界が悪かったせいもあって、なんとなくぼんやりと見てしまったが、タイトル的には、ぼんやり見るのも悪くない作品なのかも。 キリアンもよくわかってないのでなんとなくだけど、完成度が高かったような気がする。 最後の3人組でのバランスリフトをはじめ、動きがピシッと入る。2021-11-06 16:43:31 GMT+9:002021-11-06 16:43:31 GMT+9:00
第二部と第三部の間に、床を変更。 黒のマットな質感のリノリウムを剥がして、光沢のある滑りやすそうな素材に。緞帳の色が反射しちゃうので、素材自体の色はいまいちよくわからないのだけど、茶色系? これ、今日が終わったらまた黒を上から貼るわけだよな。いかにも金森さん、という気がしたり。2021-11-06 16:46:27 GMT+9:002021-11-06 16:46:27 GMT+9:00
一階の中通路に補助席が出ていたので、あれ? 満席でもないのに? と思ったら、金森さん井関さんが座ってた。その隣は小林さんかなと思ったのだが、確信はない。そして、客席に熊川くんが来てたっぽい。 あー、熊川さんだけ「くん」なのはしょうがないんだ。彼だけ少年時代から見てるから。2021-11-06 16:48:32 GMT+9:002021-11-06 16:48:32 GMT+9:00
「かぐや姫」 今日は第一幕だけで、第二幕、第三幕は再来年。 うーん、自分的にはいまいちだった。まあ、一幕だけだから、残りで盛り上がる事に期待ではあるんだけど、そこも微妙かも。 要するに、金森さんが全幕バレエをどう捉えてるかという話で、ダサめのわかりやすさを選ぶんだな、と思ったので。2021-11-06 16:51:42 GMT+9:002021-11-06 16:51:42 GMT+9:00
「かぐや姫」 振付も演出も配役も映像も、わかりやすくて、その分だけ、ダサい感じがしちゃうんだよなー。 こういう言い方もなんですが、飯田さんを翁に配役して、嫗をカットなのが、あー、なるほどそういう感じですかー、みたいな象徴的配役だと思う。 自分は飯田さんに対する思い入れゼロなのでね。2021-11-06 16:55:58 GMT+9:002021-11-06 16:55:58 GMT+9:00
衣装もちょっとどうにかならんのかなという部分が。 廣川玉枝さんなので skin series なのかと思ってたら、そういうわけではなく。竹の精が、緑の全身レオタードにラメの入ったヒラヒラをつけてあって、偏見まみれの形容で申し訳ないけど、新体操団体のお金のないチームの衣装、みたいな雰囲気。2021-11-06 17:35:10 GMT+9:002021-11-06 17:35:10 GMT+9:00
人間の登場人物は和装なのですが、まぁ、いわゆる、バレエ用なんちゃって和風衣装で。袖がなかったり、小さめなのは、金森さんの発注だろうか? 腕や脚の線が見えるのは評価ポイント。 一幕最後、かぐや姫が衣装替えなのですが、全く踊らないのにわざわざポワントに履き替えるの、金森さんだなぁと。2021-11-06 17:39:52 GMT+9:002021-11-06 17:39:52 GMT+9:00
振付については、言語をクラシックに寄せてあると思うのだけど、そこが金森さんの得意分野というわけではないよね、と思いながら見てしまった。 ベジャール、キリアンとのトリプルビルで、一番最後の最新作がクラシック寄り、という組み合わせではあるので、全幕で見れば印象変わるかもしれないが。2021-11-06 17:43:04 GMT+9:002021-11-06 17:43:04 GMT+9:00
振付演出実施のどれの問題かわからないが、竹の精24名の群舞が、いまひとつ竹っぽくなくて、白鳥のアレンジバージョンみたいな。 足をクロスさせて後ろ向きに立って片手を天に伸ばすポーズがあるんだけど、なかなか決まらないんだよな。あれ、井関さんだと一発で竹になるかもしれないんだけど。2021-11-06 17:47:17 GMT+9:002021-11-06 17:47:17 GMT+9:00
かぐや姫を道児が慰めるパ・ド・ドゥが見どころ。 なんだけど、スタートが、ものすごくわかりやすく両手に顔を埋めて泣くかぐや姫なので、なんつーか、いやいや、その表現はどうなのよ? みたいなわかりやすさで。今時、シンデレラだって、あんな演出の泣き方をやらなくないですか?2021-11-06 17:50:21 GMT+9:002021-11-06 17:50:21 GMT+9:00
パ・ド・ドゥ自体は悪くなかったのだけど、何も頑張ってクラシックっぽくしなくてもよくない? みたいに思ったりも。 後半でポワント履いたパ・ド・ドゥがあるんだろうし、前半のキャラづけとしての踊り、という意味ではかぐや姫の性格が伝わってくるという振付には思わなかった。2021-11-06 17:52:24 GMT+9:002021-11-06 17:52:24 GMT+9:00
「かぐや姫」に関しては結構辛口になってしまっているが、ちょっとね、期待がね、大きすぎましたかね。 最初のコラボレーションにありがちな、互いに様子を探り合って歩み寄っちゃうとこんな感じ、というあたりかも。 そういう意味では、クリエーションを3回に分けてあるのは正解かも。2021-11-06 17:56:46 GMT+9:002021-11-06 17:56:46 GMT+9:00
映像の使い方も、自分の趣味からすると微妙で。 竹の精の背後に、実際の竹を映像で映すの、自分はなんか違和感あるんだよね。なんでだろう? 白鳥踊ってる背後に、リアル白鳥の映像流さなくないですか? みたいな感じだろうか。2021-11-06 18:01:42 GMT+9:002021-11-06 18:01:42 GMT+9:00
金森版「かぐや姫」は翁が一人暮らしなのだが、これ、ラストは、かぐや姫が「おじいさん、また独りで元気に暮らしてくださいね」と去っていくんだろうか。 「おじいさんおばあさん、二人で元気に暮らしてくださいね」とは、すごく印象が違う気がするんだけど。2021-11-06 21:34:04 GMT+9:002021-11-06 21:34:04 GMT+9:00
今日は1階のど真ん中の席を取ったのだが、前に背の高い男性が座って、ど真ん中だからこそ、どうズレても0番が見えない状況に。そして連れの女性の方は前のめらーだった。 しょうがない、そういう日もあるさとは思ったのだけど、思い出して鴻上尚史さんに対する残念感が上塗りされたのでした。2021-11-06 22:04:03 GMT+9:002021-11-06 22:04:03 GMT+9:00
「中国の不思議な役人」 大塚さん、ラストの役人の牧神ポーズ(婉曲表現)で、頭がグッと後ろに反るのだけれど、あれはかなり体が柔らかいのでは。 作品のラストを締めるのにふさわしい、絵画的に非常に完成されたポーズだったと思う。2021-11-06 23:29:42 GMT+9:002021-11-06 23:29:42 GMT+9:00
和物のバレエ衣装で言えば、先月の YCB の「玉藻の前」が非常に良くて。あれを見ちゃった後だと、なんちゃって系の衣装だと、モヤモヤするようになっちゃって。 あれは、振付に制限をつける事と組でなきゃ実現できないものだとはわかってはいるんだけど。2021-11-06 23:39:17 GMT+9:002021-11-06 23:39:17 GMT+9:00
女性群舞に関しては、先日の新国立の白鳥が素晴らしかったので、特に似たタイプの動きとかフォーメーションとかがあると、どうしても比較しちゃうんだよな。 揃い方もだけど、ひとつひとつの動きへの理解みたいなものが群舞にどれだけあるかというのが、竹だとむずかしいのかも。2021-11-06 23:41:27 GMT+9:002021-11-06 23:41:27 GMT+9:00
「かぐや姫」 竹の群舞を見てて、ふと気になったのだけど、バレエで女性が片手を真上に伸ばすことって、あまりないのかな? たいていは、少しカーブをつけるか手首を曲げるかの形にするような気がして。 古典的価値観だと、I am No. 1 的な、男性っぽい型に分類されるのかも、などと。2021-11-06 23:46:39 GMT+9:002021-11-06 23:46:39 GMT+9:00
道児くんの登場シーン、レミゼの「一日の終わり」を思い出してしまった。多対一の構図で労働してるからだろうか。 あそこらへんのキャラクター設定、二幕三幕で使ってくるのかな。というか、そもそもオリジナルキャラクターと恋愛に持ち込んでおいて、どう終わらせるのかが気になりすぎる。2021-11-07 00:31:30 GMT+9:002021-11-07 00:31:30 GMT+9:00
あ、なるほど、「子供が見ても楽しめる作品を目指しました」なのか。それは深く深く納得するな。 もしかして、子供のためのシリーズでの上演もあるという形で監督からオーダーきたんだろうか。セットが翁の家だけで、あとは映像というのも、全国まわりやすい形だし。2021-11-07 00:52:06 GMT+9:002021-11-07 00:52:06 GMT+9:00
これは、自分の趣味の問題なんだけど、「子供が見ても楽しめる」系には子供の頃からあまり興味がないんだよな。背伸びしたがる子供だったので。今日の「かぐや姫」に関する印象は、だいたいこれで説明できる気がする。 子供のために作った、とか、大人が見ても楽しめる、というのは好きなんですが。2021-11-07 01:21:12 GMT+9:002021-11-07 01:21:12 GMT+9:00