2021.12.05
ひび割れの鼓動
OrganWorks
KAAT 大スタジオ
ダンス
OrganWorks「ひび割れの鼓動」@ KAAT 大スタジオ。 テキスト・ドラマターグに前川知大さん、俳優として薬丸翔さん、佐藤真弓さんを迎えての公演。 やはりセリフは本職の方だと全然違いますね。全体としても洗練された印象だったと思う。 ただ、全体としての強度みたいなのは、いまひとつな感じが。2021-12-05 16:37:00 GMT+9:002021-12-05 16:37:00 GMT+9:00
前川さん的には、「終わりのない」「外の道」あたりと直系の作品群に入る感じなのだが、あそこらへんのって、演出まで合わせてやっと完成する際どい戯曲じゃないですか。テキストだけだと意味がわからないというか、上演見ても別に意味がわかるわけじゃないんだけど、演劇として納得するタイプの。2021-12-05 16:41:19 GMT+9:002021-12-05 16:41:19 GMT+9:00
そういうやつを、テキスト量を減らして、ダンスと組み合わせるというのは、ポテンシャルはかなり感じるんだけど、まだ何か足りない感じだったかな。 前川戯曲の定石としては、薬丸くんと東海林さんのダブルヒーローになりそうな設定なのだが、東海林さんの方の役回りがよく見えなくて。2021-12-05 16:46:57 GMT+9:002021-12-05 16:46:57 GMT+9:00
コロスをテーマにしているということで、ダンスとしては抑制された印象のある踊りで面白かった。 ただ、平原さんがちょっと浮いてたような。合図出しをしてるのかな? というのもあるんだけど、他のダンサーに比べると振付家によるコロス的な動きへの調整が少なくて、我が強い印象があった。2021-12-05 16:50:59 GMT+9:002021-12-05 16:50:59 GMT+9:00
コンテンポラリー系だと大抵は役柄がないので、踊る時に役というフィルターがかからなくて地に近くなりやすいと思うのだけど、今回はコロスという役柄のフィルターを通しての統一性みたいなのがあったような。 前川さんがどれくらい関与したのかわからないけれど、イキウメ的な劇空間っぽさを感じた。2021-12-05 17:04:17 GMT+9:002021-12-05 17:04:17 GMT+9:00