2022.03.13
Choreographic Project 2022
東京バレエ団
東京文化会館
バレエ
東京バレエ団「Choreographic Project 2022」@東京文化会館。 シュツットガルトがキャンセルになったおかげで、ここを使える事になったのだが、これは振り付けしたダンサーには素晴らしい経験ではないだろうか。 空間の広さをどう使うかというのは、体験してみないとわからない部分も大きそうなので。 https://t.co/LOKcM5Klhm2022-03-13 16:33:54 GMT+9:002022-03-13 16:33:54 GMT+9:00
前半は4作品、それぞれに面白さがあり。 岡崎隼也「somewhere but not here」はコンパクトな部分で踊るのだが、空間の余る感じはなし。テレビの中で踊ってるみたいな作品として作ったそうで、劇場で装置を色々試したりスタッフさんと相談して壁を傾けたりしたと。豊かな経験だよなぁ。 https://t.co/8le0m3NTDM2022-03-13 16:33:57 GMT+9:002022-03-13 16:33:57 GMT+9:00
井福俊太郎「After show」。 これは変な作品だった(褒めてます)。 中嶋智哉さんがピアニスト役で、少しだけ弾いて高笑いして、全く踊らないというのに、半分くらい持っていってた。 これは自分の好みの話なんですが、男性2人の微妙なばらけ方が気になった。揃えるかズラすかの意図が見えない。2022-03-13 16:39:22 GMT+9:002022-03-13 16:39:22 GMT+9:00
木村和夫「バラの精」。 男女逆転の薔薇の精なのだが、男性1人女性4人で、逆転ローズアダージョでもあったような。池本さんが男オーロラという。 黄色の女性に目を引かれたのだが、名前がわかりません……2022-03-13 16:41:27 GMT+9:002022-03-13 16:41:27 GMT+9:00
安井悠馬「嚇灼」は、芸能山城組で東バコールド男子15名を踊らせるというアイディアの時点でいい線いくのが決まったようなものかなと。 こういうプロジェクトで男15人使えるのは東京バレエ団の強みだよなぁ。 広い舞台をガッツリと埋められる。2022-03-13 17:29:28 GMT+9:002022-03-13 17:29:28 GMT+9:00
秋山さんを妖精系の白のクラシック衣装で放り込むのも面白かった。最初からそのコンセプトなのかと思ったら、いろいろ着せて決めたという事でした。 登場パートは、かなりクラシックな振付なので、音楽と合わなくて踊りにくいんじゃないかと思ったのだけど、ミスマッチをねじ伏せる踊りの力だった。2022-03-13 17:29:28 GMT+9:002022-03-13 17:29:28 GMT+9:00
Choreographic Project の後半は三作品。 最初の岡崎隼哉「【 】」は、音楽がラヴェルと書いてあったので、何を使うのかな、まさかボレロじゃないだろうしと思っていたら、そのまさかでした。 ボレロダンサーに新たにボレロを振り付けるのって、世界でも珍しいんじゃないのかな。 https://t.co/VAud2SDRGd2022-03-13 22:35:31 GMT+9:002022-03-13 22:35:31 GMT+9:00
五人が比較的対等な振付ではあるのだが、やはりセンターは柄本さんで、そうなると、ベジャールと真っ向勝負という話にはなりますよね。 なので、ある意味で負けは決まっているような話ではあるんだけど、よく闘った作品だったと思う。敢闘賞をあげたいです。2022-03-13 22:40:48 GMT+9:002022-03-13 22:40:48 GMT+9:00
音楽が面白くて、ボレロなんだけど、途中からはあちこちに調の違うソロを重ねてある。こんな音源あるのかと思っていたら、このために編曲してもらったという話でした。しかも、ギリギリまで直してたみたい。 とても重要なファクターなので、クレジットに編曲者の名前があってもよかったのでは。2022-03-13 22:43:15 GMT+9:002022-03-13 22:43:15 GMT+9:00
編曲が面白かったのだけど、その編曲と振付の対応がもっと強く出ていたほうが面白かったかも。自分には原曲と追加パートのどちらを拾っているのかわからないところが結構あって。2022-03-13 22:46:03 GMT+9:002022-03-13 22:46:03 GMT+9:00
ボレロダンサーと、リズム経験者2人と、未経験2人の5人で編曲されたボレロを踊るという、非常にハイコンテクストな作品で、何をどうみればいいのかという部分に戸惑いがあったり。 というか、自分がこの前の柄本さんのボレロを重ねちゃって、作品自体を素で見られなかったという。2022-03-13 22:49:03 GMT+9:002022-03-13 22:49:03 GMT+9:00
金子仁美「The sun rises」は、ピアノ曲を使った美しいパドドゥ。 特にひねりがあったり、個性の強い動きが入ったりするわけではない、真っ直ぐなネオクラシックだと思うのだけど、端正かつ情感に溢れていて、今回一番好みだった作品。 ちょっとした動きで感情を出すのが上手だと思う。2022-03-13 22:56:58 GMT+9:002022-03-13 22:56:58 GMT+9:00
リフトがかなり入っていたのだが、その塩梅も好みで。 これは、振付家が女性だからかもと思ったのだけど、女性のポジションが途切れなく美しいのだ。ややこし系のリフトって、時々ちょっとつらい体勢がはさまったりするじゃないですか、そういう雑音がないので、とても伸びやかに見えてよかった。2022-03-13 23:00:59 GMT+9:002022-03-13 23:00:59 GMT+9:00
最後はアルバレスの「Urlicht(原光)」。 個人的には、ノイマイヤーを思わせる部分が多くて、少し気が散ってしまった感じが。 アフタートークで、広い空間の使い方、空間の間の使い方を考えたというような事を言っていたが、多分、そこにかなりノイマイヤーの影響があるんだろうな。2022-03-13 23:04:12 GMT+9:002022-03-13 23:04:12 GMT+9:00
メイン3人の作るストーリーと、12人の群舞を足したシンフォニックバレエっぽい部分とが、噛み合い切らないというか、メイン3人のパートがなんとなく薄くて全体の印象はシンフォニック寄りの感じ。 そういえば、アルバレスの振付って強いソロの印象がないな。集団を使う方が上手なんだろうか。2022-03-13 23:10:13 GMT+9:002022-03-13 23:10:13 GMT+9:00
終演後にアフタートークもあって、そちらもとても面白かった。 何人かの方が、この会場で、このスタッフで、自分の作品を上演できることの喜びを語っていたけれど、本当に代え難い経験だったのではと。 ある種の僥倖で開催されたわけですが、こういう機会がもっと増えるといいのになとも思いました。2022-03-13 23:13:42 GMT+9:002022-03-13 23:13:42 GMT+9:00