2022.04.23
アンチポデス
新国立劇場小劇場
演劇
「アンチポデス」@新国立劇場小劇場。 面白かったー。話はほとんどないようなもので、密室の中での微妙な人間関係とか力関係の揺らぎが見どころか。 いやー、白井晃! 高田聖子! そして何より小川絵梨子!! という。 感想にも何にもなってませんが(笑) https://t.co/NsAhK9hz6J2022-04-23 15:04:06 GMT+9:002022-04-23 15:04:06 GMT+9:00
最初白井さんに気づかなかった、というツイートを、新国立のアカウントがリツイートしていて、それはないでしょ、と思っていたのですが、たしかに! 帽子で顔が見えないのもあるんだけど、声が違うんだよね。普段の声じゃないから、誰だろう? と思っちゃう。 人の話を聞かない男の声なんですよ。2022-04-23 15:11:07 GMT+9:002022-04-23 15:11:07 GMT+9:00
白井さんのサンディ、最初っからダメというか、うっわー、うっわー、という気配をぷんぷんさせた男で。絶対人の話を聞かないくせに、話し合おうとか言っちゃうタイプ。 あの役柄だと、普段の声じゃ合わないのはすごくわかるが、それにしても、誰だ? と思うぐらいには声が違うのはさすがだ。2022-04-23 15:14:17 GMT+9:002022-04-23 15:14:17 GMT+9:00
ちなみに、サンディは、まぁ、ダメダメなところがどんどん見えてきて、いやー、無理でしょ、人として、ぐらいなんだけど、最後の最後がカワイイから、終わった後には印象がそこまで悪くないという、ズルい役だなー(笑)2022-04-23 15:15:48 GMT+9:002022-04-23 15:15:48 GMT+9:00
群像劇なんだけど、おおまかにいうと、一番他者の位置にいるのが白井さんのサンディで、一番自分に近い位置にいるのが高田聖子さんのエレノア、というつくりだと思う。 冒頭で、エレノアの話をあたりの男どもが遮るので、聖子様の話を遮るとは命が惜しくねぇのかテメェら、みたいになるんですが。2022-04-23 15:23:26 GMT+9:002022-04-23 15:23:26 GMT+9:00
エレノアは極端に強くもなければ弱くもないという感じで、押し殺しちゃう場面もあれば、ちゃんと反駁する場面も。 ここらへんは劇作家と演出家が女性、演じるのが高田聖子さん、という組み合わせで、心配なく見ていられてありがたい。 この話、男性演出家だったら、かなりハラハラしちゃうと思う。2022-04-23 15:28:34 GMT+9:002022-04-23 15:28:34 GMT+9:00
エレノア、ひとつだけ気になったのは編物シーン。出来上がっている部分は模様編みになってるんだけど、実際に編んでるシーンは多分全部表目なんだよな。 やーめーてー、あとで全部ほどかなきゃいけないからー、とか思ってしまった。2022-04-23 15:33:30 GMT+9:002022-04-23 15:33:30 GMT+9:00
「アンチポデス」は何が面白いって、話を聞いている側の人の目と目の会話なんですよ。 皆様、かなり微妙な話をするんだけど、その時に誰と誰が目でどういう会話をするかというのが、うわー、わかるわかるわかるー、っていう感じで。 演出の小川絵梨子さんの細やかさと、それを実現する俳優陣の見事さ。2022-04-23 16:06:53 GMT+9:002022-04-23 16:06:53 GMT+9:00
張り出した舞台になってはいるのだけど、それでも後ろの方の席からだと目と目と会話は追いきれないかもしれないと思ったのだが、どうなんだろう。 あれ、どれくらいまで戯曲に指定してあるのかも気になる。斉藤ダニーの左手を顔の横に立てて口パクパクさせちゃうのとかが、実は指定だったりとか。 https://t.co/ho6iwoZueL2022-04-23 16:11:35 GMT+9:002022-04-23 16:11:35 GMT+9:00
しかし、これ、演劇界的にはどれくらいあるあるなんだろう? ワークショップとかでこんな光景めっちゃ見たことあるー、みたいな感じなのか、ないないーなのか、日本はこんなに恵まれてないからとにかく羨ましいなのか。 少なくとも、あれで数ヶ月分給料が出るというのは、日本ではなさそうだよな。2022-04-23 16:15:34 GMT+9:002022-04-23 16:15:34 GMT+9:00
アンチポデスのダニー M 1 って、姓が出てこないから、名札のM から先は ***** なのか!2022-04-24 23:29:07 GMT+9:002022-04-24 23:29:07 GMT+9:00
「新世界」と「アンチポデス」でぐるぐると考え込んじゃって。 というのは、「新世界」の観客の多くは、ああいうわかりやすい表現に関してもハラスメントっぽさを感じなかったみたいなのですが、そういう感覚で「アンチポデス」を見ると、どういう作品に見えるんだろうと。2022-05-03 11:59:17 GMT+9:002022-05-03 11:59:17 GMT+9:00
「アンチポデス」は、新作舞台のための長期ワークショップが舞台で、演出家という絶対権力者を中心に、さまざまな権力機構とそこに伴う大小様々なハラスメントを並べた展覧会みたいな作品だと自分は思ったわけです。 それを軽くなりすぎず重くなりすぎずという巧妙さで描いているのが見事という。2022-05-03 11:59:18 GMT+9:002022-05-03 11:59:18 GMT+9:00
「アンチポデス」の根底にあるのは、それぞれの部分で、こういう事をされるとこのキャラクターは嫌がる、という事が観客に理解されるはずだという、観客への信頼だと思うんだよな。 だからこそ、表立って反駁するシーンは少なく、それよりも他のキャラクターが無言で同情を寄せる描写などが多い。2022-05-03 12:03:01 GMT+9:002022-05-03 12:03:01 GMT+9:00
そもそも「新世界」と「アンチポデス」では客層がかぶらないのかもしれないんだけど。 女性が何度もやめてと言ってるシーンで特に何も感じなかったり笑ったりしている方々が、「アンチポデス」を見るとどういう感想になるんだろうというのが、気になってしまったのでした。2022-05-03 12:10:06 GMT+9:002022-05-03 12:10:06 GMT+9:00