2022.07.24
ベジャール・ガラ
東京バレエ団
東京文化会館
バレエ
東京バレエ団「ベジャール・ガラ」@東京文化会館。 小林十市さんが指導をされているという先入観もあるのだけれど、東京バレエのための「新しいベジャール」として完成された舞台だったのでは、と思ったり。 全体的にはクラシカルなコンテンポラリーバレエ、という印象。 https://t.co/xFeamjeOZr2022-07-24 16:30:25 GMT+9:002022-07-24 16:30:25 GMT+9:00
こういう感想、多分ほかに書く人はいないと思うので書いておこうと思ったのだけど。 雑な事をいうと、20世紀のホモの匂いはしないんですよね。まだ日本ではゲイという言葉がポピュラーではなかった時代という部分にも意味があるので、あえてホモの匂いと書きますが。 その分、より普遍的になったとも。2022-07-24 16:35:16 GMT+9:002022-07-24 16:35:16 GMT+9:00
「ギリシャの踊り」 揃え方と自由さのバランスがよくて、古典ほど揃えないけど、あまりバラバラにも見えないのは、各自が自信を持って振付を踊れてるからかな、などと思ったりも。 ハサピコの政本さん、アルバレスという長身のパートナーを得たことで、存分に魅力を発揮という感じが。2022-07-24 16:39:50 GMT+9:002022-07-24 16:39:50 GMT+9:00
若者は岡崎さんと井福さん。爽やかなお二人でしたが、その分色っぽさは少なめかな。 ソロの池本さんはのびのびと踊っているように見えてとても良かった。少年の自由さ、みたいなものを感じる踊りでした。2022-07-24 16:45:10 GMT+9:002022-07-24 16:45:10 GMT+9:00
「ロミオとジュリエット」は足立さんと樋口さん。 途中から男集団が出てきて殺し合ったりしちゃうが特にティボルトとマキューシオにしてあるわけではなさそうという謎の展開ではあるんだけど、そこをきちんと組み込んだ感情の流れのある2人だったと思う。2022-07-24 16:51:13 GMT+9:002022-07-24 16:51:13 GMT+9:00
「バクチ III」 こういうのは文化盗用に抵触しかねないので、そろそろ新作で作るのは難しいかも、と思うような、インド神話をベースにした作品。 ポリコレ的には微妙なんだけど、こういう「エキゾチック」なものは結構好きなので、今後どうなっていくんだろうなと考えちゃったりして。2022-07-24 16:54:37 GMT+9:002022-07-24 16:54:37 GMT+9:00
上野さんのシャクティは大変にお似合いでした。欲を言えば、踊りが洗練された結果、あまりにも簡単に見えちゃうぐらいか。多神教の女神なので、もっとドヤ顔でオリャウリャドリャみたいに踊ってくれてもいいかなとか。2022-07-24 16:59:26 GMT+9:002022-07-24 16:59:26 GMT+9:00
柄本さんのシヴァもよかったです。上野さんと組むと弟っぽくなる事が多いと思うんだけど、キャラ付けのしっかりした役柄だからか、男っぽくて。 額の二本線とビンディ、強めのアイメイクがカッコよし。2022-07-24 16:59:27 GMT+9:002022-07-24 16:59:27 GMT+9:00
最後は「火の鳥」。 タイトルロールの大塚さんがとてもよかった。中性的な雰囲気で、パルチザンの男性と女性の中間にきれいにおさまる。 手首の角度の制御がものすごく精密に思えたのだけど、あれは意識してやっているのか自然にああなるのか。特にコブシを握った際の手の甲側の角度の使い分けが見事。2022-07-24 17:25:39 GMT+9:002022-07-24 17:25:39 GMT+9:00
フェニックスは柄本さん。これ、組み合わせのせいもあると思うんだけど、ちょっとパパみのあるフェニックスだったような。性別の定まってない雛鳥と、ちょっとだけロートルに足を踏み入れかけた 雄鳥。 この2人だと、腹側を合わせて反るシーンが全然シンメトリックじゃないのがポイントだなぁと。2022-07-24 17:29:26 GMT+9:002022-07-24 17:29:26 GMT+9:00
そういえば、バクチのシヴァは、ボレロっぽいなと思った振付が何箇所か。 塚本さんが踊っていたせいだろうか、発表時期が近くて、その頃のベジャールの頻出ボキャブラリーだったという事なんだろうか、などと考えたりも2022-07-24 17:32:51 GMT+9:002022-07-24 17:32:51 GMT+9:00