2022.08.06
プライマ・フェイシィ
ナショナル・シアター・ライブ
ライブビューイング
NTLive「プライマ・フェイシィ」を見てきた。 こういう感想もアレかもしれないけど、BL やおい系の方々は是非ご覧になって、性的合意と No means no を取り入れて欲しいですな、などと思いました。 以下ネタバレ。 https://t.co/BH5RfOliHL2022-08-06 16:40:17 GMT+9:002022-08-06 16:40:17 GMT+9:00
終盤のスピーチは、心を動かされる方もいらっしゃると思うのですが、自分は、へー、「女性への性暴力」だけ特別なんだー、と思って聞いちゃいました。 何度も強調するので、男性への性暴力とも、女性へのその他の暴力とも違う、特別枠を作れって話なら、女性は男性とは違う存在って話にもなるよねと。2022-08-06 16:45:49 GMT+9:002022-08-06 16:45:49 GMT+9:00
もちろん、男性社会で作られた法制度と女性性暴力被害者という対立構造はわかりやすいので、そうやって作った方がシンプルになるというのは認めますが、男性に対する性暴力フィクションにまみれて育った男としては、女性だけ特別扱いされればいいのねー、みたいに聞こえちゃうのはしょうがないよね。2022-08-06 16:48:38 GMT+9:002022-08-06 16:48:38 GMT+9:00
主演はジョディ・カマー。 「最後の決闘裁判」の方がこれをやるというのは、なかなか面白い効果。 普通の一人芝居だと、基本的には事実が演じられていると思って見るのが普通だけど、彼女の一人称視点による認知の歪みがどれだけあるのかわからない、という風に見えてくるという事になるので。2022-08-06 17:10:35 GMT+9:002022-08-06 17:10:35 GMT+9:00
ジョディ・カマーはこれがウエストエンドデビューだそうです。 休憩なし2時間の一人芝居なので、ちょっと頑張ってた感はあるかな。特に前半はもう少し低いテンションの演出にしてもよかったのでは。 マイクのセッティングのせいもあるだろうけど、ブレスがすごく聞こえるのが気になった。2022-08-06 17:17:33 GMT+9:002022-08-06 17:17:33 GMT+9:00
主人公は法廷弁護士で、今までは性暴力事件で被告を無罪にするために厳しい反対尋問などもしてきた、というのが面白い設定で。 これ、主人公の気づきに観客の心情を重ねて気づかせる効果になるかもしれないとは思ったが、当事者になるまで被害者の事を思いやる心のなかった人に何言われてもねー、と。2022-08-06 17:37:51 GMT+9:002022-08-06 17:37:51 GMT+9:00
「プライマ・フェイシィ」 法廷シーンでは○○○○○○○○○作ってあるのだけど、これ、同じプロットで、○○○○○○○○○○○○○の路線で通すとどうなるのかなと思って見ていた。 https://t.co/FSZ38KPtXY2022-08-06 17:51:04 GMT+9:002022-08-06 17:51:04 GMT+9:00
「プライマ・フェイシィ」 冒頭の法廷シーン、主人公が自分が若い女性であることを利用して、わざと無能なふりをして証人の男性を油断させてう話を引き出すというシーンがある。痛快に思う人もいるだろうけど、自分は、そうやって男性社会に乗っかるとこは乗っかるのねーと思いながら見ちゃいました。2022-08-06 21:33:16 GMT+9:002022-08-06 21:33:16 GMT+9:00
冒頭おまけ部分で性的同意の話が出ていたので気になったんだけど、あの2人、3回目だけじゃなくて、1回目と2回目も合意を形成せずになだれこんでるよね? 実は1回目はうとうとしてたので、合意の描写があったらすみません。でも2回目は確実にぐだぐだのままやってたと思う。性的同意の話はなんなの?2022-08-06 21:49:37 GMT+9:002022-08-06 21:49:37 GMT+9:00
性的同意って、普段からきちんとやってなければ、同意とらなくていい関係性なんだ、という話になるわけじゃないですか。 なので、普段からきちんと同意をとる関係性を作りましょう、みたいな話がどこかにあるのかと思ったら、ベロンベロンになるまで飲んでなだれ込むという話だったので、え? と。2022-08-06 21:57:44 GMT+9:002022-08-06 21:57:44 GMT+9:00
性的同意に関しては、前から不思議に思っている事があって。男女のどちらが性的同意をより重要に思っているかといえば、女性じゃないかと思うんだけど。 でも、自分の観測範囲だと、BL/やおいとゲイ向けなら、ゲイ向けの方が行為に関する明確な同意の描写が多いような気がするんだよね。2022-08-06 22:06:04 GMT+9:002022-08-06 22:06:04 GMT+9:00
これも不思議なんだけど、「プライマ・フェイシティ」で性暴力描写などに関する警告がでるみたいな事はあるべき姿として受け止められてると思うんだけど、なぜか女性向けジャンルなのに BL /やおい系には、そういう警告出すべきって話はあまり聞かなくて。海外だと non-con はメジャータグなのに。2022-08-06 22:57:41 GMT+9:002022-08-06 22:57:41 GMT+9:00
あ、そうか、この話を、たとえば、ティモシー・シャラメがやったら、BL/やおい界隈からはどう見られるんだろう。 女性 vs 男性というわかりやすい構図を外さなくちゃいけないので、脚本はある程度いじらなくちゃできないけれど。 犯されてる演技がエロいとか、言わなくても思う人はいたりするのかな。2022-08-06 23:05:03 GMT+9:002022-08-06 23:05:03 GMT+9:00
「プライマ・フェイシィ」 ネタバレですが。 陪審員の女性の人数について話すときに、女性が味方とは限らないみたいな事を言うんですが、性犯罪事件でたくさん無罪勝ち取ってヘッドハンティングされたあなたが言うと説得力ありますわねー、と。 ここらへん、どういう意図で作られてるんだろう。2022-08-06 23:25:59 GMT+9:002022-08-06 23:25:59 GMT+9:00
劇中で3人に1人という話が出てくるんですが、そっかー、マジョリティなのねー、みたいな気分になって。LGBTQ+ 全部合わせてもそんなにはいないわけで、そこらへんを全部無視して、世界はシスヘテロ男女だけの対立構造でできている、みたいな話でいけるわけだよなと。2022-08-06 23:47:05 GMT+9:002022-08-06 23:47:05 GMT+9:00
あ、「プライマ・フェイシィ」は2018年の戯曲で、2019年がプレミアなのか。それは深く納得するな。me too 加熱期の空気がよく反映されていると思う。 たったの4年ですが、今の感覚で見ると、主張としてはナイーブすぎるよな、と思うのはしょうがないですね。それだけ世界が動いたという証左でもあり。2022-08-07 00:41:15 GMT+9:002022-08-07 00:41:15 GMT+9:00
これは極個人的な感想ですが、一時期は metoo metoo 言ってた人たちが、なんの留保もつけずに映画「ウエスト・サイド・ストーリー」の感想書いてたりするのをみると、時代の動きって速いよなぁと思わずにはいられなくて。 そういう意味では、4年前の感覚を思い出すのにいい作品かも。2022-08-07 00:49:29 GMT+9:002022-08-07 00:49:29 GMT+9:00
metoo 系フィクションに出てくる性暴力シーンって、自分にとっては「BL で見たことあるやつ」「薄い本で見たことあるやつ」になりがちで。 今までエンタメ消費していいシチュエーションとして散々描かれてるのに、文脈が変わった途端に、見ててつらいみたいな感想出てくるの面白いよね。2022-08-07 10:04:03 GMT+9:002022-08-07 10:04:03 GMT+9:00
「プライマ・フェイシィ」に、一度見てしまったら見なかった事にはできない、みたいなセリフがあるのだけど。 例えば、これを見たから、今後は「風邪を引いた受けを攻めが襲う」シチュエーションが描けなく/読めなくなる人って、どれくらいいるんだろうってのは思っちゃうよね。2022-08-07 10:09:25 GMT+9:002022-08-07 10:09:25 GMT+9:00