2022.09.10
COLOR
新国立劇場小劇場
ミュージカル
ミュージカル「COLOR」@新国立劇場小劇場。 実話ベースの話にこういう感想書くのは気が引けるところもあるんですが、ディテールの雑な難病ポルノだなぁ、という感じで見てしまった。 やーめーてー、記憶障害の人に、昔取った免許で突然バイク運転させるのやーめーてー、みたいなのが典型的。 https://t.co/RVd7wltwT12022-09-10 18:28:20 GMT+9:002022-09-10 18:28:20 GMT+9:00
パーソナルな記憶の消失と、生活に必要な知識に関する障害を、全くわけずに話を進めるのがとにかくモヤモヤする。 昔の思い出とかどうでもいいから、まず、生活できるレベルまで知識を増やして、大学行かせるなら、文字が読めるように家でも努力するとかいくらでもやることあるでしょ、と。2022-09-10 18:43:07 GMT+9:002022-09-10 18:43:07 GMT+9:00
そして、作劇上しょうがないのかもしれないけど、歌詞の語彙は豊富なんだよね。熱い冷たいもわからないのに、結構抽象的な事も歌っちゃったりしてて。 後から思い返すとあの時の自分の気持ちはそうだったんだ、みたいなのを劇構造としてうまく処理できてないんだと思う。2022-09-10 18:43:07 GMT+9:002022-09-10 18:43:07 GMT+9:00
18歳で記憶喪失になり、その後に初めて世界を見た時の事を18歳の記憶力で覚えていて、それを20台後半に文章化できたというのが、とても稀有なことで、そのあたりはとてもよかったんだよな。 もっと、そこらへんと、染色作家としてのアイデンティティの確立みたいな部分に時間をとって欲しかったかな。2022-09-10 18:48:12 GMT+9:002022-09-10 18:48:12 GMT+9:00
大学の描写に関しては、謎がいっぱいだったんだけど。 もしかして芸術系の大学って、事故だったんで、と言えば、レポートとか出してなくも語学の単位がちゃんと出て、進級できたりするの? こういう、前後のディテールを何も考えずにピックアップして放り込みました的エピソードが多い気がして。2022-09-10 19:03:33 GMT+9:002022-09-10 19:03:33 GMT+9:00
終盤の旅行の部分、昔はこういう事は全く感じなかったと思うのだけど、最近はこういうのを見ると、いやー、男は得っすよねー、言葉もわからない見知らぬ人の家に何泊も泊めてもらうとか、そもそもそういう前提で旅行行くとか、特権階級なんだよなー、と思うようになり。2022-09-10 19:06:22 GMT+9:002022-09-10 19:06:22 GMT+9:00
これは、実在の方がモデルになっている事を考えると、なかなか書きにくい感想なんですが。 大学1年生の最初の方だと、クラスメイトと共有している「記憶」ってかなり少ないじゃないですか。だから、パーソナルな記憶の喪失自体が学生生活におよぼす影響は少ないはずなんだよね。2022-09-10 19:21:59 GMT+9:002022-09-10 19:21:59 GMT+9:00
だから、大学生活に関しては、知識の再獲得さえ済めば記憶は思い出さなくてもほぼ不都合ないはずなんだけど、なぜか話は徹底して「昔の記憶を思い出す」事を中心に展開するじゃないですか。 母親が、昔のことを思い出したら、知識も一緒に思い出すかも、みたいに言うのがちょっと怖くて。2022-09-10 19:28:23 GMT+9:002022-09-10 19:28:23 GMT+9:00
息子にとっては、生活できるようになる知識の獲得の方が優先度が高いと自分は思うんだけど、母親は過去の記憶を思い出してくれることの方にウェイトがかかってるっぽい、という印象だったんだよね。 終盤の盛り上がるシーン、歌は良かったんだけど、最初からその方針でいけよ! と思っちゃったりも。2022-09-10 19:32:00 GMT+9:002022-09-10 19:32:00 GMT+9:00